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増田セバスチャン「Fantastic Voyage」(Tokyo 2021)

先月、ようやく自主企画の2つの展覧会(「Fantastic Voyage」と「Digital Tribe展」)が終わりました。

なにか戦場から帰ってきた兵士のような気持ちみたいなところがありまして、連日の設営と撤去でカラダの節々が痛いのと同時に、自分を縛っていたモノから解放されて自由になった感じがしたりして、とても不思議な、ふわふわした気分です。

いろんな意味で少し無茶しましたが、世界的に不安定な時期が明けて世の中がなあなあになってしまう前にどうしてもやっておきたかったので、これはこれで良かったかなとも思っています。(どこかイバラの道に入ってしまった気もしますが…。苦笑)


特に大変だったというか、勇気が必要だったのは、まだまだ不安定なこの時期に北千住にある元銭湯の廃墟空間[BUoY]で発表した「Fantastic Voyage」(ファンタスティック ヴォヤージ)です。

新作「Fantastic Voyage」は、増田セバスチャンの美術空間の中で、上演形式で約30分の体験・鑑賞を行う新しい形の展覧会であり、アートを通してコロナ後の新しい時代を考える体験型作品。透明の隔離カプセルに乗って音や言葉のイメージが散りばめられた世界を進んでいく、「隔離された世界で未来を想像する装置」という構想のプロトタイプとなります。

この作品を発表して感じたことは、皆さんが自分に求めているものと、一見かけ離れているような表現を作ったとしても、芯さえズドーンとブレなければ、ちゃんとファンはついてくるんだなと思ったことでした。

そこは勇気が湧いた!

さらに、潜在的なファンも掘り起こせたような気もしています。

前から気にはなってたけど、ド派手なビジュアルから自分とは関係ない世界と思っていた。でも、こういう表現方法なら入りこめる…って人もいました。
(反対にいつもと違って「怖かった」と、一言で片付けてしまう人もいましたが、その層は、いつでも一定層いるし、離れてもすぐ帰ってくるので、まあ、そこはゆっくりと啓蒙していこうと思います)

これを例えるなら、音楽でいうと、アルバムの1枚めの路線でいけばいいのにって歯がゆく思ってたけど、歴史的に見れば、あの時の4枚目の実験的なアルバムが評価されて、後々グローバルなポジションにいったってケースってありますよね?

後から考えたら、この作品がそんな自分のターニングポイントになるのだろうなと感じています。

最後に、アシスタントのひとりがポロッともらした感想。
「セバさんって、単にカラフルなものを作る人と思ってたんだけど、実は色のない暗闇の中から、色を見つけ出す人だったのか。。。」

まだこれは実験的なプロトタイプです。
ここから、いろんなハードルを一つ一つクリアして、本展示まで持っていきたいと思います。

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増田セバスチャン「Fantastic Voyage」
会期:2021年2月26日(金)-2月28日(日)
時間:14:00/15:00/16:00/17:00/18:00/19:00(各回30分)
会場:北千住BUoY 地下

[STAFF]
音楽: 波多野 敦子
会場デザイン:冨澤 奈美
大道具:石橋 豊 沖田浩史(プランニングアート)
照明: 植村 真
音響:増田 義基
映像:Lovelies Lab. Studio/Yuka Kobayashi
カプセル製作: 株式会社BRAVO
会場設営:株式会社 D・S・C
技術協力:株式会社ジューコー 燈電気 日本電産シンポ株式会社
映像出演:Ashley van Gool
記録撮影:P.O.L.films
プロデューサー: 岸本 佳子(BUoY)

[増田セバスチャン スタジオ Lovelies Lab. Studio]
スタジオディレクター: 北村 美佳
マネージメント:田崎 奈央
アーティストアシスタント:露木 妙 吉田 有里 藤代 玲 吉田 ユイ
Special Thanks: 谷口 悠 さくらの 魔法天使はしもん テルウシロマエ レオ・グランマニエ 隈本 裕美 伊藤明日果 濱岡峻里

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アーティスト/アートディレクター/6%DOKIDOKI/「KAWAII MONSTER CAFE」プロデュース/サンリオピューロランド「ミラクルギフトパレード」アートディレクション/文化庁文化交流使/NYU客員研究員/京都造形芸術大学客員教授