見出し画像

今、トマトが旬ですね。瑞々しい、深い赤がきれい。

トマトを見ていたら、友人からの寒中見舞いを思い出しました。
「寒さに負けないように、トマトをモリモリ食べてます!」

赤い彩りで血行を良くしようとしているのかも知れませんが・・・
冬にトマト?

野菜には、旬の時期があります。
旬の野菜は、特に手をかけなくても良く育ち、大量に収穫できるのもの。
栄養価は高いのに価格は低めという、最高の状態が出回ります。
農家さんも私たちも嬉しい時期ですね。

トマトの旬は、夏です。
全国で時期は少しづつ違いますが、7、8月あたりでしょうか。後は、キュウリやナス、シソも夏のものですね。
冬は、大根や白菜など秋に収穫された保存野菜や、雪の中を頑張って萌え出たほうれん草に春菊。そうそう、セリや曲がりネギも旬ですね。

今はスーパーへ行けば、1年中キノコやキャベツが並んでいます。いつでも定価で買える野菜も増えました。便利な世の中になったものです。

旬でない野菜は、輸入品はさておき、国産だとハウスの中で作られたものが多いですね。電気を使って日照時間や温度を管理した、大変に人の手がかかった作品です。日光を浴びてすくすく育った、旬の野菜とは違いますね。

旬という考え方は、四季のある日本で古くから大切にされてきた、生活のリズムです。自然が織りなす、鮮やかな色の移り変わりに季節を感じながら、巡る命に感謝して、食事を楽しむ。
大切にしたい、素晴らしい習慣だと思います。

八百屋さんや、ファーマーズマーケット、スーパーの野菜売り場でも旬の野菜は分かります。大きくコーナーを取って宣伝される事が多いですね。量が多くて、お安いはず。色合いも鮮やかです。

旬の野菜はとても理にかなっていて、夏なら身体を冷やし、冬なら温めるという自然な体調管理にもなっています。トマトは夏のものですから、冬にモリモリ食べたら身体を冷やしてしまいますね。

寒中見舞いの友人には、「トマトも美味しいけれど、旬の野菜も食べてね」と伝えました。

皆さんも、少しだけ旬を気にしてみてくださいませ。

* - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - * - *


ご自分でお野菜を育ててみようと思っている方へ。

旬を知るには、ご自分で野菜を育ててみるのもおすすめです。今はホームセンターなどで野菜の種や苗が簡単に入手でき、気軽に始められます。

苗は2株以上一緒に植えた方が、失敗がありません。自分の力だけで受粉できなかった場合、他の株から受粉されるので。昔から、苗を植える時は2株単位で、と祖母から言われてきました。

すくすく育ってきたら、適度に、剪定(せんてい)が必要になります。
実らない枝や雑草も一緒に育ってしまうので、実の育つ場所と栄養を確保するために、実らない枝は可哀そうだけれどちょん切って、水が地面までちゃんと染み通るように、いらない葉や雑草を抜いたりします。

手をかければかける程、可愛くなりますよ!

この剪定ですが、悩みがある時、心が落ち込んでいる時にやると、心が落ち着くのです。言わばナチュラルセラピーですね。

「ごめんね切っちゃって」「嫌なことがあってね」等、思うままに話しながら、葉を抜いたり切ったりします。そのうち、「悩みを聞いてくれてありがとう」「早く実をつけてね」とポジティブな言葉に変わってきて、剪定が終わる頃には、気持ちがスーッと晴れている事に気づくと思います。

土や草など自然のものは、触るだけでも抗ストレス作用がありますし、自分で育てた野菜を食べる満足感もひとしおです。

ネガティブに考えがちな人、仕事や人間関係でストレスが溜まっている人は、ぜひ何か育ててみてくださいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?