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写真について/自費出版のあれやこれや#18

今回は印刷における「写真」について。
自費出版の相談に来られる方の中には、写真も載せたいという方が多くおられます。昔ならネガフィルムを現像した「紙焼き」を印刷所でスキャンしてもらうことがほとんどでしたが、今はデジカメやスマホで撮った写真をデータでいただくことも増えました。

写真のデータで注意が必要なのは、解像度です。解像度とはその画像の密度のこと。1インチあたりにどれだけピクセル(ドット)があるかを数字で表したもので、〇〇dpiと表記されることが多いです。解像度が高い方が滑らかできれいな画像となります。

解像度

ただ、やみくもに解像度が高ければいいというわけではなく、印刷に適した解像度は実際の使用サイズで300~350dpiとされています。それをあまり拡大するとやはり画像は粗くなります。なので、いくら解像度が350dpiあったとしても、サイズが極端に小さい場合、印刷に適さないこともあります。
まあ、最近のデジカメやスマホのカメラは高画素数なので、解像度の心配はあまりしなくても大丈夫ですが、昔の写真データは要注意です。

ときどき「インターネット上の写真をダウンロードして本に載せたい」というご依頼もありますが、ネット上の写真は画面で見ることが前提なのでだいたい72 dpiです。とても粗いので印刷するとモザイクみたいにガタガタになります。また、ネット上の写真にも著作権がありますので、使用するために許可が必要な場合があります。

最近はWordなどで写真を貼りつけて、書かれたものを編集される方も多いと思います。そのWordに貼りつけた写真データも、解像度が低くなっているので、そのまま商業印刷で使用するのは難しいです。元データを取りだす方法があるにはあるのですが、小社では、Wordに貼りつける前の元データか、写真用紙にプリントされたものをお持ちいただくようにお願いしています。

写真データの保存形式ですが、JPEGが一般的です。ただJPEGは保存の度にデータが劣化するので、写真の加工や修正をする場合は、必ず元データを置いておかれることをおすすめします。

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