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7つの習慣を実践する(2)

数日前の記事で「7つの習慣」の土台となる考え(人格主義、パラダイム、原則、インサイド・アウト、相互依存など)について説明しました。

(まだ読んでいないあなたはこちら


実はもうひとつ本題に移る前に共有したいことがあったのですが、前回の記事が予想よりもボリューミーになってしまったので、別の記事で書くことにしました。


今回はその一点のみを説明する回なのでだいぶボリュームも軽いものになっています。


では始めていきましょう。


効果性とはなにか

「7つの習慣」とはずばり、「効果性を高めるため」の習慣です。


効果性とは二つの要素で成り立っています。


「成果 (Production)」「その成果を生み出すための資産・能力 (Production Capacity)」です。


(以後、「成果」をP、「その成果を生み出すための資産・能力」をPCと表記します。)


「効果性を高める」ということはつまり「PとPCのバランスをとる」ということです。


理解を深められるように本書で使われている例を紹介します。

貧しい農夫がある日、飼っていたガチョウの巣の中にキラキラと輝く黄金の卵を見つけた。最初は誰かのいたずらに違いないと思い、捨てようとしたが、思い直して市場に持っていくことにした。すると金の卵は純金だった。農夫はこの幸運が信じられなかった。翌日以降も同じことが起き、農夫は大金持ちになった。しかしそのうち欲がでて、せっかちになっていった。一日一個しか手に入らないのがじれったく、ガチョウを殺して腹のなかにある卵を全部一度に手に入れようとした。ところが腹をさいてみると空っぽだった。黄金の卵は一つもない。しかも黄金の卵を生むガチョウを殺してしまったのだから、もう二度と金の卵は手に入ることはなかった。

農夫はP(成果)である「金の卵」のみに目を向け、PC(その成果を生み出すための資産・能力)であるガチョウを無視してしまったために、黄金の卵を生むための資産を失ってしまったということです。


逆にガチョウの世話ばかりに気をとられて、黄金の卵のことなど眼中にもなければ、それはそれで自分もガチョウも食い詰めることになってしまいます。


ようするに、「バランスが大事」ということです。


(以後、PとPCのバランスのことを、P/PCバランスと呼びます。)


もう少し例を出していきます。

あなたの家には庭があって、手入れをするために電動芝刈機を購入した。あなたは機械の手入れはまったくせずに、何度も使い続けた。最初の数年は問題なく動いていたが、その後ちょくちょく故障するようになった。そこで修理をして、刃を研いでみたが、出力は元の半分になっていた。結局、新しい芝刈機を買うはめになった。

もしあなたがPC(芝刈機)のメンテナンスを定期的に行っていれば、P(芝を刈る)はもっと長く実現していたでしょう。


そうしなかったばっかりに、新しい芝刈機を買うことになり、メンテナンスにかかる費用よりはるかに高額な出費をすることになってしまいました。


これは他のものでも当てはまります。


掃除機、エアコン、車、バイク、洗濯機、パソコン、楽器などなど。


会計用語では「減価償却」と言いますが、こういった物的資産は使えば使うほど、価値が落ちていきます。


その価値が落ちるスピードを定期的なメンテナンスで延ばすことで、使える期間を長くすることができればより効果的


しかし、「PC」である機械のメンテナンスだけに集中してそれを使わなかったら何の意味もありません。


何度も言いますが、P/PCバランスをとることが大事です。


次の例にいきましょう。

あなたはお金を増やして生活を豊かにしたいと思い、元金に手をつけた。元金は減っていき、それにしたがい利息も減っていく。だんだんと元金は縮小していき、最終的には生活の最低限のニーズさえ満たせなくなってしまった。

P(お金)にしか目がいかないとこんなことが起こり得ます。


金銭的資産において重要なのは、むしろPC(収入を得るための能力)です。


自分のPCの向上に投資しなければ、収入を得る手段もぐっと減ってしまします。


物的資産と金銭的資産を例にあげて説明しましたが、P/PCバランスを意識するうえで、僕たちが注目すべき資産がもうひとつあります。


人的資産です。


具体例をあげて考えていきましょう。

あなたには幼い娘がいる。とにかくかわいくて、いつも甘やかしている。あなたは自分の娘にとにかく好かれたくて、いつでも子どもの言いなりになっている。子どもを喜ばせたい一心で、欲しがるものはすべて与え続けてきた。しかし、この娘は欲しいものは何でも手に入る環境で育ってしまったがために、目標に向かって努力をすることのできない、自制心や責任感のない大人になってしまった。

親がP(子どもに好かれること)を求めすぎた結果、躾や親子のコミュニケーションといった、PC(子どもの能力)を育てる努力を怠ってしまい、子どもが一人前に育たないということが起こってしまう。


逆のケースもあり得ます。


「わたしが正しい」と言わんばかりの態度で、必要ならば怒鳴りつけ、脅してでもやらせればよいと、親が優位に立って子どもを操るような状態です。


確かに子どもの散らかった部屋を見たら、親はもちろん片付けて欲しいと思います。


でも、P(子どもの部屋がきれいになること)ばかりに気をとられて、なかなか動かない子どもに対して、怒鳴ったり、叱りつけたりしてませんか?


そういった行動がPC(子どもの健全な成長)を妨げる結果に繋がり得るということをしっかり頭に入れておかないといけないですね。


僕たちはここまで例にあげた、物的資産、金銭的資産、そして人的資産において、「しっかりとP/PCバランスが取れているかどうか」を見極めていかないといけません。


何度も何度も言います。


鍵はバランスです。


Pだけを追求したら、機械がダメになり、資金が枯渇し、人間関係が崩れる。


逆にPCに集中しすぎるのは、寿命が10年延びるからといって毎日四時間ジョギングをするようなもの。
(*計算してみると延びた寿命の10年間をジョギングに費やすことがわかる)


「PとPCのバランスを保ち、効果性を向上させることが、真の成功には不可欠である」というパラダイムが「7つの習慣」の土台になるということをしっかり頭に入れておいてください。


この記事の最初に伝えたこと覚えていますか?


「7つの習慣」とはずばり、「効果性を高めるため」の習慣です。


前回の記事と今回のとでだいぶ前置きが長くなってしまいましたが、次回からはついに第一の習慣「主体的である」について触れていきます!


今回はこれでおしまい。


*元の寿命を80歳として20歳から毎日4時間ジョギングしたとすると
 365日×4時間×60年間分=87,600時間(10年分の時間に相当)


(第一の習慣「主体的である」前半の記事はこちら


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