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ヤギによるヤギのためのヤギイベント『Goat Simulator: Pocket Edition』バージョン2.9に迫る

昨年末に配信された大型アップデートによって劇的な進化を遂げた『Goat Simulator: Pocket Edition(iOS基本無料版)』。そのビフォーアフターぶりは以前にも紹介した通りですが、実はひとつだけ言及していない追加要素があります。イベントについてです。

存在自体はメニュー画面から確認できたため、ソーシャルゲームでよくある「イベントを進めて限定キャラを手に入れよう!」みたいな期間があるのかなーとなんとなく思っていました。しかし執筆当時、実際にイベントが開催されていた訳ではなかったので、憶測でものを書くぐらいなら……とスルーしていたのです。

2022年2月8日に確認したアップデート通知

そして例の大型アップデートから2ヶ月後。バレンタインデーの1週間前に配信されたアップデート(バージョン2.9)を適用すると、イベント開催までのカウントダウンが表示されるようになりました。

開催日時はアップデートから3日後の2月11日――すなわち本日です。

はたしてヤギによるヤギのためのヤギイベントとはどんなものなのか?
その秘密に迫るべく、今回『Goat Simulator: Pocket Edition』で開催されたバレンタインイベントを一通り見てまわりました。

バレンタインイベント開催

2022年2月11日〜20日までの9日間、全ヤギ(基本無料モバイル版ユーザーに限る)待望のバレンタインイベントが開催されます。

イベントの内容はとにかくスコアを稼ぐだけといたってシンプル。デイリーミッションと同じく、プレイするマップやミューテーターの種類は問われません。
イベント報酬はもちろん限定ミューテーター。アンロックするには合計で50万点も稼ぐ必要がありますが、イベント開催期間が長いうえに広告動画を視聴してマルチスコア×10のバフをかければものの数分で終わります。

新ミューテーター追加

バレンタインチョコの代わりに新たなヤギが2匹実装されました。

1匹は先のイベント報酬こと筋肉ムキムキのリア獣チャド。特殊能力は力強いヒップドロップと同時に薔薇を撒き散らすという筋肉自慢のモテゴートらしいものに仕上がっています。

もう1匹は少しも寒くなさそうな女王クールヤギ。こちらもアンロック条件がトークンになっていることから、イベント報酬の可能性が高そうです。

とすると前回の大型アップデートと同時に追加されるもアンロック条件が不明だったMCヤギ(マクヤギルド)もイベント報酬では? ……と思いきや、何故かアップデート直後にアンロック権が時限販売されている様子を目撃しました。MCトークンとは何だったのか。

DLCマップの無料開放

上記イベントの開催に伴い、期間限定でDLCマップが無料開放されます。

開放されるのはDLCマップ『Waste of Space』に収録された『Mass Affection』というスペース婚活パーティーを舞台にしたエリア。この『Mass Affection』は『Buck to School』と同じくモバイル版限定マップでもあるので、『Waste of Space』未所持の方は必見です。


以上が今回のバレンタインイベントの全貌です。

限定キャラ・限定ストーリー・アイテム大量獲得チャンスといったよくあるイベントを想像すると、肩透かしを食らうほどのボリュームしかありません。おそらく昨今のソーシャルゲームに慣れ切ったプレイヤーにとってはかなり物足りなさを感じるイベントになるかと思います。

しかし本作はもともとPC発買い切りゲームのスマートフォン移植作。ガチャも育成要素もPvPも無い『Goat Simulator』でソーシャルゲームの真似事をしようにも、イベント報酬に限定ミューテーターを用意するぐらいが関の山でしょう。
逆に完全新規or他機種版プレイ済みのゲーマーからしたら、モバイル版限定マップを無料でプレイできる機会ということで多少魅力的に映るかもしれません。

以上を踏まえて完全新規or他機種版プレイ済みのヤギ愛好家のみなさま、これを機にお手元の端末にヤギを入れてスペース婚活パーティーで新たなロマンスを見つけてみてはいかがでしょうか。少なくともレンガやフラフープを買うよりもハツがときめくロマンチックな体験ができますよ?

こんな記事に投げ銭するぐらいならレンガかフラフープを買った方が有意義だぞ。