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地域のすべての人が生きがいをもって暮らせる社会へ【NPO法人 浜の会】

八幡浜地域団体インタビュー 第1回は、
障がい者の生きがいある活動支援を行う「NPO法人 浜の会」に訪問しました。

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平成19年1月に設立された浜の会さん。

主な活動内容としては、
・リサイクル品(空き缶、ダンボールなど)の回収
・農福連携での商品販売
など、「障がい者の生きがいある活動」を支援する場所となっています。

施設長の吉見 友孝さんに施設の紹介をしていただきました。

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吉見さんにまず、施設で活躍されている2名の方を紹介してくださいました。






1人目
松本一洋
さん

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松本さんのつくった作品が、
「きょうされん」の2020年版カレンダー『はたらく仲間のうた』の
4月度に採用されました!
(きょうされん…成人期の障害のある人たちが働き地域で活動し生活することを支援する全国組織)


受賞された松本さんに今回の作品のお話を伺いました!

松本さん
「絵の制作には5日間ほどかかりました。たけのこがすごく好きなので、たけのこを題材にしました。今回絵を描くため実際に山に行ってたけのこを採ってきました。それを使って実際に絵を描きましたが、色を工夫して描き上げました。」

「実は10年前にあった第1回でも入賞させてもらったので、今回が2度目の入賞です。次回作は八幡浜ならではのみかんやマーマレードをモチーフにした作品を作りたいです。」



3度目の入賞目指して作品を制作しているそうです。
次回の入賞が待ち遠しいです!

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(作品のこだわりやポイントを解説してくださった松本さん)



2人目
河野良輔
さん

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第11回 きょうされんグッズデザインコンクールで、
河野さんの作品「新造船あかつき丸着岸」が入選しました!

河野さんにもお話をお伺いしました。

河野さん
「宇和島運輸のあかつき丸がすごく好きで今回描きました。これは別府港から八幡浜港へと向かうあかつき丸です。」

「こだわりとしては前のブリッジと扉です。実物を見て描いているので、窓の数も実際と同じように描いています。」

「絵だけでなく、模型も作っていますよ。」

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(模型も見せてもらいました。見た目だけでなくギミックまで精巧に作られています!)

河野さん
「今後も宇和島運輸のフェリーをモチーフに作品を作っていきたいです!今回の入賞も嬉しかったけど、宇和島運輸の施設の中に自分の作品が飾られるのが目標です!」

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(実際に撮った写真を見せてくれながら作品の解説をしてくれました。)


絵だけでなく模型まで作れる多彩な河野さん。
今後も大好きな宇和島運輸のフェリーを題材に作品を作っていくと
熱く語ってくれました。
次回の作品がすごく楽しみです!



吉見さんの仕事のこだわり

吉見さんが活動を続けている中で、考えていることや気をつけていることなどを教えてもらいました。


Q.どうしてこのような活動を始めたのですか?

吉見さん

「元々は製材屋だったのですが、私の3番目の子どもがダウン症だったこともあり、障がい者の地域活動に関わりたいという思いがありました。

それを知り合いに相談したのですが『介護福祉士をとっておいたほうが良い』と言われたので、資格取得を目指すことにしました。この時すでに50歳です。

そして無事資格も取得したところでこの施設の後継者を探している、というお話をお聞きしたこともあり、お受けすることにしました。」

Q.活動のなかで心がけていることはありますか?

吉見さん

「仲間(利用者さん)本人の自主性を重んじるようにしています。その中で『働く』という意識をもち『生きがい』を得られるようにしています。

この施設には様々な障がいを抱えている仲間がいます。
働けそうな子にとってはこの場所は『職業訓練所』のように使ってもらい、一般就労を目指すようにしています。

そうではないような子にとってはここが『居場所』としての価値を提供できるようにしています。」


Q.今後どのような目標や夢がありますか?


吉見さん

「他の就労支援B型の施設よりも10年ほど遅れているな、という感覚があります。
(就労継続支援B型…年齢や体力などの面で雇用契約を結んで働くことが困難な方が、軽作業などの就労訓練を行うことができる福祉サービスのこと)

どれだけの思いや叶えたいことがあっても、やはり活動する上では『資金』が重要です。全部が全部補助金に頼るようなシステムでは良くない。

そのために私はこの地域を基盤にした『企業組合』を作るのが目標です。
例えば今している柑橘のゼリーやドライフルーツをつくるような取り組みですが、もっと効率化を計ったり仕組みづくりを行うことが重要です。

そして工賃を上げていくことで、農商福連携(農業×商業×福祉)の取り組みを強化していきたいです!」


ありがとうございました!

吉見さんが生きる上で大切にしている言葉は「共に生きる」だそうです。
まさにこの言葉を大切にし活動をしていることが、
話の節々で感じられました。

↓団体情報↓

http://www.re-ygp.com/tumugu/inner.php?id=107

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▼みなと交流館では、八幡浜を元気にする地域活動を応援しています。詳しくはこちらをご覧ください。

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