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「働く」を楽しまないともったいない!

日曜日の夜、暗い気持ちになってしまう方、
人生の後半戦でつまずいている方…
87歳からの提案があります!

※発売日はAmazonなどのWEB書店に準じます。

<12月16日発売>
『87歳ビジネスマン いまが一番働き盛り』
著:郡山史郎

日本の高度経済成長を支え、「鬼の郡山」と呼ばれていた著者の郡山史郎氏。伊藤忠商事、ソニー、シンガー、再びソニーに入社し、常務取締役、ソニーPCL社長、会長、そしてソニー顧問を歴任。
現在は人材紹介業を行う会社を設立し、代表取締役に就任している。
これだけの経歴をみれば、山あり谷ありであったとしても、仕事が好きで、仕事一筋だったんだろうなと思うでしょう。

ところが、本書によれば、現役時代は仕事を楽しいと思ったことはなく、早く定年を迎えてラクになりたいと思っていたというのだから驚きです。
「働かされる」から「働きたい」に変わった背景には…
日に日に「できる」ことが減り、「できない」ことが増えていく「衰え」を受け入れたことにあるといいます。

衰え、できないことが増えていくなんて、普通に考えればつらいだけです。
でも本書を読んでいると、「できない」郡山氏の生活が、仕事が楽しそうで仕方ないのです。

高齢になるとできることが減り、できないことが増えていく。いま、前半戦を戦っている最中の人には、さぞ恐怖だろうと思う。それは競争社会での敗北を、また、それまでに獲得してきた会社内の地位や報酬、プライドを失うことを意味するからだ。
その恐怖はかつての私にもあった。「その日」が来たら、自分はどうなってしまうのかと。
果たしてどうなったか? 私はいま、堂々と「できない」ことを認められるようになった。それどころか「できない」からこそ幸せになれたのだと胸を張って言える。前半戦を戦っていた頃の自分の傲慢さを思うと、恥ずかしくなる。いまの自分のほうがよっぽど好ましい人間であり、日々の暮らしぶりも極めて快適だ。

本文より

なんだか、できなくなるのも、年を重ねるのも悪くないかもと思えてくるから不思議です。そして、自分の仕事への向き合い方、まわりとのかかわり方も考えさせられます。

ところで、本書を読んでいる途中、担当編集者と話をする機会がありました。読んでいることを伝えると「”おわりに”に、またいいこと書いてあるんだよ~」といいます。
どんなラストメッセージなんだろう?と読み進めていくと、長く生きてきたからこそわかる、「幸福」の正体について書かれていました。

一風変わったビジネス書。
定年を迎えた方も、これから迎える人も、”働き盛り”と呼ばれる人も読んでおきたい1冊です。