不埒者の祓い方
性善説が敗北して久しく、世の中には数多の不埒者が蠢いております。身近なところにも居るでしょう、厄介な人物が。人生最大のストレス要因が人間関係であることは明白で、良好な人間関係の有無は健康寿命にも大きな影響を与えます。
孤独の回避は比較的簡単で、第一に人と連絡を取る習慣です。メールやチャットより電話推し。詳細は忘れましたが、心理学者のソニア先生が研究成果を報告していたと思います。人間関係は自動的に享受できるものではなくて、双方向性の、ある種「努力」のようなものがあって始めて成り立つものですから、面倒臭がっていると高齢男性の孤独死です。旧友に会うのもいいし、大自然に飛び込むのも、睡眠や運動習慣も大切です。
問題は寄ってくる不埒者です。
特に相手が自分にとっての顧客や上司だと、無碍に遠避けることも出来ないと大いに悩むことでしょう。プライベートでは親族や元パートナーのほか、なぜか好意を持たれてストーカーかよコイツみたいな相手にも、どう対処したらいいか悩みます。日本中に点在する「縁切り神社」の人気絶頂を見る限り、これは国民的問題と感ぜられるのです。
ガチ犯罪では警察と弁護士に相談が原則ですが、犯罪とまでは言わないけれど鬱陶しい不埒者という境界域があります。本格的な問題になる前に不埒者を祓うには、どうしたら良いでしょうか。
第一に、行動で示すこと。
第二に、拒否の意思を明確に伝達することです。
相手を自分と同じ人間と思うと判断が鈍りますから、ゲーム感覚で機械的に実行するのが肝要です。
拒否して逆恨みされたらどうしよう、なんて悩むことはありません。逆恨みされそうだと感じる相手ならば早々に警察と弁護士と身の回りの人に言いふらしましょう。もしも自分の勘違いだったり集団ストーカー妄想だったりしたら、それはそれで精神科受診への契機にもなりますから結果オーライでしょう。兎も角ひとりで抱えない姿勢が大切です。
行動とは、無関心の振る舞いです。不埒者は自分が嫌われているなんて夢にも思わない可能性が高く、通常のコミュニケーションを好意と誤解し、嫌う行動さえ都合の良いように解釈します。よって徹底的な無関心の振る舞いが、最も有効な手段です。どうしても関わらなければならない瞬間には、最小限の事務的な行動とします。
次に言葉ですが、拒否の意思を明確に伝達する必要があります。これは「拒否・意思・明確・伝達」の四大元素が全て揃って初めて効果を発揮します。
①拒否以外の内容は効果がありません。
②「そんなこと言うけど本心では…」なんて気持ち悪い考え方をされると迷惑ですから、他の誰でもない自分自身の意思で拒否するという情報が重要です。
③世間には僅か140字の文章を読解できない人が大勢居りますから、言葉はシンプルに、他の解釈の余地など微塵も無いほど明確に研ぎ澄まします。
④相手に伝わらなければ無意味です。どうにかして伝達することです。手段は問いません。
まだまだ改善の余地はあるかと思いますが、現時点で私の提示し得る「不埒者の祓い方」は以上です。それでは最後に「実録・私と不埒者」をお送りしながら、記事を締めて参ります。
拙文に最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。願わくは、貴方の抱える人間関係のストレスが良い感じに解決に向かいますように。
ご支援いただいたものは全て人の幸せに還元いたします。