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【0297】目標5:ジェンダー平等を実現しよう

SDGsの17の目標、169のターゲット、232の指標を改めて今の知識で振り返ってみるシリーズ。目標とターゲットの参考は、一番分かりやすい(と思っている)Think the earthさんのサイトからお借りします。

目標5 ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う

ジェンダー平等の達成。性別に関係のない平等についての目標。主には女性の人権をいかに守るか。という観点の目標です。
「え?女性だけ?男性だって平等に考えてほしいんだけど?」と思ってしまうかもしれないですが、いやいやそんなこと言ってる場合じゃない。というくらい世界は(日本も)男性が有利、どころか女性が超不利ということが分かるターゲットの数々です。

<ターゲット>
5.1 あらゆる場所における全ての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。
<指標>
5.1.1 性別に基づく平等と差別撤廃を促進、実施及びモニターするための法律の枠組みが制定されているかどうか

その意志が明確に出ているところ。日本だけじゃない、世界の国々で合意したSDGsの、「性別に関わらず平等に」という目標の、一番目のターゲットが、「女性および女児に対するあらゆる形態の差別の撤廃」を掲げています。

○ターゲットを見て知る凄惨な状況

SDGsの書く目標の中でも「え・・?そんなことあるの・・?しかも、ターゲットや指標に明文化しないといけないくらい多いの・・?」と思ってしまうものがあります。

<ターゲット>
5.2 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、全ての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する。
<指標>
5.2.1これまでにパートナーを得た15歳以上の女性や少女のうち、過去12か月以内に、現在、または以前の親密なパートナーから身体的、性的、精神的暴力を受けた者の割合(暴力の形態、年齢別)
5.2.2 過去12か月以内に、親密なパートナー以外の人から性的暴力を受けた15歳以上の女性や少女の割合(年齢、発生場所別)

<ターゲット>
5.3 未成年者の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する。
<指標>
5.3.1 15歳未満、18歳未満で結婚又はパートナーを得た20~24歳の女性の割合
5.3.2 女性性器切除を受けた15歳~49歳の少女や女性の割合(年齢別)

 人身売買に女性器切除。。

ユニセフによると、世界30カ国で少なくとも2億人の女性が女性器切除を経験しているそうです。多くは5歳になるまでの間に経験しているそうで、抗いようがない状況ですね。。

このサイトの中では、元々は施術を担当していた側という女性のインタビュー動画もあります。「お金欲しさ」「慣習」「宗教上必要なことだと勘違いしていた」ということをおっしゃっていて、言葉を選ばずに言うと「なんとなく」続いているということなんだと思います。

このターゲットの内容は、その場所にいない僕たちにとっては非常に凄惨な内容ですが、こういう事象は大なり小なり、文化や慣習という言葉の中に隠れているんだろうなと、思考停止の怖さを改めて感じます。

○ジェンダーギャップ指数153カ国中121位は?

有名な話ですが、世界経済フォーラムが発表している各国の男女の平等状況を指数化し、それをランキングにしています。日本はなんと121位。女性器切除の文化とかないけど、121位。

・政治
・経済
・教育
・健康
の4部門で「1」に近づいていくほど、男女が平等であるという数値で、教育と健康については日本は0.983、0.979という数値で、ほぼ平等な状況。ただ、ここは各国でも同様に進んできているようで、この数値でも91位と40位です。※健康は2017年に1位とかになったりもしている。

ひどいのは、政治0.049 144位です。各国では女性大統領や女性役員がメディアに出てくるシーンも多いですが、日本ではここへの参加が異様に少ない。そして経済0.598 115位。こちらも同じく、企業の役員陣への参画が少ない傾向にあったり、女性が仕事を続けにくい環境があるというのが見てとれます。

政治や企業役員陣への女性参画は、各国でも問題のようで、ターゲットの中にも「女性議員の数」というものが設定されています。

○ジェンダー平等について色々考えさせられる読み物たち

これまでに見てきた色んな記事や読み物の中で、なるほどなー。と記憶に残っている読み物のリンクを貼っておきます。

逃げ恥の続編、10巻11巻にもフランス元大臣の話とか色々感じます。

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