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どらもっちシリーズ

豆感をほどよく柔らかに舌でつぶせるつぶあんと、ミルキー感のありすぎない生クリーム……、そして何と言っても、長芋を配合した皮が、なめらかもちもっちでありつづけるのに、どら焼きの生地感を損なわない出来になっている。そして後味では、あんこがしつこく残ることなく、それは前半の食味に甘味を加えることに徹するものであることがわかる。対して生クリームの余韻は比較的に長く続き
、それとユニゾンする、てっぷりとして伸びのある、バター感と、塩味の引き締めと協奏しながら、それは途中で消えていく。もっとミルキーな魅力に満ち満ちたクリームを採用していたら、この後味においてしつこくなり過ぎていただろう。こういった乳脂肪系の味わいの伸長性・持続性と向き合うにあたって、クリーム感が長く続き過ぎず、バター・塩の感だけを後半部分に持ってきて、これら前後半の中間までに、生クリーム感を留めることで、食体験全体が均整の取れたものになっている。もしかしたら、どら焼きの生地の香り、その点はもう少し加算しても良いかもしれない。個人的には、そこでメイラード反応による生地の香味が更に少しあれば、より満足であったかもしれないと思った。しかして、総合的にはかなり良い出来で、これが200円前後で、近所のコンビニで購入したものを食べられるという事実は、充分に驚嘆に値する。そんな最強コンビニスイーツの一角、それが『どらもっち』である。


珈琲キャンディチップは、歯にくっつくことなく、カリカリとした食感を与え、どらもっち特有の、もちもっちとしてなめらかなテクスチャーの中に流れていく。それを含む、中央のコーヒーソース全体では、とろっと感・ねっとり感の丁度良いテクスチャーがあり。全体としてテクスチャーに優れたコンテンツである。予想よりもコーヒー感を提供してくれたクリーム部分も含め、全体があまり甘くなく、皮の色味・風味も、表面の焦げを含め暗く・濃く・芳しく、コーヒー推し、というテーマを、メイラード反応の共通性で調和させながら、また明瞭に打ち出しているように感じられた。私はどらもっちのファンなので、面白そうな新作があればマストバイであるのだが、高い期待は裏切られるのも常である。そのなかで、どらもっち応用シリーズにおいて、個人的過去No. 1のコンテンツであった。




びっくりするぐらいパイナポー。ココナッツサブレはアベレージが高い。



ソルツ

ジャガイモ系

ポテチ






米系





複合系

原材料の、乾燥みそ・とんこつシーズニング・メンマシーズニング・たまねぎ粉末・にんにく粉末・しょうが粉末・唐辛子・豚肉が、ことごとく効果を感じられるものとして配合されている。複雑性・再現性・統一性が、飽きさせない味に。単純に美味い。チップスは、ポテチ感というより、ハートチップルより少しがさつきのある、成形されたジャガイモと米のチップス。

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