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夢の途中/夏空と宇宙と原動力の話

 薄曇りの空、生暖かい空気は湿気を纏い重く肌を撫でて、何処からか土と草の香りを運ぶそれは夏の匂いでした。花火の季節を愛おしく思い、一瞬の輝きに過去と未来の共存をみます。歴史とは今この時をいうのでしょう。

 かつて所属していた日本宇宙少年団では、主に夏休み等の長期休暇に宿泊を含む活動が行われていました。それは自分の生活する小さな世界から、外側に飛び出る貴重な機会でした。

 天体望遠鏡から観察した星の輝き、未来に思いを馳せた日。何よりも嬉しかったのは同じような興味を抱き真っ直ぐに夢を語る同年代の存在でした。
 小学生の頃、将来の夢をテーマにした授業で「宇宙飛行士になりたい」と言ったら馬鹿にされました。その場にいた大人も、特に庇うでもなく、一緒に笑って次の話に移りました。あれはショックだった。しかし宇宙を好む集団の中においては、夢は夢として語ることを許され、たとえ叶わずとも無碍にされることは決してありませんでした。

 夢を否定する大人にはなりたくない。

 年を重ねるほどに自分の限界が見えてきます。実現困難なことも増えていきます。現実が見えずに夢ばかり追って潰れていくのは悲しいことですが、夢を忘れた人は何処に向かうのでしょうか。

 人は夢があるから歩き出すのだと、いつか恩師は言いました。
 夢を語らない背中は、次世代にも暗い影を落とすでしょう。

 諦めたくない夢はありますか。


 厳しい状況でこそ夢を語り、未来に目を向けて今を生きる。それが私たちにできる最善手です。忘れたものは思い出せばいい。言葉にしてもいいし、しなくてもいい。大切なのは行動に移すことです。


 拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、貴方の夢が具体性をもって実現可能な未来に変化していきますように。



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