
科学的に正しい英語勉強法|要約と感想
科学的に正しい英語勉強法|感想
— 荒川 星矢 (@seiyajstk_) September 18, 2021
立ち読みでOK。中身はメンタリストDaiGoさんらしい内容。性格別学習戦略とか特にらしいなと感じた。主張のすべてに根拠を示してあるため、ノウハウに論理的な理由を求める人には刺さります。ディクトグロスなど具体的な勉強法も紹介されていて参考になりました。
本書の構成はこちら。
①英語を話せない7つの理由
②英語学習に対する5つの誤解
③本当に効率的な6つの学習法
④性格別学習戦略
この記事では①と④に関しては割愛し、②と③から本書ならではの情報などをピックアップしました。
英語学習の勘違い
よくこんな言葉を目にしませんか?
「中高の知識だけでコミュニケーションは可能!」
しかし、本書によると日本の英語教育では触れている単語の数が圧倒的に少ないようです。2000年時点では、中学の教科書に載っている文章の量は7128語。高校では33984語になります。これは洋書のペーパーブックの半分くらいにしかなりません。
つまり、英語に費やした時間の割に、触れる量が少ないことが英語を話せない原因だと主張されていました。これにはもちろん、英語の授業を日本語でやっていることも関係があります。
なので、僕たちに必要なのは、まず英語に触れる量を増やすこと。1日5時間リスニングをしたり、電車でリーディングをして、英語に触れる機会を増やすほどゴールに近づくようです。
英単語はコアイメージと映像で覚える
本書には英単語について深く書かれていませんが、基本単語だけでは英語は話せないという主張があります。
その根拠として前置詞の存在を挙げており、英会話の8割をカバーするレベルになるには前置詞との組み合わせを覚えないといけないからと述べています。
たしかにドラマを見ると、「簡単な英語が多いけど意味はまったく分からない」ってことがたくさんあります。
しかし、頻出動詞と前置詞は単語のコアイメージを覚えると、なんとなく意味が予測しやすくなります。
100語で伝わる魔法の英単語ランキングを読めば、イメージで単語を覚えられるのでおすすめです。名詞・動詞・副詞・形容詞・前置詞でそれぞれ頻出単語をコアイメージを例文と一緒にまとめてあります。
効率的な6つの学習法
本書に書かれてある学習法は以下の6つです。
①想起
②交互練習・分散学習
③要約・関連付け
④準備を意識したインプット
⑤フィードバック
⑥98%読める本を読む
この中で、他サイトや本にはなかった学習法は、要約とディクトグロスでした。
要約と聞くと「英語で要約文なんて書けない」と思いますが、日本語でも十分な効果が期待できるみたいです。ポイントとなるのは、「内容を理解しようとする姿勢」と「自分の言葉で置き換えること」にあります。
特に「自分の言葉を英語にする」という作業は、英語日記BOYでも触れられていました。例文通りに覚えるのではなく、自分の使う言葉にすると覚えられるみたいです。
ディクトグロスとは?
想起学習を活用したとても効果の高い勉強法です。
まず、映画のシーンを2回、視聴します。セリフを聞き取りながら、単語のメモを取ります。見終わったら、単語のメモを手がかりに、自分が聞いたセリフの全文を復元するのです。
これ僕もやってみましたが、とびっきりキツイです。キツイというか、ほぼメモも取れずに挫折しました。(ちなみに挑戦したのはこの動画。ハーマイオニーのロンに対するセリフ)
集中力が高まりますが、まったく物語が進まないため適度にやるのが良さそうです。やりすぎると勉強に飽きてしまいそう。あるいは、子供用のアニメやドラマでやるといいのかもしれません。
まとめ
英語学習本としては、まあまあといった印象でした。良くも悪くも、DaiGoさんらしい内容でしたので。おそらく僕がDaiGoさんの英語力を知らないことも、納得感が薄れた原因なのかなと思います。
個人的には、THE ENGLISH CLUBか留学しないで「英語の頭」をつくる方法で十分でした。
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