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【0348】SDGs✕Tech:Disruptor2020上位10社に見るニューノーマル

CNBCのDisruptorの2020年版が発表されました。

上位10社を見るだけでも、今の世界の状態を表しているなと思います。

Disruptor2020上位10社

1 Stripe:電子決済のプラットフォーム
2 Coupang:韓国版Amazon
3 Indigo Agriculture:微生物テクノロジーによる農業テック
4 Coursera:スタンフォード発無料オンライン教育
5 Klarna:クレジット無しでOKの後払い決済システム
6 Tempus:医療データ収集・データ変換・データ分析のプラットフォーム
7 Zipline:アフリカの医療物資専門ドローン
8 SoFi:P2Pの金融ローン
9 Neteera:非接触センシングテクノロジー
10 Gojek:インドネシア版Uber eats

という感じの企業が並んでいます。ECや電子決済、飲食デリバリーなど直接的にコロナ対応が想像しやすいビジネスもありますが、それ以外のものについてもCNBCの紹介では「コロナ下でどんな対応をしていたか」ということを紹介されているものが多いです。

いくつか見ると、

Indigo Agriculture

2019年にランキングトップだった企業。引き続き、微生物テクノロジーによる農業の発芽効率の向上という部分は評価されつつ、生産者とバイヤーを直接つなぐプラットフォームIndigo Marketplaceの公開などもピックアップされています。

出歩いたり、たくさんの人を「介する」ということを避けられる方法の一つにもなりえるのかもしれません。

Coursera

オンライン教育は今後進んでいくと思われますが、授業がすべて無料で学位取得するのにお金が必要というビジネスモデル。現時点でも各大学は通常の授業に移行できていないところも多い中、大学という組織構造自体をディスラプトする可能性がよりいっそう高まっていると言えるかもしれません。

Tempus

がんのプレシジョン・メディシン(精密医療やがんゲノム治療)を支援する医療データプラットフォームだそうで、それ自体も評価されていると思いますが、このタイミングで50,000人の陽性患者のデータを集計して最良の治療方法を明らかにするために、大規模な研究イニシアチブを立ち上げたそうです。

SoFi

元々は高学歴専門のP2P学生ローンの会社からスタートし、様々な分野へと金融・ローンを拡大している企業。
今回は、中小企業向け融資プログラムを立ち上げたことや、個人金融リソースセンターを立ち上げたことが取り上げられています。

Neteera

こちらは非接触のセンサー/レーダーの会社。バイタルデータの取得や自動運転のためのセンサーなどにも活用されていたり、車の中に乳幼児が置き去りになっている状態も非接触のセンサーで取得できるそう。病院では、色んな計器がありますが、それらも皮膚に接続することなく計測することが可能だそうで、これも「触れないで良い」という新たに発露したニーズに答えられるテクノロジーだなと思います。

コロナ自体で破壊された市場もあると思いますし、その影響で新たに生まれた大きなニーズもあると思います。今年のDisruptorは、例年までとは違った視点でのDisruptorだなと思いました。

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