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常識の通用しない転売ヤーたち~ベアブリック狂騒曲~


#KENMAYA です。

先日、こんな記事を見つけました。
今日は記事の引用多め(※多少編集しております)です。

この日はBunkamuraでの「古代エジプト展」の開催初日だった。この展覧会は、オランダ・ライデン国立古代博物館の所蔵品250点が展示され、展示されているミイラのCTスキャン結果が世界初公開されるなど、開催前から話題を呼んでいた。
しかし、この日殺到した人々のお目当てはミイラではない。

「彼らは展示会限定のグッズを買うために集まったんです。ほとんどが“転売ヤー”ですよ」そう語るのは、自らも転売するための商品を購入する目的で仲間2人とBunkamuraを訪れたA氏だ。

“転売ヤー”とは、希少商品の転売で儲けようとする業者のこと。
商品の流通を妨害するケースも多く、コロナ以降は巣ごもり需要で価格が高騰したゲーム機器「Nintendo Switch」や人気ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」などを転売ヤーが買い占めたことが話題となった。

「この展示会では『ライデン国立古代博物館所蔵古代エジプト展開催記念 BE@RBRICK!!』が販売されたんです。
『ベアブリック』というテディベアをモチーフにしたフィギュアシリーズの限定品で、ベアブリックは他にもドラえもんや高級グラスブランド・バカラとコラボするなど、色々なシリーズが発売されています。実はこれがいい金になるんですよ」
「今回発売したベアブリックは発売後すぐの転売相場だと、定価1万3200円の4倍サイズは約6万円、定価1980円の通常サイズは約4000円の高値がついていました。
しかも公式店舗で限定品が発売される際には、混乱を避けるために完全事前抽選制なのですが、古代エジプト展では違ったんです。
4倍サイズを購入するためには当日に配られる抽選券をゲットして、その後の抽選で当選したら購入できるシステムでしたし、通常サイズはエジプト展の公式サイトに『個数制限なしでご購入いただけます』と記載があった。
これは買いにいかない理由はないですよね」
開園時間前に約600人が集まっていた
同じ発想の転売ヤーは大勢いたようだ。4月16日は開場時間の午前10時の前には、エントランス前に長蛇の列が出来ていた。行列の先頭集団は「前日の終電で渋谷に到着して徹夜で並んだ」という。
「10時の時点では、600人くらいの人がいたんじゃないですかね。コロナ禍でこんなに人が殺到しているのを見たのはここくらいです(苦笑)。並んでいたのはほとんどが転売ヤーでしょうね。みんな朝から殺気立っていましたよ」
いまかいまかと待ち構えていた転売ヤーは、10時の開場とともに一斉に特設ショップに雪崩込んだという。
「僕らは前日から並んでいたので、開店と同時にレジに向かい『通常サイズ1000個ください』と店員さんに伝えました。ベアブリック1つにつき約2000円、計200万円の利益が出る計算になる。興奮しますよね。
でも、店員が陳列棚とバックヤードからベアブリック1000個をとってこようとしていたところに、すぐ後ろに並んでいた外国人バイヤー集団が列の順番を無視して店内に押し入り、陳列してある通常サイズのベアブリックのほとんどをカゴに詰めていったのです。それを見た後方に並んでいたバイヤーたちも店内になだれ込んだ。そうして陳列している商品の奪い合いが始まったのです


いや、リアル北斗の拳かよ…

結果、
収拾のつかなくなった事態に警察が呼ばれます。
(本当にお疲れさまです😥)


駆けつけた警察官は7人くらい。でも転売ヤーは意に介してもいませんでした。陳列棚から商品がなくなった後、転売ヤーはスタッフルームの出入口を取り囲みだしたんです。
そしてバックヤードから商品が入ったダンボールを持ってきた店員から、無理やり商品を奪い取っていった。警察官も『お前らいい加減にしろ!』『下がれ!』と血管が切れるんじゃないかってくらいの大声で怒鳴っていましたが、誰も聞き入れませんでした。
ショップ内だけでなく、外の様子もすごかったですよ。4倍サイズの抽選券を持った人たちが、抽選待ちでごった返していた。これでクラスターが起きない方がおかしいと思うような状態でした」
その後、約3時間にわたって店内の至るところで、商品の奪い合いから喧嘩が発生し、怒鳴り声が飛び交ったという。人がごった返し、歩くこともままならないような異常事態だった。
「混乱が徐々に緩和されてきたのが13時少し前くらいだったと思います。
警察が先導して、商品を持っている人からレジで会計をする流れになった。
だから僕らを含めた先頭集団は1つも通常サイズのベアブリックが買えず、後ろから人を押し退け、力ずくで商品を奪った人達が買っていくという状況でした。
そんなの納得できませんから。店員にそれを主張すると、バックヤードに呼ばれました」
A氏と仲間2人が案内された部屋には、グッズの企画や販売を行っているという「株式会社アートボックス」の代表を名乗る人物と、主催社の一社であるフジテレビの名札を下げた担当者、スタッフらしき人物の計3人が待っていた。
「その人たちからは、
今回の暴動は予測できなかった。先頭に並んでいたにもかかわらず購入できなかったことについては申し訳ない』と謝罪されました。
後方から流れ込んできて、力ずくで商品を奪った人たちに購入をさせないようにして欲しいと伝えましたが、『それはできない』と。
ただ先頭に並んでいた僕らは、特別措置として在庫から1人20個を購入できるように取り計らってもらいました。本当は1000個購入する予定だったんですけどね……


えー、もうどこから突っ込めばいいのか…


展示会の主催社の一社であり、A氏の対応にあたったフジテレビと、今回のグッズの企画・販売を行っている株式会社アートボックスに事実関係を確認したところ、「古代エジプト展」(東京展)広報事務局の担当者から「古代エジプト展」主催者の名前で、以下のような回答があった。
「古代エジプト展の初日に、展覧会特設ショップに来場者が集中してショップ内が一時的に混乱したため、来場者から通報を受けた警察が出動したことは事実です。
販売方法は製造元の株式会社メディコム・トイとも相談したものですが、
購入者が殺到するとは予想しておりませんでした。なお、今回の事態を受けて販売体制の見直しを行っており、その後のトラブルは発生しておりません。」


(記事引用終)


まず、一番の問題はこの事態を予想していなかった運営サイドです。

「ベアブリック」(※筆者ははじめて聞きました。)という人気商品を、
事前予約制も取らず、個数制限も設けず、余程在庫に自信ニキだったのかもしれませんが、当然転売ヤーが押し寄せるのは容易に想定できたはずです。

何より、東京都内、(一応)緊急事態宣言発令下において、
こういったイベントを人数制限もなしに開催した、運営側は一体何を考えているのでしょうか。
転売ヤーの存在よりも、転売ヤーに目をつけられやすい、
こういったイベントの開催自体慎重になるべきであって、
警察沙汰を引き起こしたイベント主催者側の責任は重大だと思います。


そして、やはり害悪そのものと言わざるを得ないのは転売ヤーです。

まずこの記事で語っているA氏自身、「1000個買おうと思ってた」、
完全に転売目的であることを隠そうとすらしていません。
彼らの言い分は常にこうです。

「需要があるから。」

そう、転売価格で買う人が後を絶たないから、彼らは転売を続けるのです。
広義の意味では、彼らもバイヤーであり、仲卸業者とも言えます。
しかし、最も悪質なのは買い占め行為です。

買い占め行為によって、メーカーは正常な売上予測が立てられず、
それに付随して正常な生産計画も立てられません。
また、卸売、流通、小売、それぞれの業界にも多大な影響をもたらします。
転売ヤーによる買い占め行為で、一時的に在庫切れを引き起こすことで、
メーカーがあわてて増産したら在庫の山になった
、なんて事態になったら目も当てられません。

つまり、現状一部の市場の混乱を引き起こしているのは、
この「買い占め行為」なんです。
今のメーカーは、ほとんどといっていいくらい、
こういった買い占め行為に反応しません。
理由は先述した通り、何よりも在庫を抱えることを恐れているからです。
原材料も軒並み高騰し、半導体不足、流通コストも増大している中、
メーカー各社は在庫はできるだけ減らすように努力しているからです。

「品薄商法」などとメーカーを批判する声もあがることがありますが、
それはメーカー側が売上予測を大幅に見誤ったときに発せられる言葉であり、メーカー側の売上予測を立てるマーケッターはプロ中のプロです。
ほとんどのメーカーは戦略的に「品薄商法」を選択することはありえません。(売れれば売れるだけメリットになるのですから。)

よって、我々消費者が『「買い占め行為を行う」転売ヤーからモノを買わない』という選択こそ、最も市場を安定させるための行為だということを忘れないで頂きたいと思います。


ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

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