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クオリティ・ブルペンで評価したリリーフ投手
前稿では、クオリティスタート(QS)にヒントを得て、クオリティブルペン(QB)とでも呼ぶべき指標を思いついた。これはリリーフ陣がどれだけ責任を果たしているかをQSと同等の基準で測るものだった。リリーフ陣をまとめて算定するため、チーム単位、年度単位での記録として紹介したが、あにはからんや投手起用法の歴史の概説になってしまった。
このQBはリリーフ陣全体、そして継投策を測る指標としてチームに付与され
クオリティ・ブルペン
セイバーメトリクスなど、従来の記録項目とは一線を画す指標に関する知識が日本で広まったことについては、2004年頃が一つの画期であったと思う。
それは、貧乏球団がメジャーリーグを勝ち抜くために従来とは異なる指標で選手集めをし結果を残していくストーリーを描いた『マネーボール』が日本で出版されたのがこの2004年であった、というのが一つあり、同書で注目されたこの「従来とは異なる指標」での選手評価、とい
全球団からの達成者 打者編
1977年のオフ、渡辺秀武が大洋からロッテに移籍した。巨人、日拓・日本ハム、大洋と渡り歩く中で日拓・日本ハム以外の11球団から勝ち星を挙げていたので、残る日本ハムに勝てば全球団から勝利することになる、ということで話題となった。
その1978年は36試合に登板したが、11試合が日本ハム戦とはチームも記録達成に向けて後押しした。8月25日の後期10回戦では同点の8回裏に登板し9回表に1点勝ち越し、そ