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【名前のない青】

ただ惰性でものを書きたくなるそんな衝動でひっそり初note。といっても琴線に触れるような出来事なくしてモノは書けまいということで、昨日の出来事について。



久々に熱くなる選抜発表。理由はシンプル。1期生全員の選抜入り、そしてセンターには卒業する白石麻衣。誰しも望んだであろう最高の形がそこにはありました。

25thはまいやんの卒業という命題がありますが、今回の選抜発表を経てそれはより多角的なモノになったという印象です。いやまじですげぇことになるぞ...

と、まぁ言いたいことが沢山あります。山の様にです。

1期生11人の福神入りとか、2列目の構成とか、とかとかです。もうこの9年余りの長いようで短い時間を共に生き、歴史を作ってきたともいうべき顔ぶれが25枚目に揃ったわけですから興奮せざるを得ません。そして主役はもちろんまいやん。乃木坂の顔である彼女がセンター座ります。そして今回は卒業シングルです。


そもそも卒業シングルとはどういうものなのか、そこについて最初に触れていきます。


・卒業シングルは必要不可欠。

卒業シングルについて。

振り返ると卒業シングルの始まりはまいまい(深川麻衣※16年卒)の卒業に端を発します。乃木坂が初めて核となる人物との別れに直面した瞬間でもあり、それを契機に製作されたシングルの新たなコンセプトです。簡単にいうと卒業制作といった感じです。

まず、なぜ必要なのか。そこで今までの作品を振り返りましょう。サヨナラの意味はただ神格化されたわけではなく、ハルジオンが咲く頃は誰のために作られたか、帰り道は遠回りをしたくなるを聞いて、思い出すのは誰なのか。

これらは乃木坂のシングルとして今まで通り作られた作品たちですが、今までのコンセプトとは明らかに異質なモノになっています。内容もほとんどは明確に誰かを思い浮かべるような形に仕上っているのです。何故ならそれらは全て、卒業シングルとして製作された作品だからというのが答えです。

卒業シングルは「送る側」が「旅立つ側」に送る手向けの制作故、他とは一線を画すアートワークに仕上げることが前提となります。労いと感謝を作品として残す為にこうした大義名分がいずれにせよ必要だったと言えるかもしれません。それが形になったもの、これが卒業シングルです。

側から見ればやりすぎにも見える愛情表現ですが、これが特別なものたらしめてる大きな要因でもあります。(実際、ライブでの披露が自粛される傾向にあるのも特徴です)

小さく纏まるモノでなく、大きく偏ることでその存在を誇示する。今となっては乃木坂の代名詞的なアートワークになっております。


・フォーメーション

次はフォーメーションを見ていきます。今回1期生全員の選抜入りが話題となりましたが乃木坂に既存する1期生の人数は現在11名。36人居たのがこれだけしかいなくなってしまったのか...という話ではなく。卒業するまいやんを同期生が囲むっていうそういう方向の話をしたいです。

フォーメーションを見ると注目点は2期・3期・4期と期別毎に並んだ布陣を敷いている点でしょうか。さらに言えば今回は2列目の配置が熱いです。なのでここを中心に話を進めましょう。なぜなら、今作を象徴するこの6人の取り巻きは中々にドラマチックだからです。では早速いきます。


井上  和田  高山  秋元(C)  樋口  中田


さて、まずは和田まあや。福神への選出は初めてと意外な感じもします。今回のまいやん卒業というタイミングでこの場所に来ました。彼女は長くアンダーとしての印象が強く、下積みの長い苦労人。タイミングとはいえ嬉しい初福神です。ここで一つの可能性が生まれます。それが今回の目玉でもある『1期生全員の選抜入り』 そしてそれが実現する形となっていきます。

そして乃木坂には選抜とは別にアンダーという土俵があります。今回そこが主戦と思われていたメンバーが主に2列目に滑り込んできたのです。それが中田花奈、樋口日奈。彼女達もアンダーでの活動期間が長いですが、一期生であり重鎮クラスの人間です。単独でライブや地方公演を成功させるなど、アンダーのステータスを引き上げてきた功労者でもあります。そんな重要人物たちが今回、選抜で意味のあるポジションを貰いました。

この時点で可能性が確信に変わります。これは一期生全員選抜だと。

・選抜の在り方

さて、卒業シングルは他とは一線を画すと言いましたが、果たして本当にそうか。実はこうした選抜の形は割と珍しくはなかったのでは?思うことが幾つかあります。

例えば「逃げ水」はどうか。ぼんやりと見据える先の世界は空想か、それとも現実か。そんな不安定な取り巻きに闇雲な歩みで進むストーリーの楽曲です。これだけ聞くと何も伝わりませんが、この時のセンターは加入当初の大園桃子と与田祐希の3期生2人でした。

最近の例だと「夜明けまで強がらなくてもいい」も同様です。この曲のセンターは4期生の遠藤さくら。4期生の現状はまさしく夜明け前。暗闇は心の葛藤であり、光は道であり、太陽は未来という自分たち自身。明るい未来を信じて突き進む4期生の立場を重ねた歌詞と世界観になっていたはずです。

ここで選抜の指標について個人的な考察をしてみます。

新センター、新加入、卒業、と乃木坂は現在地をその都度、楽曲にしたためてきました。儚さの「気づいたら片想い」、強さの「命は美しい」は大枠のイメージを当時、新センターとしての歩みを始めた西野七瀬に置いていました。特に「気づいたら片想い」は作品の印象を彼女の人間的な部分に帰属させるなど、アートワークの面でもまさに彼女の曲という仕上がりになっています。

要するにその時、その瞬間を残すアートワークには『個人を立てる』このコンセプト自体は以前から行っていたということが分かってきました。

そう思うと色々と繋がってきます。生田絵梨花は初センターが休業明け、堀未央奈は番組見学中にセンターに指名された過去があります。こうしたポイントはもしかしたら指標の材料になり得てきます。

前述しましたが、シングルを出す際の注目点はその時のセンター像にイメージを振るという所です。そして出来た曲はどうでしょうか。解き放たれたような爽快感で歌い上げる「何度目の青空か?」謎多きベールに包まれた「バレッタ」紛れもなく当時の2人を描く等身大の曲に完成されました。

仮説を立てるなら、コンセプトを決める上での必須条件は『今を切り抜くこと』。そして実力や人気では選抜の指標には必ずしもなりえないということです。これが選抜という形の在り方を決定付けているのだろうなと個人的にはそう感じました。

【まとめ】

色々と語ってきましたがまとめます。

乃木坂には報われるチャンスが平等にあるんだなという再確認を見ました。これは安心感にも近い感覚です。仮に選抜に基準があったとして、充分それに相応しいメンバーが揃っています。ただそれをどう形として提供したければいけなかったか、そこだけでした。今回きちんと場所が設けられたことで、無駄な努力はないと証明した事実はファンにとっても意味ある瞬間となりました。

長くオタクをしていると捨てたもんじゃない瞬間があり、まさにこれもそう。また今回選ばれなくてもチャンスは巡ってくるということ。そんなメンバーへの希望の体現者となったのが今回の3人。誰にとっても素敵な時間軸があり、今回の作品もその例外ではありません。






後記

3列目、フロントについてはまた別記事で書く予定です。今回は主に卒業シングルから派生し、フォーメーションについて。特に2列目の衝撃にフォーカスしました。また卒業シングルの立ち位置と選抜に対する見解も並行して僕なりの意見を述べてきたつもりです。結論は選抜の在り方は今を保存することだったということ。これは新たな知見でした。顔や歌唱力、人気、知名度といったポイントではなく乃木坂は『この瞬間を保存する』ことに重きを置く選択をしてきたのです。それを象徴付ける卒業シングルを筆頭にこれらのアートワークが彼女たちの文化となりました。

これらの利点はなんなのでしょうか。それは恐らく今よりも、もう少し先になってよりはっきりと分かってくると考えてます。何故ならあの時の『今』を思い出すように、そんな未来を提示する乃木坂の今を僕らは刮目しているからだと。


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