北勝富士はどこまで勝てるか
11月場所、少なからず北勝富士が相当に好成績を残すのではないかという声が聞かれる。
それもそのはず、北勝富士といえば平幕上位の常連。その中で、時折、上位力士を食う。それだけの実力者が11月場所の番付は平幕12枚目だ。本来の実力よりは大きく劣るところで相撲を取ると言い切ってよかろう。
では、そんな北勝富士。過去例からみると、どの程度の成績が期待できるのだろうか。
そこで、「1年間(6場所)以上、平幕5枚目以内を保っていた力士が平幕2桁に落ちた場所、どのような成績を残すのか」というのを調べてみた。ちなみに昭和33年以降、過去37例ある。今場所は北勝富士のみならず、朝乃山もそれに該当するので、これが38・39例目ということになる。では、過去37例の勝利数を見てみよう。
大部分が勝ち越しをしていることがわかる。特に10勝以上の2桁勝利だけでも12例あるとなると、大勝ちへの期待値は高まるといってよさそうだ。しかもこれは、対象全員の数字で見ている。これを休場者(途中休場含む)で見てみるとどうなるか。場所の半分以上、つまりは8休以上の力士で見てみると以下のようになる。
照ノ富士はどうにうもならなかったが、2桁にはたどり着いている力士が多い。
最高が11勝どまりというのはあるが、それでもこの成績だけを見れば、地力ある人が実力通りの結果を残したともいえるのではないだろうか。
果たして、11月場所。北勝富士はどこまで勝ちこめるのだろうか。
この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
大相撲のデータをグラフで「分析」
データから大相撲を語る、考えるをテーマに個人ブログ等で活動しております。
・LINE大相撲オープンチャット管理運営
・年4回ペースでデータで語る「大相撲トークライブ」開催
・その他、各種活動中