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従来の教育システムを変えることができない真の理由。

”いま、あらゆる場面で、教育する側の責任が問われている。”
成功する「準備」が整う世界最高の教室 (Diane Tavenner) の23ページに書かれているセリフをそのまま代用させてもらったが、

・日本の教育システムは古い・ダメだ
・もっと質のある一人ひとりに寄り添った教育をしてほしい
・日本の英語教育は間違ってる
                  とか。

一つ一つを全部取り上げたらキリがないほど出てくるだろう。
テレビを始めとしてメディアでもよく海外の教育システムと比べて○○がダメで△△がよくないと、とにかくよく耳にする。

そして、なぜ変えて行こうとしないんだ。このままじゃだめだ。時代と共に教育環境も成長していかなくては、と大半の人は愚痴や不満で終えてしまうがその中で、特別教育に関心のある志の高い人たちが、よし変えて行こうといろいろな方面で頑張っている、のが現在の状況だ。

私はというと後者のうちの1人で、というのは、
日本の教育システムに不満を覚えたから日本の大学には行かず、アメリカの大学に進学し、だけどそこにも理想とする教育体系はなくて現役の教師や学校に対してどうしてこのままではダメだと気付いているにもかかわらず誰も変えようとしないんだ、といつも不満と怒りに満ち、だったら自分が変えてやる!と本気で教育と向き合っている、うちの1人だということ。

アメリカでも日本でも他の第三の国でも構わないが、こんなにも頑なに変わろうとできないのはどうしてなのか?この本を読んだことによって見えるようになった新しい世界を、価値観を、その回答を、今日はここでみなさんと共有したい。

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彼女の本には、

”言っておくが、私が本書を書いたのは、こうしたネガティブな意見に加担するためではない。それどころかアメリカが成し遂げてきたことー誰もが貧困を抜け出し中産階級になれる教育システムの構築ーは、驚異的だとさえ思っている。” (24ページ)

                       と書かれている。

私はこの瞬間まで、”従来の教育システムがいつかの時代にとっては最善だった”こと、その裏の背景を全く考えていなかったことに気づかされた。今まで数え切れないほどの教育の本、論文、資料や記事を読んできたが、どれもこれもみんな現代のシステムにケチをつけどうすべきか理想的な未来が長々と書いてあるだけで、どう変えていけばいいのか具体的な策が書いてあるわけでも、逆に優れている点をさらにどう発展させていけるのかが書いてあるわけでもなく、どの文献をとっても大抵は決まって似たようなことが書かれている。

従来の会社のあり方

・年功序列社会
・スーツをきて決まった時間に出社
・飲みの接待で仕事を取る

に不満を覚えるのと同じ要領で、結構たくさんの人が分かっているようできちんと見えていない世界なのではないかなと思う。

相手の立場になって考える、大人になるまでに家でも学校でも何度も何度も言われることだと思うが、その言葉の意味を実際に理解しかつ常に実行に起こすことができる人はわずかしかいないのでは?と感じる。

相手の立場になって考えるとは、自分の立場を考え理解し思うのとおんなじくらいに相手のことをも理解し尊重することだと思う。それでもやはり人間なのでどう頑張ったところで自分の方に傾いてしまうのはしょうがないが(そしてそれが個性でもあり自分を持つということでもあるので)、それでも自分のことを理解して欲しいより先に、理解してあげたいが先にくればその先の人間関係の築き方や生き方が変わってくるのかな、と。

決まったスケジュールで、全員が同じ科目を同じ要領でまるでロボットを作る工場のように思える従来の教育の在り方がいまのこの華麗なる文明を作り発展を生んできたのは確かで、それは物凄いことで画期的で優れたものだったのだ。

(男が外で汗水垂らして働いてくるのだから家の中のことは女の人が全てやって当たり前、とか一度も家庭を顧みることなく仕事だからしょうがないと毎日接待と言いつつ飲み歩くことも、仕事ができるできない関係なく年功序列な社会とか、どんなに暑かろうがスーツを着なくてはならないとか。現代を生きる私たちにとっては不思議でしかないかもしれないが、そうやって私たちの先輩たちは一生懸命に働いてこの日本という国を発展させ、社会をここまで築き上げてきた。のと同じこと)

今、私たちがここで、いやそれは少し古いのではないか?もっといい方法があるのではないか?と唱えることができるのは、彼らたちのおかげで、

私たちは目まぐるしいスピードで成長し、
やがて世界は経済的にも物理的にも豊かになったからだ。
そしてさらにはテクノロジーが普及したことによって、私たちがいかに人とのつながりを求めているのか、目視できるようになった。(現社会ではなくSNSの中の世界で仲間や協賛を求めたがるわりには、実社会ではなんにもすることができない弱い人たちが年齢にかかわらずSNSに依存し平気で人を傷つけ合うことができる新たな世界が誕生した。)

人は常に理解されたがっている。
求めたれがっている。
なんなら信頼されたい尊敬されたい愛したいとも思っている。

私たちは自分勝手な生き物なのだ。そしてそれは、人生は自分が主人公なんだから至って当然で、とてもいいことだ。

ただ、認めて欲しい共感して欲しい必要とされたいと思う前に、理解してあげられる人、相手を尊重できる人、信頼することができる人になれるかどうかだ。

初めましてと名乗られたら、自然と自分の名前も言うのと同じくらい自然にスムーズに簡単にそれができるとこの世の中はもっと優しさに包まれた居心地の良い場所になるのではないかと思う。

そしてここで大事なのは、友達ができないと嘆いてばかりいないで、自分から、初めましてと、声をかけられるかどうかだ。分かって欲しいと、待ってばかりいるのではなく、まずは自分から相手のことを知ろうとしてみる。

現在の教育制度が(教育に限らず)なかなか変わらない(反対派の人間が仲間内でひたすらにそのポジションを保とうとするので新しい風が流れないため)のは、彼らが古い人間だからでも頑固なのでもなく、自分たちの築いてきたものをまるで否定するかのような言い方だったり態度だったりがどんどん彼らの聞く耳を奪って”頭の硬い”人たちを作り上げてしまっているのではないかと、思った次第です。

お互いが同じだけ歩み寄り、新しい可能性の扉を常に開け、学ぶ続け成長し続け、知識を持ち寄り、協力する体勢を持たないか。


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P.S.
成功する「準備」が整う世界最高の教室は是非読んでみて欲しい。教育に関わった仕事をしている人たちだけではなく、子供を持つ親、学校に通う学生たち、部下や後輩に指導する立場にいる人たち、全てのリーダーたち、つまりは全ての人にとってとても役立つ学ぶことがたくさんある一冊だと思います。とにかく他の本や資料と違う点は、どうすべきああしたほうがいい、という抽象的な理想が書かれているだけでなく、具体的にどうしたらいいのかまでかいてあることです。どんな思考回路を持ちどんな視点で物事を見て考えるのか、子供たち・自分たちと向き合っていくのか、なんなら社会で生きていくとは?幸せな人生とは?大人になるとはどういうことなのか?まで、とにかく是非手にとって読んでみてください!!

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お ・ し ・ ら ・ せ

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