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レッドソックスの沢村投手にポストシーズンの道は開かれるのか。アリーグ3チームがゲーム差なしでワイルドカード争い

海の向こうの米国のメジャーリーグでは、各チームが残り15試合前後と最終盤を迎えている。162試合を戦うシーズンの先に、ポストシーズンが行われるが、アリーグ、ナリーグとも、その切符を手に入れられるのは、5チームずつ。レッドソックスの沢村拓一投手(33)は、「その先」の戦いに進められるだろうか。

ポストシーズンには、両リーグともに、東、中、西地区を制したチームが無条件でポストシーズンに進出できる。優勝を逃したチームの中で、勝率の上位2チームにも「ワイルドカード」として、ポストシーズン出場権を得られる。

アリーグ東地区では優勝争いよりも、ワイルドカード争いが熾烈を極めている。この地区の首位はレイズが2位に8ゲーム差をつけて、地区優勝をほぼ確実にしている。しかし、2位以下が大混戦だ。

地区2位にヤンキースとブルージェイズが82勝64敗(勝率5割6分2厘)で並んでいる。そしてゲーム差なしで、4位にレッドソックスがつけている。2位の2チームとはゲーム差がない。2試合多く消化しており、83勝65敗(勝率5割6分1厘)と、わずか1厘差での4位なのだ。

ワイルドカードの2枠は、同じ地区が2チームとも出場することもできる。現在アリーグのワイルドカード争いは、この3チームが「イス取りゲーム」をしている状況だ。残りの地区のチームは、厳しい状況に追い込まれた。

15日(日本時間16日)に行われた東地区3チームの試合は、それぞれが激しかった。ヤンキースは、東地区最下位のオリオールズに九回に逆転して勝利。ブルージェイズは地区首位のレイズを6-3で下した。

レッドソックスは西海岸に遠征してマリナーズと対戦。延長までもつれ込んだが、十回に突き放した。3連戦を2勝1敗と勝ち越して、ボストンに戻る。

今後の日程は、ヤンキースが厳しい。レイズ、ブルージェイズ、レッドソックスと3試合ずつ残している。ブルージェイズはレイズ、ヤンキースと3試合ずつ。レッドソックスは、ヤンキースとの3連戦があるだけで、レイズ、ブルージェイズとの試合はない。

対戦相手に恵まれたレッドソックスがやや優位な気もするが、最終戦までもつれるかもしれない。

沢村投手は、メジャー1年目でポストシーズンの舞台に進むことができるのだろうか。残り15試合前後、厳しい戦いは最高潮に達する。

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