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ヘリウムマガジン

増田セバスチャン主宰のNPO法人ヘリウム公式マガジンです。購読料は、NPO活動に使われます。 増田セバスチャンの最新コラム、雑誌でセバスチャンが連載していたお宝コラム、海外活動… もっと読む
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2020年4月の記事一覧

考える、想像する(1)

実は、いま自宅を出て、東東京にあるアトリエのそばの部屋で引きこもっている。 仕事も9割ふっとんでしまって、まあ、細々とやることはもちろんあるのだけれど、なんだかスイッチがイマイチ入らない。 決して余裕があるわけではないけど、緊急事態宣言になる前に思い切って、観光客が減ってキャンセル続きで激安になったAirbnbで、アトリエ近くに部屋を借りて引きこもることにした。 せまりくる現実は厳しくて、モノを作る喜びを奪われるのはジワジワと心にくる。 なんだか、SNSなんかにも投稿

原宿発のカウンターカルチャー「KAWAII」がなぜ国や企業の後押しを得るのか_富士山展3.0トークショー(6)

富士山展3.0トークショーの書き起こし、最後には鋭い質問も飛び交った質疑応答をお届けします! 観客1(女性) 原宿を中心にしたカワイイ文化って、女の子たちが売ってるものをそのままじゃなく自分なりにアレンジさせて身につけるっていう、ある意味反政府的な、大企業嫌いな感じで発展してると思います。でも、そういう文化って盛り上がるけれど、経済的が回らなかったり、わかりにくくて世界に出なかったりするところを、増田さんが企業とコラボしたり世界にわかりやすくしたのかなと思うのですが、その相

70年代のハローキティ、震災後のきゃりーぱみゅぱみゅ。平和への願いがKAWAIIを生み出す_富士山展3.0トークショー(5)

(1)日本のアートは2011年を境に変わってしまった (2)芸術?エンタメ?ファッション?アーティストがぶつかる領域問題 (3)ディスカッションが苦手な日本で、アートが果たすべき役割とは〜あいちトリエンナーレを考える (4)ブロックチェーンに期待される「アートの民主化」その真の力とは? 登壇者 【左】施井泰平【中央】増田セバスチャン【右】藤田直哉 *プロフィール詳細は(1) 増田セバスチャン NY大学で発表したんですけど、今はインターネットを通じて「デジタルトライブ化」

ブロックチェーンに期待される「アートの民主化」、その真なる力とは?_富士山展3.0トークショー(4)

2020年2月に開催されたトークショーの書き起こし(4)から後半です。 イベント当日とは現在は大きく状況が変わっておりますが、アート、KAWAII、IT、分断、対話など、たくさんのテーマが入り組んだ、大きな場所ではなかなか話せない、1時間半の熱い、熱いトークセッション。今こそ読み直しておきたい内容となっております。是非ご覧ください! (1)日本のアートは2011年を境に変わってしまった (2)芸術?エンタメ?ファッション?アーティストがぶつかる領域問題 (3)ディスカッシ

ディスカッションが苦手な日本で、アートが果たすべき役割とは〜あいちトリエンナーレを考える_富士山展3.0トークショー(3)

(1)日本のアートは2011年を境に変わってしまった (2)芸術?エンタメ?ファッション?アーティストがぶつかる領域問題 登壇者 【左】施井泰平【中央】増田セバスチャン【右】藤田直哉 (プロフィールは(1)参照) 施井泰平 領域と分断という意味では、あいちトリエンナーレの炎上が去年ありまして。あいちトリエンナーレって、最初の段階から男女の数を平等にしますって言ってたりとか、これまでのアートフェアやイベントと一線を画したプロモーションをしてたりする印象があったのです。結果

芸術?エンタメ?ファッション?アーティストがぶつかる「領域」問題_富士山展3.0トークショー(2)

(1)日本のアートは2011年を境に変わってしまった 登壇者 【左】施井泰平【中央】増田セバスチャン【右】藤田直哉 (プロフィールは(1)参照) 施井泰平 増田さんが若い頃に、現代美術家の飴屋法水のところにいて、レントゲン藝術研究所とかを見ていたという話があったと思うんですが、そもそも増田さんがもともと現代アートの人だというのはあんまり知られてないと思います。 そこを圧縮して、6%DOKIDOKIだったりきゃりーぱみゅぱみゅの美術とかサンリオピューロランドのパレードと

日本のアートは2011年を境に変わってしまった_富士山展3.0トークショー(1)

2020年2月にHELI(X)UMの会場を使って開催された富士山展3.0トークイベント「アートから生まれる『対話』の現在 −テクノロジー、カルチャー、コマーシャリズムを通して−」の書き起こしをお届けします。 イベント当日とは大きく状況が変わっておりますが、新たな時代の変換点を迎える今、改めて残しておきたい内容であるかもしれません。 アート、KAWAII、IT、分断、対話など、たくさんのテーマが入り組んだ、大きな場所ではなかなか話せない、1時間半の熱い、熱いトークセッション

これから「アート」はどう変わる?今、私たちが考えていること。

みなさんこんにちは!田崎です。「未来を膨らます」を合い言葉に、増田セバスチャンが中心になって立ち上げたNPO法人HELI(X)UMのメンバーであり、アーティストのマネジメントやプロモーションを、ニューヨーク⇄東京で行っています。noteでは、HELI(X)UMの活動にまつわることや、国内外のアートの現場からの逸話を皆様へお届けしたいなと思っています。 さて、多くの地域で緊急事態宣言下にある今、みなさんも心落ち着かない日々をお過ごしのことと思います。 まずは、みなさま御自身