飽和の街 《詩》
「飽和の街」
あらゆる物が並び立てられ
欲しい物が手に入る
物質的豊かさで
埋め尽くされた飽和の街
それを得る為に
切り売りするお前の時間
飢えや貧困の時は過ぎ去り
豊かさの裏にある
空虚が空を覆い尽くす
全てを燃やし尽くし失った後にある
本当の自由
心の豊かさ
何に価値を見出すのか
幸せとは離れた場所に居る者にしか
本当の意味での幸福は感じ取れない
強さとは優しさとは
生きる事とは死ぬ事とは
死の概念とは生の概念とは
物事の本質を見極めろ
全てを肯定し全てを否定する
宇宙を創造したのが神であるならば
破壊するのもまた神だ
苦しみを曝け出せ
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