大野誠士

ホリスティックウェルネスコンサルタント| 心理セラピスト| CIISソマティック心理学…

大野誠士

ホリスティックウェルネスコンサルタント| 心理セラピスト| CIISソマティック心理学部元准教授| Reapra Venturesアドバイザー。企業•教育関係者•政治家の方々などを支援し社会の意識変容とシステム変革に取り組んでいる。 https://seijiohno.jp

マガジン

  • 私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界

    チャールズ・アイゼンシュタインの著書の翻訳を公開。社会や環境が危機に瀕している時に、個人として私たちは世界を良くするために何が出来るでしょうか?この本は、この危機の時代に、私たちの多くが感じているフラストレーション、麻痺や圧倒される感覚に立ち向かうための力強いメッセージを送ってくれます。それは私たちが忘れてしまっている真実を呼び覚まし、私たちには皆繋がりがあって、私たちの小さき個人的な選択は世界を変えるパワーを持っているという真実を思い出させるのです。今の世の中にはびこる分断ではなく、本来存在するありとあらゆるもののつながりを思い出し、それを生きることで私たちは世界に良き変化をもたらすことができるようになるのです。

  • エッセイ

    自分の体験や感じていること

  • 心に響いた言葉たち

    英語の小文や詩などを訳したものや、書き留めた言葉たちを集めたマガジン。

  • 変わりつつある世界〜パラダイムシフト〜

    世界に起こっている変容・今起こっているパラダイムシフトについて触れた記事を集めたマガジン。

記事一覧

固定された記事

未来のためにできること

より美しい未来のために考え行動していくこと。それは難しいことではあるけれど、同時にそんなに難しいことでもないのかなとも思う。 危機の時代の最中、脱炭素やSDGsみた…

大野誠士
1年前
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「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 真実 (第33章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  通常、私たちが「インタービーイングの物語」の中に立てているのは、単に意志によるものではありま…

大野誠士
1か月前
6

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 奇跡 (第32章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  物語のレベルで働きかけることには二つの側面があります。第一に、「あなたが現実だと思っていたこ…

大野誠士
2か月前
6

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 中断 (第31章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  私たちが知っている世界は、物語の上に成り立っています。チェンジエージェントになるということは…

大野誠士
2か月前
7

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 物語 (第30章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  この物語は、トーマス・クリアリーが『活力、エネルギー、スピリット: 道教資料集』の中で翻訳した…

大野誠士
5か月前
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「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 悪 (第29章 後半)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  すべての寛大な行為は、寛大であることへの招きなのです。すべての勇気ある行動は、勇気を持つこと…

大野誠士
6か月前
2

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 悪 (第29章 前半)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  時々、Q&Aセッションやインターネット上のコメントの中で、「人間のダークサイド」を私が無視して…

大野誠士
7か月前
7

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 サイコパシー (第28章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  変化は時の権力者たちに打ち勝つことではなく、彼らの変容によってもたらされると論じました。私た…

大野誠士
10か月前
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「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 倫理的正義 (第27章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  世界の問題は悪であり、その解決策はそれを制圧することであるという共通の合意の下には、満たされ…

大野誠士
10か月前
5

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 憎しみ (第26章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  敵を人間として扱うことは、まだ「憎しみの物語」の中で生きている仲間たちにとってはチャレンジな…

大野誠士
11か月前
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Blue Villageでの幸せなじかんのこと

 心や直感に従って生きようとしていると、こちらに向かった方が良さそうだなとか、これはやったほうがいいやつだなという感覚につながれることがある。それが荒唐無稽なこ…

大野誠士
1年前
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「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 ジャッジメント (第25章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  欠乏と苦闘の構造がいかに蔓延し、深く根づいているかを考えれば、私たちが自らの心理にその痕跡を…

大野誠士
1年前
5

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 快楽 (第24章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  それでは、アテンションが個人あるいは社会のレベルで痛みに働きかけるツールなのであれば、私たち…

大野誠士
1年前
5

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 痛み (第23章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  では、これらの満たされていない欲求とは一体何なのでしょうか?どのようにこれらの欲求を発見して…

大野誠士
1年前
5

わたしに還る

富士宮市で開催された「わたしに還るランチ会」に参加した昨日のこと。 手作りのアットホーム観があるCafe こばっちょのほんわり柔らか空間の中で、マクロビオテック講師…

大野誠士
1年前
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「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 苦闘 (第22章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。   正しいことをするための正しいときとはいつなのでしょうか?誰もがその質問に答えるための公式を…

大野誠士
1年前
5
固定された記事

未来のためにできること

より美しい未来のために考え行動していくこと。それは難しいことではあるけれど、同時にそんなに難しいことでもないのかなとも思う。 危機の時代の最中、脱炭素やSDGsみたいな目標が掲げられるようになっている事実は歓迎するけれども、それらの言葉を聞いてもあまり心は震えはしないし、実際にどんな行動をすればいいのかも思い浮かびにくい。 むしろ、自分が生きていたい未来を思い浮かべることから明晰さと行動への力は湧いてくると信じている。身近なかけがえのない生命にあたたかな眼差しを注いでいる

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 真実 (第33章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  通常、私たちが「インタービーイングの物語」の中に立てているのは、単に意志によるものではありません。それは「分離」による数々の傷を癒し、その習性を変化させ、再会という思いがけない領域を発見していく長いプロセスなのです。あるときは突然、あるときは少しずつ、あるときは努力によって、あるときは恩寵によって、あるときは誕生のように、あるときは死のように、あるときは痛みを伴い、あるときは栄光に満ちていて、それは深遠な変

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 奇跡 (第32章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  物語のレベルで働きかけることには二つの側面があります。第一に、「あなたが現実だと思っていたことはただの幻想にすぎない」と述べ、古きものを崩壊させます。第二に、「実現可能なことや現実は、あなたが知っているよりもはるかに壮大なのです」と伝え、新たなものを差し出すのです。一つ目を私たちは危機や瓦解として経験します。二つ目を私たちは奇跡として体験します。物理学の法則にそむくような、外側の神性によるこの世の問題への計

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 中断 (第31章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  私たちが知っている世界は、物語の上に成り立っています。チェンジエージェントになるということは、第一に既存の「世界の物語」を途絶えさせ、第二に新しい「世界の物語」を語ることであり、そうすることで物語と物語の間に入り込んでいく人たちは行き場を得るのです。大抵、この二つの機能は一つに混ざり合っています。新しい物語を語るために私たちがとる行動は、古い物語にとっては破壊的なものでもあるからです。  これが、私の働き

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 物語 (第30章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  この物語は、トーマス・クリアリーが『活力、エネルギー、スピリット: 道教資料集』の中で翻訳した『列子』として知られる古代の道教の寓話集からのものです。クリアリーは次のように説明しています。「(この物語は)弁証法的な推論の限界を説明するもので、よってより包括的な意識の状態を間接的に示唆しています。孔子を揶揄したジョークとして描かれたこの寓話は、それ自身の仮定の範囲内では筋が通っていても、より広い文脈の中では無

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 悪 (第29章 後半)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  すべての寛大な行為は、寛大であることへの招きなのです。すべての勇気ある行動は、勇気を持つことへの招きなのです。すべての無私の行いは、無私であることへの招きなのです。すべての癒しの行為は、癒しとなることへの招きなのです。そのような行為を目の当たりにして、あなたもこの招きを感じたことがあるはずです。  ペルーで起きた列車事故についてのニュースを読んだことがあります。旅行者や観光客は冬の山岳地帯に取り残され、食

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 悪 (第29章 前半)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  時々、Q&Aセッションやインターネット上のコメントの中で、「人間のダークサイド」を私が無視しているとして非難されることがあります。その言葉を紐解いてみようと思います。人間のダークサイドとは何なのでしょうか?それは、「時々、人はかなりひどいことをする」以上の意味を持つのは確かです。もしそれが誰かのせいでもなく危害を加えるつもり意図もなかったとしたら、当然それはあまりダークではないからです。また、私の著作を読ん

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 サイコパシー (第28章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  変化は時の権力者たちに打ち勝つことではなく、彼らの変容によってもたらされると論じました。私たちが、多くの目を通して世界を眺めている根本的には同じ存在なのだと述べました。私たちの悪の認識は、他の人のようになるのはどのような感じなのかを理解していないことに起因していることを説明しました。私たちが他者に対して行っていることは私たち自身に対しても行っていることであり、それは感じることができる何かであると主張しました

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 倫理的正義 (第27章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  世界の問題は悪であり、その解決策はそれを制圧することであるという共通の合意の下には、満たされていない自己承認への心理的なニーズが存在しています。私たちの政治的な議論の3分の2は、正しくありたいという欲求と善と一致していたいというニーズを満たすことに向かっています。もし私に反対する人が、愚かで、ナイーブで、いかさまで、邪悪であるから反対するのだとしたら、私は賢くて、利口で、独立心があり、善良でなければなりませ

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 憎しみ (第26章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  敵を人間として扱うことは、まだ「憎しみの物語」の中で生きている仲間たちにとってはチャレンジなのかもしれません。彼らは新しい見方を軟弱さや裏切りとして解釈しているのかもしれません。「よくもまあ、あの人たちを許せたものだよね?」  平和に専心している退役軍人の友人は、彼の友人が他でもないディック・チェイニーの専属シェフを勤める機会があったという話をしてくれました。何百万人ものリベラルが、酷い人間で、無情で、不

Blue Villageでの幸せなじかんのこと

 心や直感に従って生きようとしていると、こちらに向かった方が良さそうだなとか、これはやったほうがいいやつだなという感覚につながれることがある。それが荒唐無稽なことだったり、それをやることの意味がまったくその時点ではわかっていないことなのだとしても。その感覚に寄り添いながら時の訪れと確信を待ち、実際に行動へとつなげていくことで、自分の想像を超えるような大きなうねりに迎え入れられることがある。その流れの中に身を任せていくことで、いるべき場所に適切なタイミングで自分がそこにいるとい

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 ジャッジメント (第25章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  欠乏と苦闘の構造がいかに蔓延し、深く根づいているかを考えれば、私たちが自らの心理にその痕跡を持っているのも不思議ではありません。どのように私たちは自分自身を解放するのでしょう?それらの支配力はあまりにも強大で、私たちがどのようにトライしても、さらにそれらの支配力だけを強化してしまうリスクがあるのです。例えば、私が「どのように私たちは自分自身を解放するのでしょう?」と尋ねたとき、そうするためには何か大変な努力

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 快楽 (第24章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  それでは、アテンションが個人あるいは社会のレベルで痛みに働きかけるツールなのであれば、私たちはどのように快楽に働きかければいいのでしょうか?快楽とは、特に私たちがニーズを満たすことによって得られる気持ちだということを思い出してください。ニーズが強力であればあるほど、快楽はより大きくなります。この原則に従うには、まず私たちのニーズが妥当なものであり、美しくさえもあると受け入れることが大切です。そして、ニーズだ

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 痛み (第23章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。  では、これらの満たされていない欲求とは一体何なのでしょうか?どのようにこれらの欲求を発見して、満たすことができるのでしょうか?人間の基本的な欲求の多くが慢性的に、悲劇的なほどに満たされないままになっています。これらには、自分のギフトを表現し、意義ある仕事をしたいという欲求、愛し愛されたいという欲求、人に真剣に見てもらって聞いてもらいたいという欲求、他の人たちのことを見聞きしたいという欲求、自然とつながりたい

わたしに還る

富士宮市で開催された「わたしに還るランチ会」に参加した昨日のこと。 手作りのアットホーム観があるCafe こばっちょのほんわり柔らか空間の中で、マクロビオテック講師の平戸育子さんによる地元の食材と健康バランスが意識された彩りのおいしいお料理をいただきながらの歓談。 節制する厳しさではなくて穏やかさとゆるさを持ち寄りながら、栄養あるお料理を調和的に身体に取り入れていって、自分が本来の「調和と自然」そのものに無理なく還っていくことができるという優しい知恵。 United 代

「私たちの心が実現できると知っているもっと美しい世界」 苦闘 (第22章)

本の内容紹介、著者チャールズ・アイゼンシュタインについてと目次。   正しいことをするための正しいときとはいつなのでしょうか?誰もがその質問に答えるための公式を提案することはできないでしょう。というのも、行動と静止から成るフェーズのリズムは、それ独自の知性を持っているからです。私たちが波長を合わせれば、そのリズムを聴くことができます。その知覚のための器官は、強い望み、ワクワクのうずき、あるいは流れの感覚、正しさの感覚、一致の感覚なのです。それは生きているという感覚です。その