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2nd Single「羽化」歌詞解説

歌詞の概要

“己の過去の絶望や心の傷さえも自らの一部として受け入れ、未来へ歩み始める前向きな内容"

歌詞はこちら↓

タイトル解説

推していたバンドllll-Ligro-では、ファンのことを「虫けら」と呼んでいました。

勿論僕もその「虫けら」の1人だったわけでして。

それが大学4年生、所属していた軽音楽部の卒業ライブでオリジナル曲をステージに立って演奏しまして。
(しかも部活のライブにしては割とデカ目の箱)

今まで下から見上げてステージに立つ推し達を観ていたのが、ついに同じようにステージに立って、オリジナルの曲を演奏している。

つまり、地を這う「虫けら」だったのが、見上げる対象であった空を舞う蝶(ここではllll-Ligro-のこと)と同じ場所にいるわけで。

完全に蝶になったわけではないのだろうけど、少しは近づけた。

そんな「虫けら」から蛹を経て蝶になる過程である「羽化」という言葉・意味を、先述の軽音楽部の卒業ライブをする自分に重ね、バンド名にしたわけです。

さらにその際、まさにこの曲をメインにしようとしていたのと、歌詞の内容が卒業の時の心情に合ったので、バンド名と同じ「羽化」というタイトルを付けました

※補足

実は「孵化」と「羽化」で迷っていたんですけど、蝶になる幼虫は蛹になり、「羽化」の現象を通って成長する「完全変態」という種類(?)なんです。

先述の「虫けら」から蝶になるなら「羽化」は外せず。

それに加えて、大学を卒業すれば社会人。
これまでの学生生活とは大きく生活環境が異なる
わけです。

幼虫から蝶になり、生きる環境が大きく変わる成長を僕の環境の変化と重ねた結果、「羽化」を選びました。

歌詞解説

ここでは歌詞の中で比喩的な表現を用いた箇所や、特にこだわりのある箇所を、出来るだけわかりやすく解説をします。

ああ、終わりが来る
扉を開く時だ

ここでの「終わり」とは、大学の卒業を意味します。
そして、扉を開くというのはまさしく、社会人としての一歩を踏み出すことです。

さあ、心を喰む名も無き感情に
ふさわしい名前を付けよう
傷を今傷跡に

この「感情」というのは一括りに言うと「絶望」のことです。
しかしながら、その「絶望」って場面場面で内訳が違うと思うんですよ。

例えば、失恋した時なら悲しみとうまくいかないもどかしさ。加えて相手には他に好きな人がいて・・・・・・というところから生まれる悔しさなど。

しかもこの失恋した時の感情の内訳は、その相手や環境によっても変化する。

つまり、ひと時の感情はあくまでひと時のものでしかなく、全く同じものは以後生まれないわけです。

あくまで持論ですが。

じゃあそれに「名前をつける」とはどういうことか。
それがまさしく、僕のコンセプトである「絶望で華を咲かせる」に繋がるのです。

もっとわかりやすくいえば、僕が今まで抱いた「絶望」を、楽曲という「華」にするわけです。

「うーん、素晴らしいコンセプト」

ちなみに1st Singleの「あすなろ」、2nd Singleの「羽化」と、それぞれのアートワークに花が用いられているのはお分かりですよね?

今後、まあいつまで続けられる工夫かわかりませんが、少なくとも現時点で考えているアートワークのデザインには必ず花を用いるつもりでいます。

すいません、話が逸れましたね。

物語の幕は今、開かれたばかりだ

このフレーズに含まれる「幕は開かれた」という表現。
これはllll-Ligro-の「INVICTA」という曲の歌詞のオマージュになります。

この曲のタイトルは彼らがいなかったら違ってたでしょうから、ありったけの愛と敬意を込めて。

llll-Ligro-「INVICTA」MV

終わりに

というわけで、2nd Single「羽化」の歌詞解説でした。

歌詞の内容も踏まえて聴いてみると、また違った印象を覚えるかもしれませんね。

まあ是非、楽しんで聴いてやってくださいな。
よろしくお願いします!!

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