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【第11回】日本文学の名作を生んだ夏目漱石を語る!

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みなさん、こんにちは!キングオーサーです。

この記事では夏目漱石について書いています。

キングオーサーは小説好きだからね。

ぜひ、最後まで楽しんでいってくださいね。


夏目漱石の小説って暗い・・
そんなイメージを持っている人にオススメの記事です。

SEIKAMINORUプロジェクトのホームページもチェックしてね!

過去記事はこちらから↓


1.夏目漱石の魅力とは?

さて、SEIKAMINORUプロジェクト所属の作家の一人が好きだった小説家


夏目漱石


彼のことを語らないと、我々のプロジェクトは前に進まなかったんですね。

彼ね、うん、確かにすごい奴よ。

彼の凄さってさ、やっぱり、日本の小説の基礎みたいなものを作ったところじゃないかな。

というか、明治以降の日本は、どうしても海外向けに、ビジネスジャパンを売り出さないといけなかったし、あるいは、海外の主流の文化を取り込んで、我々も世界の中の日本だ!!なんて言わないといけなかったし、夏目漱石世代っていうのは、この海外に行って、それから一流の文化を学ぼうぜ!!その文化で日本を変えようぜ!

なんて、意気込んでた世代のはず。

想像やけど。笑

だから、夏目漱石はイギリスに留学して、たくさん小説を読んでいたはずだよね。

まあ、そりゃそうだよね。で、彼は東京帝国大学出身だし、先生だし、なにかこう、人に何かを教えたいみたいな欲求があるタイプの男だとみた!!⇒キングオーサーの勝手な決めつけ。

で、この人に何かを教えたいタイプの男とか、ジャンル分けが好きな男とか、こういうタイプはね、大体なんでもやりたがるところがあるわけですね。

ひとつのテーマを書き続けるという感じじゃないのさ。

なんかね、色々なタイプの小説を書くんだよね。

これがね、全部、上手なのです。それが夏目漱石。

しかも、不思議なことに、今でも読める日本語なんですよねー。

ホント、彼って、人にわかりやすく伝えることが上手なんだと思いますね。

東大の人って、そんな印象あるかもなー。


ジャンル分けとか体系的な理解がとても得意で、それをわかりやすく伝えるのが上手。

あんまり、革新的で突飛なことは言わないからつまんないけど。笑

夏目漱石もね、そんな印象の小説家。

そう、先生タイプで、基本的に上手な人。個性的とか、前衛的とか、革命児とか、自然児とか、文豪っていう強いイメージは似合わない。

ホントね、先生、文章上手な先生って感じ。

夏目漱石について色々な理解があると思うし、名作もたくさんある。

キングオーサーもほとんどすべて読んでいるかな!

まあ、僕の「読み」なんていい加減この上ないけどね。笑


2.夏目漱石のテーマ

ざーっと、ほとんどの小説を読んでいるけど、なんとなく夏目漱石のテーマって、

就職、恋愛、病気、組織の中での個人、夫婦関係・・・

ぱっと浮かぶのはこんなところなんだよね。

これって、なんだろう??

それってつまり、要は・・・・

テレビドラマのテーマそのものですね。笑


そうそう、それから、夏目漱石って、あんまり個人的な意見を述べたがらない人だよねー。

どちらか一方に肩入れするのを、やや嫌うというか、肩入れしているんだけど、それを明確に示そうとしない傾向というか、

まあ、スタンスだね。

あれもあるこれもある、こんなこともあるけど、こんな側面もある、こんな面もあるけど、でもそれにはこんな事情があって、でもでも、やっぱり・・・

そう、こんな感じの人。

要は頭いいんだろうね。見たくなくても、物事の色々な側面が見えちゃう、見ちゃう、それで自分も困っちゃう。笑

神経衰弱になったっていうけど・・そうだろうね。なるよ、あんまり物事難しく考えすぎるとさ。笑

そそ、これが夏目漱石っていう人!


3.時代の流れと夏目漱石

で、この夏目漱石も人間なので、多面的なわけですね。

色々な面がある。

先生であり、小説家であり、夫であり、父であり・・

作品を言っても、色々な面がある。

ドラマ、随筆、批評・・

そう、多面的ですね。多面的な人です。

ただ、キングオーサーは、ひとつ、彼の中を貫いているものがあると思ってるんですね。

それはね・・・・

さっきも言ったけど、ドラマです。ドラマ。


ドラマの定義だって、色々あると思うけど、キングオーサーが思うのは、ドラマって葛藤なんだよね。

で、葛藤って、どうしようもないこと。

自分の意志じゃどうしようもないこと。社会と自分、人間と人間同士の間で起こる、どうしようもなさ。

どうしようもないサムシング。

親と子、夫婦同士、恋人同士、同僚、上司と部下・・・

なにかしら起こってしまう、対立や不和、食い違いや行き違い・・・

それに対して無力な個人。

実は、キングオーサー、あんまり夏目漱石はタイプじゃないんですよね。笑

今更、ここにきてなんやねんって感じでしょうけどさ。

言わなくていいこと、触れなくていいこと、突き詰めなくていいことを一生懸命突き詰めて苦しんでいる。

そんな印象なんだよね。

うん、それはね、やっぱり夏目漱石という人が賢いからだよ。

普通の、特にキングオーサーみたいな凡人は、賢くなりたいと特に思わないし、賢くて苦しいなら、馬鹿な方がいいと思っちゃうもんね。

ただ、そこから生み出されたのが、海外向け日本文学の夜明けだったわけですね。

これはね、すごいこと。彼って気合入ってる。

明治維新って、それぐらい、気合の入った運動だったんだろうね。

江戸幕府を倒して、王政復古を呼びかける。

一大改革・・。そう、日本人が世界に一発ぶちかましてやると、みんな思った時代なんだね。

で、三代目。まだ、維新の元勲は生きていた。鳥羽伏見や五稜郭や西南戦争や、日本中で騒乱があった。荒っぽい話がたくさんあった。夏目漱石はそんな気合の入った、タフな世代の孫って感じなんだね。

ただ、彼は傷ついた。

どんどん合理的になる日本に、都市化する街に、隣国に対してどんどん横柄になる日本人に、どんどん失われていく情緒に、感性に。

情緒、儚さ、幽玄、無常、花鳥風月、趣き、みやび、風雅、わびさび、愚かさ、意気地、御恩と奉公、忠誠心・・・。

キングオーサーは、夏目漱石、永井荷風、谷崎潤一郎、この三人は思いっきり、胸の中に江戸時代への憧憬を秘めて、でも、どこかで、権力者の手先として、江戸時代を否定する必要もあったから、それは困っただろうね。

彼らは、昔を、特に江戸を懐かしんで、書いた人たちだと思っているんだ。知らんけど。笑

夏目漱石は基本的に、東京帝国大学出身、どんなに彼自身が拒否したくても、プロパガンダを流す側の人間、国家を運営する側の人間、だから、その矛盾に人一倍、心を痛めたかもしれないね。キングオーサーみたいな平凡な人間にはわからん。

これは、指示を出す側の苦悩だね。

会社でもあるよね。自分が納得していない指示を部下に出さないといけない上司、そう、夏目漱石って、そんな感じの人。

現在の政治体制や日本のあり方に疑問がないわけではない、しかし、やはり自分にはこういう生き方しかできなくて・・・

こんな感じの印象なんだな。

それと比較して、永井荷風と谷崎潤一郎は、しっかりと体制から逃げた。永井荷風はたくましく生きていく裸の女たちに、谷崎潤一郎もそうだ。エロスに、倒錯したイメージや人間関係に逃げ込んで、正面から権力や政治を描こうとするのを拒否した。

そして、その地点で芸術をつくった。

永井と谷崎、彼らは長生きだ。きっと知っていたんだね。国家のプロパガンダや民族的な盛り上がりなんて、一過性のもので、我々市井の人間の本質は、ぐちゃぐちゃのエロスで、過ぎていくこの日常で、食う寝るヤルが本質で、惚れた腫れたが大好きで、噂話が大好きで、愛しくも汚らしい存在なのだという。そう、彼らはしぶとく、図太く、生命力が旺盛なのだ。

「くだらねえ、観念なんぞ、犬に食わせろ。」

「お題目や立派な建前で腹が膨れるかい??」

「日本が世界進出したところで、俺達の生活になんの影響があるってんだい??」

ま、一言で言うなら、そんな気分の表現だね。

この組織への画一的な順応を求める体制に対して、エロくて、飽きっぽくて、西洋流の理想なんかに興味がない、なんでもあり、生きるためなら何でもやる日本人の風情や風俗を描いた。

そう、これが永井-谷崎ラインがなんだよね。この路線はもう終わってしまったみたいだけどさ。大江健三郎も三島由紀夫も、やっぱり根っこが、もはや江戸ではなく、東京になっている。戦後になっている。

そうそう、最近じゃ、永井-谷崎ラインの継承者は、宮藤官九郎かもしれないですね。彼の作品はすごいいろんな人に気を遣っているけどね。笑


というわけで、明治代表の夏目漱石、大正、昭和代表の永井荷風に谷崎潤一郎ラインがある。

明治代表の夏目漱石が掲げた理想主義的な精神が、大正昭和の時代の人間によって、ゆっくりと柔らかく否定されていく過程、それはそのまま日本が徐々に衰退して、第二次世界大戦で完膚なきまでにやられる過程でもある。まあ、人間のこじつけの理想主義なんて、百年程度しか継続しないんでしょうね。

要は、国際化なんて、二百年も鎖国をしていた、島国育ちの日本人にとって、ガラじゃないこと。似合わないことだってことが、段々と明らかになっていく。

おっと、ちょっと脱線したが、この辺にしておこう。

でも、やっぱり。夏目漱石が最初の最初、小説という事業を立ち上げた人であることは間違いないかな!

スローガンや目標を掲げて、それに向かって人々を向かわせようとする権力者のやり口を冷ややかに見ながらも、実は自分も権力者の一翼を担っているということに苦悩する、夏目漱石・・彼はこんな感じの人かな。印象的に!


まあ、この話はまた別の機会にすることにしようか。


4.SEIKAMINORUプロジェクトと夏目漱石

そう、アマチュア作家の内の一人が、夏目漱石が好きだというので、私も久しぶりに彼について考えてみました。

なんか色々思うこと書いてしまいましたね。まあキングオーサーの戯言なので、あんまり真剣に取り合わないでね!笑

話を戻そう!

SEIKAMINORUプロジェクトと夏目漱石、これはどこでつながるかというと、

そう。編集方針の中に入れようと思ったんですね。

まあ、私の好みじゃないっちゃないけど。笑

そう、キングオーサーは夏目漱石みたいな人を、あんまり好きになれないんだよね。

悪口はこれぐらいにしておこう!

まあ、それはおいおい話すことにしますよ!

夏目漱石が素晴らしい点、、、


「小説は人生における苦悩を描く」


夏目漱石の偉大さって、ここだよね。これにフォーカスした。真正面から、もういいじゃないか、やめなさい、もうそんなこと・・と止めたいぐらいに激突した。人生の苦しさにフォーカスしたんだよね。

彼の作品は、問題提起をもたらした・・なんて甘い言葉じゃないんだよね。

本当に、自分が死ぬぐらいに、人生の苦悩と格闘した。

というか、自説や自分の考えが間違っているならば、死を選ぶ。

こんな覚悟が、夏目漱石にはあるように感じるんですよね。

そんな考えもあるよねー・・とか、

まあ、他の方法考えようよ・・みたいな。

こういう柔軟性が・・ナッシング!!笑

ただね、これってすごいこと、大事なこと、というわけで・・


SEIKAMINORUプロジェクトは、人生の「ドラマ」に着目します。


ここからどんな作品が生み出されるんだろうな!!

キングオーサーも楽しみにしているところだよ!!

うん、そういうこと!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

では、また会う日まで!! See ya!!


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