【0220】CO2を他の物質に変える技術のリアリティ

工場で排出されるCO2を回収して、燃料として再利用したり、他の物質(重曹とか)に変換したりする技術、最近では肉を作ったりというものもニュースになっていますが、そのリアリティってどんなもんなのかなと思っていたら、

丸紅さんがイギリスの会社に出資をするそうです。それくらいには産業での利用は現実的という状態になっているんでしょうね。

このカーボン・クリーン・ソリューションズという会社、イギリス企業ではあるものの、工場や事の発端はインドにあるようです。

発電所の排出CO2は密度が低いそうで、再利用が難しかったところを利用可能にしたとのことで、この記事によると「重曹」を作っているそうです。

重曹は、パン生地などの添加物、中和剤やpH調整剤のほか、洗浄や脱臭、医薬品、農業・園芸など、用途は幅広い。

面白いのが、この設立者「いや、別に地球のこと救おうとかは考えてへんねん」と名言しています。

TFLの設立者であるラマチャンドラン・ゴーパーラン(Ramachandran Gopalan)氏は、BBC Radio 4にこう語っている。「私はビジネスマンで、地球を救うことについては考えていない。必要だったのはCO2の安定した供給源で、これが最良の方法だったということだ」。ゴーパーラン氏は、このプラントは現在、空気に対しても水に対しても実質的に排出ゼロだと言う。

あくまでもビジネスを考えまくった結果、この方法にたどり着いているんですね。けど、結局は地球環境にも良いものになっていると思います。

工場排出だけじゃなく空気中も

工場からの排出CO2は比較的高濃度のため回収して再利用するのにむいているそうですが、結局は排出する量が減っているだけなので、肝心の空気中への排出は減っていないことになります。その空気中のCO2さえも回収して再利用したろかいなという研究があるそうで、一つは「エアコン」を空気中のCO2からの燃料工場にしたろという取組。

理論的には実現可能だそうです。
さらに日本の東大生も空気中のCO2回収の研究を進めている人がいるそうです。

ともに、難しい点は多いと思いますが、森林以外にもCO2を吸収できるものが増えれば、温暖化への対策にも役立っていくのではと思います。
と同時に、「ほな、どんどこ排出したろや」というモラルハザードが起こることも問題だとは思います。

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