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「山菜採りで大儲けだ!」と父はのたまう。祖父が同じ発想できのこ狩りしたら死にかけたのに。

イケダハヤトさんの「脱社畜サロン(現:スキルシェアサロン)炎上」が今年はじめに話題となった。いつの時代も(特別なスキルがなくても)副業やフリーランス的な自由な生き方に関心を持つ人が多いのだと改めて感じた。

私の父親も自分の父親(私の祖父)の遺産相続がきっかけで脱社畜を決意し、高校生の息子2人がいるのに早期退職したクズで金にがめつい(遺産も退職金も自分のために使いきった)男なのだが、彼にはスキルもコネもなく、起業家として自由な生き方ができるという妄想とは裏腹にしょぼい個人事業主(自称コンサルタント)として社会の底辺で生きている。

そんな彼がある日の夕食で、道の駅で買ってきた山菜の天ぷらを食べながらウッキウキなテンションで「山に入って山菜とったら大儲けできるぞ!ただで手に入るし!!」とマジトーンで言い放った。こいつ、本当に後期高齢者か?頭の中ゆとり世代やんけ。

祖父はきのこ狩りで死にかけた

私の父方の祖父も金にがめつい守銭奴なのだが、私の父とは違って農家として一財産を築き上げた男だ。借金ばかりで税金・公共料金を年単位で滞納するクズ(私の父)とは雲泥の差である。

そんな祖父も農家をしつつ、自分が所有する山できのこ狩りをしていた。ただし食べれるか否かの判断は「自分が食べてみてあたらなければOK」という超ワイルドなもの。実際、毒きのこを食べて何度か死にかけてたらしい。

「お前の父親(私の祖父)も無料のきのこを狩ってたが毒きのこにあたって死にかけたの忘れたのか。食用の山菜かを見分けるスキルがないんだから、お前も毒草とってきて同じ目にあうぞ。」

「そんなに簡単に山菜採りでお金持ちになれるんだったら、田舎の小学生はみなYoutuber目指さずに山菜とるのを仕事にするわ!」

と父親の「山菜採りで大儲け」発言を聞いた瞬間、私は食卓でブチキレた。私の父親の言う通りなら、イケダハヤトさんだって高知移住直後から仮想通貨そっちのけで山菜を採りまくっているはずだ。

遭難したらどうするつもりだったのか。いっそ遭難して死ねばいいのに。

「目利き」という付加価値が原価ゼロの山菜をお金に変える

「ただの雑草」と「食用の山菜」と「食べられないもの」と「食べると人体に有害なもの」などを見分ける目利きができる人が、その専門性を活かして山菜を見分けて納品するから対価としてお金がいただけるのだ。

また、山に入っても遭難しない登山スキルや装備一式、山菜が自生しているエリアの情報などを持ち合わせているからこそ、安定した成果(収穫量と品質)が得られる。

父親の仕事内容は本人が語らなので詳しくは知らない。しかし、山菜の一件で彼が発言したことが、借金まみれで商売のセンスがない理由をすべてあらわしていると感じた。

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