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牧内昇平

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まきうち・しょうへい。41歳。東京大学教育学部卒。元朝日新聞経済部記者。現在はフリー記者として福島を拠点に取材・執筆中。著書に『過労死 その仕事、命より大切ですか』、『「れいわ現… もっと読む
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記事一覧

【知事選直前特集第2弾】検証・内堀県政8年(牧内昇平)

『政経東北』2022年9月号より 知事が会う人、会わない人  政治家は人と会うのが仕事だ。県知…

【知事選直前特集第1弾】検証・内堀県政8年(牧内昇平)

『政経東北』2022年8月号より 定例会見で見えた独自の話法   「政治家は言葉が命」とよく言…

【原発事故4訴訟最高裁判決】認められなかった国の責任(牧内昇平)

『政経東北』2022年7月号より  原発事故を起こした国の責任を追及する集団訴訟4件について…

【イチエフ過労死裁判】判決が認めた救急体制の課題(牧内昇平)

 2017年秋、事故収束作業が続く福島第一原発(イチエフ)で、自動車整備士の猪狩忠昭さん…

【原発事故関連訴訟】問われる内堀知事の姿勢(牧内昇平)

2022年5月号より  内堀雅雄知事は国・東電の味方なのか。避難者を含めた市井の人びとを大事…

「原発PR標語」 考案者111回目の双葉町里帰り・後編(牧内昇平)

【前編】  〈原子力明るい未来のエネルギー〉。双葉町が原発を推進してきた歴史を語る巨大看…

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「原発PR標語」考案者 111回目の双葉町里帰り・前編(牧内昇平)

(2021年11月号)  〈原子力明るい未来のエネルギー〉。双葉町の小学6年生だった大沼勇治さん(45)が考えた原発PR標語だ。町から表彰され、巨大な看板になった。それから20年後、原発は暴走し、町の姿は変わり果てた。「『明るい未来』なんてなかった。待っていたのは『破滅の未来』だった」。深い悔恨を抱く大沼さんと共に、双葉町を歩いた。  大沼勇治さん、45歳。双葉町で育った。原発事故が起きた時、妻のせりなさんは第一子の妊娠7カ月だった。妻子の健康を案じ、親戚の住む愛知県に避

オープンから1年余―伝承館未だ拭い去れない「違和感」(牧内昇平)

(2021年10月号)  双葉町にできたアーカイブ拠点施設「東日本大震災・原子力災害伝承館」が…

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【国家公務員宿舎立ち退き訴訟】県は「自主避難者」への提訴を取り下げよ(牧内昇平)

(2021年9月号) 強制追い出しは人権侵害  おかしな裁判が続いている。原発事故で「自主避難…

【生業訴訟「第二陣」】原告たちが立腹 東電の過激なプレゼン(牧内昇平)

すでに十分賠償している!? これはもはや、「とんでもない言い草だ」と言わざるを得ない。福島…

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【イチエフ内過労死事件】「東電に賠償責任なし」 司法の判断に怒る遺族(牧内昇平)

(2021年5月号より)  4年前の秋、事故の収束作業が続く福島第一原発(イチエフ)で、一人の…

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福島地裁は子の安全を願う親の気持ちと向き合ったのか(ジャーナリスト 牧内昇平)

(2021年4月号より) 「子ども脱被ばく裁判」判決  子どもたちのことを大切にしてほしい。行政…

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映画を通して考える「この10年」(ジャーナリスト 牧内昇平)

フォーラム福島・阿部泰宏支配人に聞く (2021年3月号より)  娯楽エンターテインメントから…

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【伝承館】市民の声で変革促せ(ジャーナリスト 牧内昇平)

 昨年9月にオープンした「東日本大震災・原子力災害伝承館」(双葉町)で、展示のメーンの一つとも言える「原子力広報看板」が写真パネルから実物の展示に切り替わる。要するに、市民が声を上げれば伝承館はよい方向へ生まれ変わるのではないだろうか。どこをどう変えればいいのか。高校教諭や現役の「語り部」に意見を聞いてみた。  1月5日付の福島民報にこんな見出しの記事が載った。  「原子力広報看板 双葉の伝承館へ」「県方針 県立博物館から実物移送」  記事によると、双葉町の「原子力広報