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「LOVOTのすべて」を見たけど全然わからなかった話


自分以外の生き物を完全理解できないように、LOVOTも理解できなくていいんだ。ただ、愛でればいいんだ。それがロボットじゃなくて、LOVOTなんだ。


#Nサロン#日経特別講座 「LOVOTのすべて」ロボット共生社会を学ぶ」を拝見した。


LOVOTとは。。。

かわいい。かわいい。



今回お話をしてくださったのはGROOVE X 株式会社 CEOの林要さん。noteもあるそうです。

お話の場所はLOVOTミュージアム。ショールームみたいな場所のようです。素敵。お話の最中も、集まってくる集まってくる。かわいい。。。

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昔、私はAIBOが欲しくて欲しくてたまらない時があった。しかしAIBOは「電池が切れたらそのまま止まってしまう」と聞いてなんだかすごくがっかりして欲しい気持ちが萎えてしまったことがあった。だってそれって「電池が終わったら止まるやん、生きてないやん」って思い知らされるようだったから。ちなみに、aiboからAIBOへ、姿も機能も本当に変わっていった。

そういえば、今のAIBOってこんなにかわいいのね。



さて、LOVOTだ。ロボットにおいて充電ってすごく重要だと思っている。LOVOTの充電って椅子に座るのね。これはかわいい。

そして今日、動いてるLOVOTをちゃんと見た。かわいい。声がめっちゃかわいい。何を話ているのか全くわからない。でも、かわいい。わからないところがいい。なんか動物的電子音なのでペット的な雰囲気を感じる。だからわからないほうがきっといいんだろう。



林さんのお話はとても面白かった。組織論の話を伺う際、思い描く世界を見せる姿勢としてチームラボ的な雰囲気を感じた。開発環境として「コントロールされたカオス」ってパワーワードが出てきたけど、同じような話をチームラボさんの内部からも聞いたことがある。イノベーションを生み出す会社としてちょっと近いのかもしれない。(こういう会社のslackの無駄話ってすごく面白かったりする。エピソード聞いてみたい・・・。)



そして新しいイノベーションの会社では「違和感を整理するのではなく、飲み込むことが大事」という林さんの話はとても印象に残った。これって言うのは簡単だけど、実際はとても難しい。林さんのお話の雰囲気がとても解脱感を感じた。「解脱感」とは「色々な体験や葛藤を乗り越えた達観な雰囲気」とでも言えばいいだろうか。悟りを開いた感じ。きっといろいろな葛藤があったのだろう。



新しい世界を探求し続ける作業というのは実はものすごくしんどい。そこに宗教的なのめり込み的な原動力がないと、マジでしんどい。だってゴールが見えないんだもの。「ゴールが見えなくても続けられる力」を保ち続けるには宗教人のような「信じ込む強い力(言い方が下品だけど変人的な思考)が不可欠。そこにたどり着くまではまさに滝に打たれるような厳しい体験が沢山あったのだろうなあ。。


それにしても、LOVOTかわいい。


質問タイムになった。私はLOVOTと介護のコラボレーションについて、ぜひ話を伺いたいと思っていた。「人の心に寄り添いながら所有者の愛を呼び出し、その愛する力により所有者を幸せにしていく」という林さんのコメントを聞いて「まさに介護の根源やん」と感じたから。

林さんのお話ではLOVOTは既に介護においてかなり可能性を感じる働きをしているそうだ。「時間のある高齢者」は愛でる対象が必要。LOVOTはまさに「愛でる対象」になってくれる。確かに日本で一人暮らしをしてる親に連絡するとこの新型肺炎と共に住んでる世界では「会うことは暴力」ではないかという概念もうまれている。

LOVOTはプライバシーを守りながらも所有者の行動のログも取れるそうだ。「抱っこの回数が多いから気分が良かったのだな」とか「話かけが全然ないけど大丈夫かな」等、遠隔で様子がわかるそうだ。象印の「みまもりホットライン」を思い出した。

今、新しいコミュニケーションの形のひとつとして人間ではない存在を愛でるコミュニケーションは新しい親孝行の形なのかもしれない。


LOVOTのイメージ動画を見て、noteを読んで、動いている様を見て、お話を聞いてみた。「LOVOTめっちゃかわいい」はすごくわかったけど「LOVOTが今現在誰に寄り添いどこに向かうのか」私は具体的には全然わからなかった。でも、それは当然のことであることもわかった。なぜなら私が人間ネイティブでしかないからだ。


次世代(私の子供の子供世代くらい?)が「生き物とロボットのダイバーシティ」を超えられるようになる」と林さんは穏やかな口調で断言されていた。そう、まさに「ロボットネイティブ」こそがLOVOTを理解できる、いや、理解ではなく存在そのものを純粋に受け入れられるのだろう。そしてその時にはLOVOTは現在のLOVOTではなく、別の形になっているのだろう。


とりあえずわかんないからこそ触ってみたい。抱っこしたい。LOVOT。