元ほぼ宅浪が語る,ニートの社会復帰の難しさ

 レポートがわんこそばみたく降ってくる日々も終わりが見え始め,大学生活2回目の夏休みが見えてきました。去年は受験勉強で終われていたので,今年は少しゆっくり出来たらいいなと思ってます。

 まぁ,そんなこんなで対面授業がはじまり我々がかつて思い描いていた大学生活とはいかなくても,徐々に元の生活に戻ってきた感じはあるわけだけど,いかんせんきつい。なにがきついってそりゃ朝6時起き(´;ω;`)課題や勉強を踏まえたら,睡眠時間が8時間も取れない!仮面浪人(ほぼ宅浪)の時は10時間以上寝るとか当たり前だったのに…その差で大分やられました。4月よりは体力ついたかな?

 そこに,空白期間のある人が社会復帰をするということの難しさがあるのではないかなと思う。宅浪を始め,ニート等の空白期間のある人は,今まで好き勝手な時間に起きて,寝てという自分本位の生活を送っている期間がそこそこあるが故,いきなり他人本位,社会本位的な生活を送れと言われて,普段取れてた睡眠時間さえも取れなくなる。ある日突然なにもかも自分の生活が社会本位になる。それは今まで好き勝手出来てきた人間にとって多大なストレスと,体力の消耗を意味するから,やはり少しのことがあると許容キャパを超えてしまうのではないだろうか。そうして,またお部屋に出戻りに至る。

 これが空白期間がない人だとそこまで苦痛に感じない。幼稚園の頃から,人生の大半を社会が決めたスケジュールで過ごしているからだ。例えば,幼稚園であれば〇時からお昼寝とか,小学校であれば月曜一時間目は国語とか,大人になっても〇時から始業開始とか,場合によって周りを考えて残業するとか…数えればきりがない。我々は幼少期から,生活を他者に決められることを訓練されている。しかし,様々な理由でこの訓練のレールから外された人間に対しての救済措置は存在しない。大抵は”自己責任”の問題で片付けられてしまうからではないだろうか。外された人に残された社会復帰の道は自力救済しかない。”自己責任”と称して対策を講じなかった結果が現在の8050問題ではないだろうか。

 じゃあ解決策はなんだと思うかもしれない。正直僕もわからない。そういうのは,教育学者や社会学者にでも聞いてくれ。僕はあくまでも,自身の経験に基づいて,考察を行ったに過ぎない。しかし,考えるという事が大事なのだろう。”自己責任”という責任転嫁はよして,自分で解決策を模索していく方がいいに決まっている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?