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Lock Down 8日目(3月25日)

予想はしていたがびっくりすることが続いた。関わっていたプロジェクトが一旦停止になった。都市の中心部で略奪が増えてきたなど、治安が乱れてきたと聞いた。多くの大人がイライラしてるので、凹んでいた。そして一番びっくりしたのは

東京五輪延期。

オリンピックの延期は史上初だそうだ。ここ数日、色々うまくいかねえなあとちょと凹んでいたのだけど、「史上初のことが起きているんだからしょうがない」と思わせてしまうような出来事。

このオリンピック延期はもちろん残念だけど、個人的には多くの日本人にとって「気持ちのギアの切り替え」になったのではないかと思う。ここまで大事なんだからもうしょうがない、と。私自身はものすごく気持ちの切り替えになった。

(でも、日本語のインターネットでのやりとりに、「事の重大さを感じてる雰囲気がない」と感じてしまう。。)

マレーシア全体のロックダウンも1週間が過ぎた。あたしゃ都心部で聞く略奪、軍の検問などに家にいるのに聞くだけでドキドキしてしまう小心者だ。よって買い物に出かけていない。買い物は「一人で行かなくてはいけない」ので私が行くしかない。でもなんか食欲もないし運動も続けてた結果、私は「1日1食」になっている。家族にはしっかりご飯食べてもらってるけど自分はいらない。緊張してるのかな。全然お腹が空かない。

今日はマレーシアは給料日の日だそうだ。なのでみんなが買い物に行く。そういう日は避けた方が無難と考え、とにかく籠ることにする。確かに朝、拡声器をつけた車が外を走り回っていた。マレー語だったからわからなかったけどおそらく「焦って買い物に行くな」だと思われる。

自らの自炊力が高いことに誇りを感じる。グラタン、マジで美味しかった。

そして午後には首相の記者会見があった。何かなと思ったら。

ロックダウン(行動制限)、4月14日まで延長ですってよ。

まあ「延長はある」と思っていた。世間もそう言っていた。正直晴天の霹靂ではない。発表早いなっていうのは「無駄な移動を避ける」「完璧に感染が収まることが最終目標なので長目に期間を設ける」なんでしょう。

期間延長でも落ち込まなかったのはこのnoteを読んでいたことが大きい。

「有事には今、生きることだけを考える」「自分で生きることだけを考える」誰かがどうにかしてくれるという概念は、今の私には全くない。だって私は住まわせてもらってる在留邦人。助けを求める場所があっても、無償で助けてくれる場所はない。だって住まわせてもらってるんだから。だったら自己管理でやり抜くしかない。

4月14日までどうせ自宅なんだから、家で大人しくしてればいいってことでしょ。適当に色々なことやって時を待つしかない。だって他にやることないもの。

日本から見たら私のような在留邦人の注意喚起はうるさいと思う人も多い。悲しいけど、でも温度の差はもうしょうがないと思ってる。東京が心配って思う気持ちから許してほしい。このツイートがとても気になる。

今夜の会見は、もっと気になる。