第一肋骨疲労骨折に向けて予習|近藤晃弘:フィジオリハ代表、tree3、Meey's、ゆずの花 |#20
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第一肋骨疲労骨折に向けて予習|近藤晃弘:フィジオリハ代表、tree3、Meey's、ゆずの花 |#20

近藤晃弘:1mm単位の筋膜リリース職人

今日は完全に患者さんのために、自分の頭の整理となかなか出会うことがない疾患に向けて、準備をしています。マニアックなので、興味ない人にはすいません。

事前情報は「第一肋骨の疲労骨折が治癒し切らない・肩甲骨周囲の痛み」さぁ、どんなことを想像し、どう料理するか。ご紹介してくださった方は、ありがたいことに困った「どうにもならない時は、金山にゴッドがいるから」と紹介してくださりました。嬉しいような、ハードル上げすぎているような・・頑張ります。トキになりたい。

そもそも肋骨の疲労骨折は中位から下位肋骨に多く発生しますが、全疾患の中では非常に稀です。さらに、その中でも第一肋骨の疲労骨折はなかなか発生しません。発生しないということはデータが少なく、考察がし難い。もしくはわかっていないことが多い。そうですね、腕の見せ所。

第一肋骨の疲労骨折は、ピッチャーや剣道、チアリーディングなどの競技に発生しやすいと言われています。(論文的には誰が言っているのか、書かないといけませんが今回は割愛)

症状は骨折部と異なった肩や背中の痛みであり、見落とされやすいそうです。今回の方も確かに肩甲骨、同じです。ちなみに第一肋骨の疲労骨折のひどい場合はCT上でこんな形↓

では、なぜ背中に痛みが出現するのか、折れたところではないのか。ここがわかれば治療の入り口が見えてきそうです。答えは、肩甲背部の脊髄神経支配はC8・T1であり、それを含む下部神経管は第一肋骨の接しており、骨折部がこの神経を刺激をして痛みを誘発しているのではないか。

なるほど、ここの神経をリリースしたら痛みは軽減しそうです。おそらく、ここを触ることは決定!しかし、それだけではな治療は納得しない。なぜ骨折するのか、その原因分析も一応推理しておく必要があります。

この辺りは普通に解剖を見ていればわかるし、ググればすぐわかりそうですが一応、メモ程度に書いておきます。

第一肋骨に付着しているものは、前斜角筋・中斜角筋・最小斜角筋・前鋸筋・肋間筋があります。(胸骨舌骨筋と胸骨甲状筋は肋軟骨なので外します)これらが、原因となるに決まっています。

1つは、前斜角筋は後外方へ牽引、中斜角筋は内上方へ牽引。なるほど、肋骨の上面では2つの筋は牽引する方向は異なるわけです。この2筋が強烈に収縮すればその間はストレスが加わりやすそう。


もう1つは、前鋸筋が後外方へ牽引し、肋間筋は内方へ牽引する。肋骨の仮面でも牽引する方向は異なるわけです。

さらに、鎖骨下動脈溝は解剖学的脆弱な部位でストレスが弱い。ここは前斜角筋と中斜角筋の間。おそらく、この2筋によるものが大きそう。

この2筋の解剖学的特徴はいくつかパターンがあり、起始部では重なっていたり、共同腱のようになっていたりして、1つが働くと2つが働くパターンになりやすい。筋同士が近いということは、そこが癒着すると個別の働きができなくなり、2倍の負荷がかかる。なるほど、起始部もアプローチする必要もありそう。そもそも解剖学的特徴なので改善しきるかわかりませんが、おそらく細かく触診すれば分離させられるのではないかなぁ。


そうするとこの組み合わせで疲労骨折が起きていることが想像できます。あとは、前鋸筋が悪さをしてそうなら、そのの過剰収縮/機能不全はなぜ起きる?胸郭の可動性は?外腹斜筋との筋連結部は?・・などと連想ゲームをすればどこかにヒントが落ちているはず。肩甲骨の問題もあればそこも見ていくことも可能。

よしよし、全体像が掴めてきたので、あとは当日の患部を見てのヒラメキと想像力と緻密さと思考力・観察力全てを使って勝負に挑むだけ。

こうやってみたことが少ない症例に対して、細かく分析して調べ解釈しておくと、結構簡単に光が見えてきます。人間の体は複雑なようで簡単です。簡単なようで複雑だけど・・さぁ、木曜日が楽しみです。


超絶メモでごめんなさい。笑
こんなこと、普段考えてます!

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近藤晃弘/理学療法士/1mm単位の筋膜リリース専門家

株式会社フィジオリハ代表取締役 

https://physioreha.co.jp/

リハビリ特化型デイサービスゆずの花

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コンディショニングサロン tree3

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Meey's

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株式会社八神製作所 予防事業部アドバイザー

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近藤晃弘:1mm単位の筋膜リリース職人
1mm単位の筋膜リリースという唯一無二の繊細で緻密なテクニックを用いた治療をしています。 名古屋市金山、春日井市で治療院、パーソナルジムを展開する(株)フィジオリハの代表、理学療法士としてプロ野球選手や実業団ハンドボールチームのトレーナーを行っています★☆健康と豊かさの追求☆★