2020年の増田セバスチャン
毎年恒例、スタッフによる増田セバスチャンの1年総まとめ記事です!
作品集「PAINT IT, COLORFUL」発売
今年の夏に、2010年〜2019年、増田セバスチャンの10年分のアートワークをまとめた初作品集「PAINT IT, COLORFUL」が発売されました。KPP初期MV&LIVE、カワイイモンスターカフェ、ピューロパレードなど、作品写真や構想中のスケッチなどをフルカラーで掲載。カラフルでKAWAII世界観をご堪能ください。
新たに4つのアート作品が常設展示
今年は増田セバスチャンのアート作品の常設展示が新たに4箇所加わりました。
①「ぽっかりあいた穴の秘密」クルックフィールズ(千葉県木更津市)
2019年の芸術祭「Reborn-Art Festival 2019」にて宮城県牡鹿半島・荻浜小学校の校庭に展示された体験型の作品が木更津市にあるKURKKU FIELDSでご覧いただけるようになりました。大自然の中に佇む「穴」をぜひお楽しみください。
「ぽっかりあいた穴の秘密」
2019-2020
共同制作:dot architects/京都芸術大学ウルトラファクトリー/Lovelies Lab. Design Studio/HELI(X)UM
制作協力:あすみ匠築/株式会社フジマ/株式会社イースト松島機工/ハウス・デポくりはら/有限会社 菅彦/高橋勇記/今村儀幸/島田暢/星澤貴弘/大田口千秋/仲村真理/和久井靖子/山口浩枝/宮本悠合/sakishiraz
撮影・映像制作:P.O.L.films
②「Primal Pop (Pac-Man Mix)」バンダイナムコ未来研究所
バンダイナムコグループの本社オフィスビルである「バンダイナムコ未来研究所」のエントランスに、増田セバスチャン作品「Primal Pop (Pac-Man Mix)」が設置されました。パックマン40周年に寄せて、歴代のパックマンアイテムと幼少期の記憶の一部のようなオモチャたちをミックスした未来への時を刻む時計型作品です。外出自粛期間中にずっと制作していたのが本作品でした。2020年末現在はオープンスペースが閉鎖中のためアポイントがある方や関係者のみへの公開となっていますので、映像や写真で楽しんでいただければと思います。
「Primal Pop (Pac-Man Mix)」
2020
共同制作、映像制作:Lovelies Lab. Design Studio
制作協力:株式会社乃村工藝社/3×8 labo/株式会社息吹工藝社/シチズンTIC株式会社
③「Microcosmos -Melody-」石巻市ささえあいセンター
丸の内アートピアノフェスティバルにて制作され、Reborn-Art Festival 2019では牡鹿半島の小学校の音楽室に展示された作品「Microcosmos -Melody-」が、石巻に帰ってきました。今後は石巻駅前の施設「石巻市ささえあいセンター」に常設展示されます。施設の企画としてコンサートや体験日も予定されていますので、詳細は施設HPをご覧ください。
「Microcosmos -Melody-」
2018-2020
共同制作:Lovelies Lab. Design Studio
④「Microcosmos -Thank You All-」JR木更津駅
2つ目となる増田セバスチャンのアートピアノがJR木更津駅構内に登場しました。タイトルは「Microcosmos -Thank You All-」。このピアノは40年間木更津の保育園で使用され、閉園により園内に残されていたものを新たな姿に蘇らせた形です。タイトルの「マイクロコスモス」は、誰もが持つ心の中の「小宇宙」、「サンキューオール」は 「みんなへありがとう」という意味を持ち、子どもたちを見守ってきたピアノが持つ記憶がカラフルに蘇るようなイメージで、おもちゃなどをたくさん使用したデザインとなっています。
「Microcosmos -Thank You All-」
2020
共同制作:Lovelies Lab. Design Studio
公開イベントの様子はたくさんのメディアで扱っていただきました。
フェリシモx増田セバスチャン「KAWAII COMPANY」立ち上げ
“シンプルな暮らしもよいけれど、やっぱりKAWAIIものが好き!”というアナタへ贈る、KAWAIIで皆をHAPPYにするプロジェクトが始まりました。増田セバスチャン×フェリシモ、その名も「KAWAII COMPANY(カワイイカンパニー)」始動です。
まずは、日常をカラフルに彩るアイテムのweb販売からスタートしました。是非お気に入りのグッズを見つけてください!
保育園、児童書、ランドセル!未来をカラフルにするアートワーク
千駄ヶ谷「未来のピース保育園」に続き、西馬込に開園した「未来のツリー保育園」をビジュアルプロデュースしました。
園内の中心にある吹き抜け階段エリアに立つメインモニュメントは「未来に向かって伸びる希望のツリー」「次世代が育てる新しい時代のツリー」である『未来のツリー』。各クラスのキャラクターはちょっと不思議な色をした、1人1人個性がある森の仲間たちです。この大きなツリーが子供たちの笑顔と個性を守れるように、みなさんで見守って欲しいと思っています。
「ぺぱぷんたす004」は祖父江慎さんアートディレクションによる紙のワクワクがギュッと詰まった体験型ブックの第4弾に増田セバスチャンも参加。「はらぺこモンパゲッティ」というポップアップ絵本を一緒に作らせていただきました。
三越伊勢丹×Sebastian Masuda ARTのランドセル発売
"瞬足"のシューズに続き、三越伊勢丹×アートグッズブランド「Sebastian Masuda ART」の"ランドセル"という夢のようなアイテムが実現しました。オンラインストアでも購入可能です。
世界中と繋がる「KAWAII TRIBE」プロジェクト始動
今、僕たちにできること。
国や境遇によっては、さらに窮屈な環境を強いられている人もいるし、先行きが見えずに、ただただ落ち込んでいる人もいると思います。日本にいる自分にできることは、ここから(世界の)皆に声をかけることくらいしかないかもしれません。
まもなく、次の時代がやってきます。同じスピリッツによる「つながる思い」は、今ここから一歩前に踏み出す勇気を与えると、僕は信じています。
世界中が外出自粛やロックダウンとなった2020年5月。このようなコメントの後に投稿したのが、“Kawaii Tribe -Speak Up-“の宣言文です。
"Kawaii Tribe"(カワイイトライブ)とは、増田セバスチャンが宣言した"Kawaii"という共通言語を持った世界中の同志との繋がりのこと。人種・宗教・年齢・性別・国境、ありとあらゆるボーダーを飛び越え、デジタルを通して繋がることができる新しいトライブ(部族)の形です。
この英語の宣言文は瞬く間に世界中のフォロワーの手によってスペイン語、フランス語、オランダ語、ドイツ語、ポルトガル語、ヘブライ語、アラビア語、ルーマニア語、北京語など13ヶ国語以上で翻訳されました。日本語訳はこちらから。
そして、2020年7月より、世界中に存在するKawaii Tribeの中からエリア別に対話を行うイベント"Kawaii Tribe Session"がスタートし、カナダ、イギリス、イスラエル、ボリビア、メキシコ、アメリカのコミュニティとともに開催しました。その様子はNPO法人HELI(X)UMのnoteでレポートされています。
この活動は来年も続き、京都芸術大学ウルトラファクトリーで行なっているKAWAII文化のリサーチプロジェクトと共に、展覧会という形で発表する予定です。
6%DOKIDOKIオンラインイベント「Harajuku Street Party」と25周年パーティ
増田セバスチャンが1995年に原宿にオープンした「6%DOKIDOKI」。クラウドファンディングなどでも世界中たくさんの方々に支えられた感謝の気持ちも込めて、8月から1ヶ月に1回オンラインパーティを開催。配信は増田セバスチャンの制作スタジオ・Lovelies Lab. Design Studioのメンバーが務めました。
DJ配信のほか、原宿に来られない海外の方々のために、イベント中は原宿駅、ラフォーレ原宿、Ka竹下通り、Kawaii Monste Cafeなど原宿の街から中継も行い、原宿の街の様子を届けました。
そして11月には6%DOKIDOKIの25周年を祝うパーティをオンラインとオフライン両方で開催!モニタ越しに海外と特別な時間を共有しました。
この25周年パーティの配信の様子は、「Twitch」の6%DOKIDOKIページで視聴可能ですので、ぜひご覧ください。
日米協会ヒューストン、アントワープMAS、日本色彩学会研究大会などオンラインプレゼンテーション
今年はオンラインでの講演や登壇が多い年でもありました。
今年5月、宇野常寛さんの「遅いインターネット会議」に増田セバスチャンが登壇しました。テーマは『いま(だからこそ)世界には「KAWAII」が必要だ』。宇野さんとの対談は7年ぶりで、原宿から世界へ羽ばたいたKAWAIIという運動について、宣言したばかりだった「KAWAII TRIBE」のことを中心にお話ししました。アーカイブはPLANETSチャンネル会員向けの有料動画で視聴可能です。
6月には、「COOL JAPAN」展が開催中だったベルギー・アントワープの美術館「MAS」のキュレーターであるRoselyneさんとのトークセッションを行いました。この展覧会はオランダ・ライデンの人類学博物館からスタートした展覧会で、増田セバスチャンの代表作品「Colorful Rebellion -Seventh Nightmare-」とともにKAWAII文化も紹介されました。
7月にはオンライン上で未来を語るバーチャルカフェ「Session」に出演。カラフル×未来をテーマにお話ししました。
9月には日米協会ヒューストンとのウェビナー(講演)が開催。収録動画がYoutubeで無料公開されています。生い立ちなどを含めた自己紹介、原宿の歴史、コロナ禍に始まったKawaii Tribeの活動などを話した最新の講演です。後半はRoland KELTSさんとの対談となっています。英訳あり。
12月には日本色彩学会の令和2年度研究会大会にて、『KAWAII文化と、コロナ禍における「Kawaii Tribe」の世界的ムーブメント』をテーマにプレゼンテーションを行いました。色彩研究でも知られる三木学さんに御誘いいただき、初めての学会登壇となりました。
そのほかのお仕事、掲載情報
2020年の増田セバスチャンnote
世界中が大変な年ではありましたが、じっくり時間を設けて大切なことを確認できる1年でもありました。2021年もどうぞよろしくお願いします!
(Sebastian Masuda Staff)
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