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約束されたメェ作『Goat Simulator 3』のSteam版が素直に喜べない

2023年11月18日。ボジョレー・ヌーヴォーの解禁とほぼ同じタイミングで発表されたそれは、全世界のPCゲーマーが心から待ち望んだ超朗報であると同時に、二度寝から目覚めたばかりの私の頭を覚醒させるには少々刺激的なニュースでした。

『Goat Simulator 3』Steam版発売決定

『Goat Simulator 3』については説明するまでもないでしょう。全世界のヤギがBAAAと鳴いた笑いと感動の超大作『Goat Simulator』の続編であり、笑いと感動と癒しとヤギヤギしさを30倍ほど増量して帰ってきた最高にハートフルでゴートフルな令和最新型次世代ヤギシミュレーションソフトです。

あのG-Dayからちょうど1年。ハッピーゴートアニバーサリーを迎えたその瞬間、あの伝説のヤギが蒸気の世界に帰ってきました。
そう、EGS独占販売という忌々しい悪魔の契約がようやく終わり、黙示録のヤギにして我らがヒロイン・ピルゴールが野に解き放たれたのです。

なのでSteamで検索すると……ちゃんとある……

ストアページもちゃんと見れる……おま国じゃない……

サイト自体が削除されたのでなく、おそらく日本からのアクセスを弾いているだけと思われる

公式サイトは何故か見れないけど知るかそんなこと!!

YEEEEEAH!!!(野太い声) ワンダワンダワンダ!!!(小躍り)

おそらく世界中の『Goat Simulator』愛好家ならびにSteamユーザーたちは、この感動的な独立宣言に驚愕し、興奮し、涙を流し、気絶ヤギのようにブッ倒れ、ヤギの鳴き声にも似た歓喜の声を上げつつ、部屋の中で小躍りやラグドール化したことでしょう。少なくとも私はそうした。Steam版トレイラーに登場する彼はもはや私の分身も同然だ。

とはいえ、聡いPCゲーマーならこの日が訪れるのをわかりきっていたことでしょう。
EGSの独占販売契約といえば、ある程度の売り上げを保証してやると言って大金を前払いするのと引き換えに、一定期間他のPCゲームストアでの販売を禁じるというもの。その独占期間は長くても1年。発売直前になってEGS独占と発表されて炎上した『Metro Exodus』だって、1年後にはSteamでも配信されたことですし。

なので普段Steamをメインプラットフォームに据えているの私も、当初は「あーはいはい、いつもの時限独占だな」と睨み、契約期間切れからのSteam版発売まで待つつもりでした。……つもりだったのです。

……だったのですが、自身のメンタルヘルスのためにヤギが秘める癒しのパワーを求め、半年ほど前にEGS版を購入してしまっています。

そのため、悪魔の独占契約終了を喜ばしく思う反面、既に購入してしまったゲームのSteam版発売を心から喜べないという複雑な心境になっています。
「Steam版なんてなかった」と見て見ぬふりをすべきか、それとも「まあ私はEGS版のおかげで半年早くヤギになれたからな」と前向きに捉えるべきか、それとも「Coffee Stainに2回もお布施できる!」と狂信者ムーヴをかましてSteam版も購入すべきか……非常に悩ましいです。

そんなわけで、買う買わないはさておき、とりあえずポチっとウィッシュリストにだけは入れておいた土曜日の朝でした。

こんな記事に投げ銭するぐらいならレンガかフラフープを買った方が有意義だぞ。