就活と婚活とネイルとバイアス

  本当にお久しぶりです。最近ネ活用の垢を動かす暇がありませんでした。というより,ネタもないし,探す暇もないし…でずっと放置しておりましたが,少し興味深い炎上事件を見つけたもので取り上げていこうと思います。

「婚活で自分磨きの方向性を間違う女性はかなり多いです。婚活は選ぶ立場であると同時に相手に選んでもらう必要があるので,自分がいいと思う事ではなく男性に良いと思ってもらえる行動をすることがあります。端的に言えば女性のネイルは自己満足です」

というツイートが物議をかもし,炎上沙汰となりました。(すみません,多分この方はツイ消しを成されたのでしょう。誰が言い出したのかまではわかりませんでした。)ツイ主の方はどうやら,婚活コンサルタントという職業をやってらっしゃる方なのだそうですが,個人的には文章をよく読めば炎上する事でもないかなぁといった感じです。

 だって,あくまでも”婚活をしている女性にとってネイル=間違った方向性の努力”であり,(婚活に関しては)意味のない自分磨き,ツイートで言う自己満足ですよ。という意味だと解釈できるからです。”ネイル=婚活の為には無駄な努力”というのは多くの婚活女性,男性を見てきたプロが言うのだからそうなのかもしれませんよね?(実際のことは僕も知りませんが)それに,婚活って就活と似たようなものだと思うのです。例えば就活であれば,今まで好き放題にしてきた髪を黒に戻しますよね?それは”内定を得るため”な訳です。その”内定を得る為”が”結婚する為”に置き換わっただけのことのように思える。なぜか就活では”ゴールにたどり着く為の身なりの我慢の強制”が常識とされ,結婚ではそれが駄目になる。その違いってなんでしょう??(就活も,婚活もそんなの取り払っちまえばいい

 実際文をちゃんと読み取れば,”女性全般に言っている”わけではなく,”婚活をしている女性”に対しての発言であることが容易にわかるわけです。ただ,最後の文の主語がでかすぎた事とインパクトが強すぎた。一見人の趣味を無意味と蹴散らしているように見える最後の発言だけ切り取られたことにより,前文が見えなくなってしまった人が多かった故の炎上であるように思えます。(これに関しては香川県のゲーム条約訴訟の香川県側の主張にも言えるかも。)

と言っておくが…

そもそも,結婚をゴールに置くのってかなりやばいと思うんだよね?

だって結婚ってある種の区切りかもしれないけど,スタートであって,そっからまた20年,30年と一緒に過ごすわけでしょ?人生の半分以上を共に過ごすかもしれない相手を探すのに,好きなものを辞めてとか,我慢してとか偽ったって後々絶対にボロ出るし,インスタでも見ながら「本当はやりたいけど…」とか思うのって幸福なのかな?そもそも,幸福って誰か相手に叶えてもらうものなのかしら?他力本願でどうにかできる程,幸福って優しくないと思うの。

 というかそもそも聞きたい,「なんであなたは結婚したいの?」と。なんか,今まで多くの女の子達と会って,話をして,時折恋愛や結婚に対する願望みたいなのを聞くこともあったけど,なんだろう,「みんなが高校に行くから高校に行く」みたいなノリなのかなぁ思えてしまう時が結構あったわけよ。だってみんな,何故高校に行くかって考えた?僕はなかった。多分大多数の人はないと思う。(最近義務教育さえ,価値を疑われているから,高校に通う価値を考える人は僕の時よりは増えているとは思うけどね。)

 これは”〇〇しなきゃ”っていう思い込みがまだあるのかもしれない。最近はそういうの少なくなってきたけどやっぱり”女は結婚して出産するのが当たり前”というバイアスは私達に残ってる。だから,結婚がゴールになるし,就活みたいになる。そんな気がする。派手なネイルが好きだって,派手な髪色が好きだって,なんなら夢女子だっていいじゃんか。太ってたって,ガリガリだって,入れ墨が入ってたって,ピアスいっぱいついてたって,いいじゃんか。好きな自分でいればいい。世界には沢山人がいるわけだし,必死に偽って探さなくたって相手はいる。出産のリミットだって最近は年齢が上がってきているし,焦ることないんじゃない?それに,結婚しないという選択もできる。意外と道は多様に広がっているんだから,今一度,考え直してもいいんじゃないかな?

 



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