ボイスサンプルの技巧 - Versace | Spring Summer 2019 K所長 (三軒茶屋DTM研究所) の「古今東西・好きな音楽レビュー」 2021年7月7日 11:27 全体を通して、無駄な要素をかなり削ぎ落とした本当にミニマルのよさのしっかりした構成と曲。でもただのシンプルすぎるミニマルにはなりすぎず、要所要所のギミックやパーカッション、変調などで質感の変化をしっかりみせているのがかっこいい…ギミックはパーカッションのみならず、意外性のあるリードシンセや光沢のあるパッド、909やパンニングエフェクトの使用加減、などでも表現されていてこれだけミニマルなのにずっとあきずに聴ける、でもあくまでショーは邪魔しない絶妙加減。ボイスサンプルの使い方がほんとにうまい…ボイスサンプルは使い方によってはほんと軽くなっちゃうのにうまく効果的に使われてる。曲調が変わる時のレイヤーの重なっていき具合とかもライヒのドラミングなどのそれのようにあれ?あれ?と思っているうちに違うワールドに移行していってる気持ちの良さがある。部分部分だけ聞くとともすると奇抜に見えるけど、全体を通して聞くとおのおのにしっかり展開としての意味があるところがすごい。最後も、ミニマルでこその盛り上がり。完全にショーという特別な空間を記憶に残す素晴らしい完成度。電子音源とミニマルの構成でここまで威厳まで表現していることに感服。 #音楽 #DTM #作曲 #ファッションショー この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート