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【2023年3月21日】ボランティア活動支援センター『ボランティアの集い』

2023年3月21日(火・祝)、聖学院大学ボランティア活動支援センター設立10周年を記念して、これまでボランティア活動に携わった卒業生や在学生、教職員が一堂に会するイベントが大学キャンパスにおいて開催され、ボランティア経験のある同窓会役員が出席しました。
聖学院大学は創立当初より「神を仰ぎ 人に仕う」という建学の精神を実践する場として、学生たちのボランティア活動が盛んに行われてきました。その後、2011年3月11日の東日本大震災におけるボランティア活動を大きな契機として、震災以前から続いている諸ボランティア活動と、今後立ち上げられるであろう活動、主として大学周辺地域におけるボランティア活動を支援するための拠点として、2012年4月に「ボランティア活動支援センター」が設立されました。
大学同窓会としても、2015年度よりセンターと連携して「ボランティア・まちづくり助成金」を立ち上げ、ボランティア活動に取り組む学生を支援してきました。
設立から10年の節目を迎えた今年3月、これまでの取り組みやその理論化の試みが、1冊の書籍「共に育つ“学生×大学×地域”人生に響くボランティアコーディネーション」にまとめられ、刊行されました。

当日は最初に、出版を記念したシンポジウム(執筆者によるトークセッション)が、チャペルにて行われました。シンポジウムでは、これまで紡がれてきた物語やボランティアの意味について、「学生」「大学」「地域」という三つの切り口から、書籍の構成に沿う形で執筆者の講演があり、続いてそれぞれの取り組みについて、当時を振り返っての思い出話などを交えた実践報告が、座談会形式で行われました。その後、ボランティアを受け入れるNPO法人の立場から、また高大連携でボランティアスタディツアーを協働実施した高校の立場からの報告が続きました。
シンポジウム終了後は、エルピス食堂に会場を移して懇親会が持たれました。懇親会では、卒業生と在学生が語り合う「トークフォークダンス」の場や、復興支援ボランティアスタディツアーで長年親交のある岩手県釜石市の物産コーナーなどが設けられ、終始和やかな雰囲気の中で、同窓生や在学生、恩師との交流を深める時となりました。10年間のあゆみをスライドショーで振り返る「思い出の映像コーナー」で当時を懐かしんだりしながら、世代を超えた交流が見られました。
この10年の間でボランティアに関わった卒業生たちにとっては同窓会的な感じで、アットホームな会だったと感じました。ボランティアエピソードの共有や、現役学生(あるいは卒業生)ボランティアの活動報告を伺いながら、この10年の間に、多くの学生・教職員がボランティア活動に関わり、建学の精神を実践しつつ社会に貢献したこと、また「誰かを想い、行動する」という活動を通して、一人ひとりが大きく成長を遂げたことを実感するひとときとなりました。