生活日記8

どうも。
コミティア126の新刊がどうやら間に合いそうだぞみたいな雰囲気が出てきたので、安心して日記を描いてしまう松村です。
こうやって安心してる時が一番危ない。前回はページ数間違えてた。
人は過ちを繰り返す・・・・・・

先日は『殺人予告』が予想外にバズってしまい、驚きました。
怒りを忘れない為の日記というか、勢いのマニフェストみたいなものだったのですが、沢山の御感想及びサポート等頂けて、大変有難い思いです。
それだけ似た思いを抱く人がいるという事ですね。
心強いですが、悲しい事でもあります。

私は嫌な記憶ほど鮮明に覚える性質を持っているので、言われて嫌だった事や嫌だった状況等はやたらよく覚えている。
その嫌な記憶が日常の細かな事象や物に結び付いて日々瞬間瞬間でフラッシュバックする。それの繰り返しで多分うつになったのだと思う。
耐え難い大事件を経てうつになる事もあるだろうし、それも非常に辛い事だが、私には特に大事件はない(ないと思ってるだけかもしれないが)。ガラス窓に細かい傷がついて徐々に見えなくなっていくように、いつの間にかうつ状態になり、それを繰り返すようになった。
「反復性うつ病性障害」というらしく、良くなっては悪くなり良くなっては悪くなりをここ10年程続けている。
先日の日記で描いた通り、クリニックに通い薬を飲みつつ暮らしている。が、このフラッシュバック癖が消えない限り、ずっとうつと付き合うようなのでは?と最近思ってて、それがとても辛い。
確か前に何かで読んだが、フラッシュバックは発達障害者にはあるあるらしい。あるあるなのか~、じゃぁ、やっぱり一生付き合うのかな~~~~~

「失うことから全ては始まる」は『シグルイ』で読んだ言葉だが、この言葉にはとても勇気づけられている。
私は子どもの頃運動が得意だった。今は10m歩くのもしんどい。
美術が得意だった。今は細かく描こうとすると手が震える。
目覚ましよりも早く起きる事が出来た。今は朝大体体調不良。
身体は痛む。突然の過換気症候群。頭痛はほぼ毎日起こる。
腹はやたら下している。物をなくす。簡単な数字が覚えられない。
でも「失うことから全ては始まる」のだ。
自分は身体が丈夫だと思い込んでいた頃の自分はもういない。
でも、もういいんだ。変わったのだ。今は別の自分が始まっている。
失ったものの影から私は多くのものを得た。
うつは辛いし死にたくなるが、それでも私は最新の自分が一番好きだ。

そうそう、新刊のテーマも「失うことから全ては始まる」なんです。戦ったりはしてないんですが。話の分類的には『銀河鉄道の夜』で、高橋葉介『手つなぎ鬼』の影響があると思います。失った友に会いに行く話です。
私は高橋葉介の漫画が大好きで、中学の時はやたら模写してたので今でもその手癖は残ってると思います。『手つなぎ鬼』は表題作が名作な上にKindle Unlimitedに入ってるので是非読んでください。短編漫画のお手本か!?みたいな名作です。『高橋葉介傑作集 Uボート・レディ』に入っている『サーカス横丁』も好きです。好き好き言い出したらきりがないんですが。

最近は寒くなってきたので、心身の調子があまりよくない。
でも例年よりは良い気がする。布団で寝込んでいる時間が短い気がする。
少しでも最新の自分が良い方向に向かえばいいなと思う。

ではまた。

【memo】
山口貴由『シグルイ』
引っ越しの時に全巻売ってしまった事を後悔し続けている。
山口貴由作品は大体大好きで、特に『悟空道』が好きです。
「嘘だと思うなら立ちあがってごらん」のコマが大好きで何度も見ている。

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
何度か読んでるはずなのに細かいところをよく覚えていない。
「カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねえ。」は覚えている。

高橋葉介『手つなぎ鬼』
子どもの信じる世界での正義を大切にしている漫画だと思う。
短い漫画だが何度も読み返している。

高橋葉介『サーカス横丁』
とても好き。

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