クリエイティブ系依頼の極意

水川青天です。
社会派ネタの記事が続いたので創作系のネタで1本記事を書いてみることにします。
元来私は創作者なので、創作関連の記事を書いていこうと思ったらどうしてこうなった!という感じではありますが……
この記事は、依頼してみたいけど怖い……とか、依頼してみたいけど何から始めれば……という方向けに、クリエイティブ系の依頼をする上で意識してほしいことを述べていきます。
それでは……どうぞ!

一、相見積はしない

まず、クリエイティブ系依頼において"相見積"という概念は存在しないと思ってください。
クリエイティブ系は、建物などの工事と異なり人によって画風だったり文体だったり声質だったり、特色が大きく異なります。
もし急を要する作品かつ依頼したい相手から辞退された場合に代わりの方を探すのはいいですが、基本は依頼する時点で相手を1人まで絞り込みましょう。

一、気持ちは"一発ツモ"で!

クリエイティブ系の依頼で、何度もリテイクを依頼することは多くの場合好ましくありません。
イラストを例に上げますと、最初のラフの段階で調整を重ねていくと後からスムーズに事が進んでいきますが、意識してほしいのは"一発ツモ"です。
一番好ましいのは、1つの工程の1枚目が提出された段階で次の工程に進めることです。
当然それは簡単なことではありませんし、いくら詳細に説明しても"一発ツモ"にならないことがあります。私も経験したことがあります。
わかりやすい説明ができるようになると、おのずと"一発ツモ"の確率は上がっていくのではないでしょうか。

一、予算は設けない

近年はクリエイティブ系依頼がしやすくなるサービスが整備され、特定の人に依頼する場合の料金体系がわかりやすくなってきました。
それでも、メールやTwitterやpixivのDMで依頼をする機会はまだまだ多いです。
相手が値段を明示していない場合は予算を設けないようにし、相手に予算を聞かれた場合のみ予算を答えましょう。
この時の予算も、著作権譲渡が絡む場合は自分が思う相場の10倍〜100倍ぐらい、それ以外は2倍〜5倍ぐらい、音楽など既存のものの使用許諾の場合は1.5倍〜4倍ぐらいの予算を答えておくといいと思います。

一、依頼者側こそ下手に出る意識を!

企業案件で企業側が上から目線で依頼してきて、それを見た個人もまた上から目線で依頼するケースは残念ながらまだまだ多いです。
私はクリエイティブ系の依頼をする時、"描いてもらっている"とか、"歌ってもらっている"みたいな、"制作してもらっている"という心構えを持っています。
制作者側・依頼者側のお互いが驕ることなく円滑な制作を進めたいものですが、まずは依頼者側が下手に出ることが重要なことではないでしょうか。

後記

クリエイティブ系依頼の極意、いかがだったでしょうか?
私もクリエイティブ系の依頼を始めた時は、メッセージが来る度に"大丈夫かな……"と恐怖で身震いしてしまいましたし、何十回と依頼を続けてきた今もまだメッセージが来る度に"ひえっ!"となることがあり、現在もなお私自身、依頼することに慣れたとは言い切れないと思います。
実際、初めて誰かにクリエイティブ系の依頼をするのは怖いと思います。
しかし、誰かに依頼することで、創作活動の世界が広がることも事実です。
あなたのアイデアで、これからの創作活動の世界が広がらんことを願っております。
それでは、よい創作ライフを!
Good Luck!