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東京オリンピックの星

僕は中学生になった

メガネと僕は別々の中学校に進学した

僕の中学校はあまり強いチームではなかったので一年生からすぐに試合に出場することができた

ここで僕が人生において一番恐れていて尊敬している先輩に出会うこととなるがこのことには高校編で触れるので今は置いておく

中学生というものは不思議で一年生でレギュラー少しスポーツができるそのことだけで僕は急にモテ始めた。

この頃から少しずつ色気付き調子に乗り始めた

それでも僕は恋愛よりもバレーボールを優先した

僕は絶対にセリアAのバレーボール選手になる!そういえばオリンピックで金メダルを取って父親にそれをプレゼントすることも夢だった

その気持ちだけを持って練習に勤しんだ。おそらくほとんど遊びに行くこともなかっただろう

いつしか僕は県内ナンバー1エースになっていた

それどころか「東京オリンピック期待の星」と呼ばれ雑誌にも載るようになっていた

ライバルであったメガネを超えたその優越感からもそれはそれは盛大に調子に乗った

自分以外はみんなポンコツ。本気でそれくらいに思っていた

試合会場に行っても鏡で髪型を直しまくった

かなり他チームの監督には嫌われたが全く気にもならなかった

もっと最悪なのが当時付き合っていた彼女に入り浸りになったことだ。全国のバレーボール強豪校からたくさんのスカウトが来たが僕は彼女と離れたくない、その一心で県内の父親が元々監督をしていた強豪校を進学希望をした。

その時それはそれは母親が大激怒した。夜中に車に乗せられ山の中に置き去りにされた

それでも僕の想いは止まらず、最後は父が母をなだめてくれ県内の高校に進学することが決まった

ちなみにこの時も、すごいすごいと言われ続け調子ノリノリ期だった

続く


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