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自民党総裁選から見る一票の「ウェイト」の話


ここのところ、安倍総理の辞任表明により総裁選の話題が一挙に話題に挙がるようになりました。

基本的に菅義偉官房長官の優勢が伝えられています。ですが他の二人の候補の立候補にも私は敬意を表したいと思います。

ここで自民党総裁選の行い方を見て見ましょう

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今回は両院議員総会で行う方針が定まっており、地方票は相対的に少なくなっております。

しかし

で出ている通り、県連の代表に一任ではなく、独自の形で党員の票や意見を吸い上げる仕組みを作ろうと躍起であります。

さて、ここからが本題です。
よく、言われることがあります。

「たとえ地方票を吸い上げても、菅義偉で決まりじゃないか」
「石破や岸田が勝つことはないから、意味がない」

もちろんそうだと思います。
ですが、選挙というものはたとえ負けが確定していても出馬することに勝ちはあると思っています。

だけども、メリット・デメリットという言い方はあんまり好きじゃないが、仮に出ないとなったときに、『石破は逃げたね』といわれる。あるいは一部でいわれるように『ポストでも約束されたんじゃないの』と。それは今までの私の政治家としての在り方を全否定することになる。たとえ不利であっても、負けると分かっててもやんなきゃいけないことがある。政治家の生き方に、国民が感動してくれることが大事なことだと思っている。

 自民党の岸田文雄政調会長は1日、記者会見し、安倍晋三首相の後継を決める同党の総裁選挙に出馬することを表明した。会見で、岸田氏は「大変厳しい道のりを感じているが、国民のため国家のため、私の全てをかけてこの戦いに臨んでいきたいと思います。一人でも多くの国民のみなさんに共感してもらい、力を与えていただき戦いを進めていきたいと思う」と述べた。

とにかく、選択肢を与えるというのは投票する側にとって候補者に意見を表明する、という言われてみれば当然のことを体現するものでもあります。

たとえ負けであっても、勝った側へこれだけ自分に賛同してくれているんだ、という牽制にもなります。

ここで、「思ったより票を取った事例」を上げたいと思います。
かなり昔の記事(2005年)ですが、こちらです。

連合は、改憲派のUIゼンセン同盟など「旧同盟系」と護憲派の「旧総評系」の2路線に分かれる。今回の会長選は、改憲派が護憲派を数で圧倒したものの、組合員約6300人、代議員1人の零細労組の鴨氏が護憲を強調して有効投票数の4分の1弱(107票)の支持を獲得(当選の高木氏は323票)、白票・無効票が42票となるなど、根深い対立を浮き彫りにした。

端的に言うと、「こういうこともある」のです。

まったく無風だろう、と思っていたら意外と取ってるということは起こりえます。
戦略投票というものもありますが、正直有権者からはわかりにくいと思います。個人的にもあまり好きではありません。

ようは自分が思う候補に投票すればいい、ということでもあります。
自由民主党の国会議員と、各都道府県連、および党員党友の皆様の判断を見てゆきたいと思います。

P.S.菅義偉氏について

つい先程、NHKで菅義偉氏のインタビューがありました。

普段の官房長官の会見のときのような覇気は感じられず、なんだか答えにくそうにしておりました。
もしかしたら立候補自体があまり本心ではないのかとも思えました。

また官房長官から直後に総理になり、一年ほどで辞めてしまった総理大臣が一人おります。

安倍晋三、まさしくその人です。

また菅義偉氏は平成から令和への改元のときの官房長官であったということを考えると、前の改元のときのことを思い起こすこともあります。

あまり詳述はいたしませんが、歴史を振り返っておりますと、いろいろ考えさせられることがあります。

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