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とある場所で漏れ聞こえた、わたしにとって不快な話。


おはようございます。

#KENMAYA です。

今日は、つい先日とある場所で盗み聞きしていたわけではないのですが、
聞こえてしまった会話について、お話したいと思います。
サラリーマン風の二人の男性(おそらく30~40代)の会話です。


「職人さんって豚もおだてりゃ、じゃないけど、いかに安く働いてもらうかなんだよな。」
「そうなんだよねー。もう年だからー、って言ってても、おだてれば他で
30万ぐらいの仕事をタダでやってくれるからね(笑)」
「そうそう、見積もりいらずだからね(笑)。職人さんにどうやって安く働いてもらうか、が仕事みたいなもん。」


こんな話でした。(細部までは忘れましたが)
皆さんはどう感じますでしょうか。
どんな業界の話かは分かりませんし、彼らの顔を直視したわけでも、どんな会社なのかも分かりません。

しかし、恐らく年配であろう「職人さん」に対しての尊大な態度と物言いは、わたしにとっては正直不愉快でしかありませんでした。
彼らにとっては、それが所属する会社のためであり、
利益を生むための「正義」なのかもしれませんが、
傍から聞いていたわたしは、マスクの下で人知れず顔を歪めました。


その話題に上っていた「職人さん」も、そんな風に彼らに思われてるとは夢にも思っていないでしょうし、それを話していたサラリーマン風の男性も、こんなところでわたしに書かれているとも思っていないでしょう。

しかし、わたしが思うに、その「職人さん」も一人の人間であり、
額に汗して、仕事にプライドを持って人生を歩んでこられたはずです。
誰かの手足となってこき使われ、それに感謝されるならまだしも、
小馬鹿にされる謂われはないはずです。

ただ不快でした。
安請け合いする側が悪い。世の中はうまく立ち回った者勝ち。
確かにそれも一理あります。
ですが、そんな風潮が「グローバル化」ですか?


わたしは基本的に「職業に貴賎はない」なんてものは詭弁だと思っています。「貴賤」がなかったら所得格差なんて生まれませんよ。
エリートはエリート街道を歩み、富めるものは富めるように世の中できているのです。そしてその逆も然りです。

しかし、取引先とは対等であるべきですし、相互利益、相互成長、共存共栄の精神で仕事をしていなければ、結局どちらかが潰れておしまいです。
ましてや、立場上、上にいる人間が下の人間をこき使う、そんな搾取構造を公共の場でぶちまける彼らが正気とは思えませんでした。


日本の経済はどん底であり、危機に瀕しているといってもいいでしょう。
そんなとき多くの人は「緊縮策」を取り、少しでも出費を減らそうと努力します。これは個人であっても、企業体であっても同じです。

それはほとんど自分の首を締めているに等しい行為です。
あなたの支出は誰かの所得となるのです。
あなたが出し惜しみをすれば、誰かが生活に困るのです。
経済は滞り、結局、自分の所得が減ることになります。


こんなときだから助け合おうなんて綺麗事を言うつもりはありませんし、
こんなときだから貯金を取り崩しても浪費しまくれって話でもありません。


ただ、自分だけが生き残ればいい。
下々の者がどうなろうと知ったことではない。

こんな考えの持ち主とは、一生分かり合うことはないでしょう。


人の口に戸は立てられぬもので、壁に耳ありです。

どうぞ皆さんもお気をつけを。


ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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