「80%」の話

second placeの佐藤です。
どうぞよろしくお願いします。

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年末の様々なスポーツ中継を見ながら考えたことについてのお話です。

この年末も様々なスポーツを目にしていますが、個人的にはプロアスリートから高校生アスリートまで、特に試合が止まっているときの所作や、試合中の表情から読み取れる精神状態や人間性を想像しながら楽しく観戦をしています。

これまでも、そしてこの年末も興味深く見させていただくアスリートがいましたが、その共通点を考えてみると、「淡々とプレーする」「落ち着いている」「視野が広い」などという評価を受けているアスリートの方々であるようです。

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私がスポーツに取り組んでいた時代、現場では「常に全力でプレーするべき」「必死にプレーする姿に人は感動する」というような価値観が提示されることが多かった気がします。しかしながら、私自身もいろいろと試してみる中で、全力でプレーしてしまうと、どうしてもプレーの精度が落ちてしまう感覚がありました。自分の中での余裕がないことで、ミスの兆候を感じたときになかなか軌道修正することが難しかった記憶があります。

私が気になるアスリートのみなさんの様子を思い浮かべてみると、80%でプレーできているように見える、ということかもしれません。もちろん、これにより「一生懸命やっていない」ということで評価を下げてしまったり、気持ちを全面に出して向かってくる相手に圧倒されてしまうこともあるかもしれませんが、一方で、とにかくミスが少なく、精神的に余裕があることで、素晴らしいパフォーマンスを発揮しやすいのではないか、という感覚があります。

当然ながらこの境地に辿り着くためには、圧倒的な技術を習得するための、「量と質」両面を含めた圧倒的な準備が必要であり、「あれだけ準備してきたのだから大丈夫」と心の底から思えるかどうかはとても重要な点だと感じています。

アスリートのみなさんがよく語られる「ゾーンに入る」という現象は、まさにこの極限の状態なのかもしれませんね。

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少し種類が違う環境となりますが、社会人として「100%の圧倒的な準備」と「80%のアウトプット」を心掛けながら、今も修行を続けています。

second place 佐藤

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