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ポジティブインパクトで環境保全に貢献する『キリン』のSDGs取り組み事例

キリンホールディングス株式会社(以下、キリン)は、酒類や飲料、そして医薬・バイオケミカル事業における日本の大手企業です。

1907年に設立し、現在までトップ企業として走っているキリンは、主要事業の強みを活かし、どのようにSDGsに貢献しているのでしょうか?

今回は、多くの取り組みの中から注目度の高い3つの事例をご紹介します★

◆SDGsってそもそも何を目指しているの?

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SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、2015年に開催された国連サミットにて、全会一致で採択された『2030アジェンダ』を実現するために定められた2030年までの国際目標です。

✅SDGsの目的
・社会問題を解消する
・サステナブルな社会を実現する

サステナブルな社会とは、人と環境に優しいことを継続する「持続可能な社会」と同じ意味。

これらの目的を実現するために、SDGsには「誰一人取り残さない」というテーマのもと17の目標と169のターゲットが設定されているんですよ♬

✅SDGs17目標一覧
・目標1「貧困をなくそう
・目標2「飢餓をゼロに
・目標3「すべての人に健康と福祉を
・目標4「質の高い教育をみんなに 
目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
目標6「安全な水とトイレを世界中に」 
目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
目標8「働きがいも経済成長も」
目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
目標10「人や国の不平等をなくそう」
目標11「住み続けられるまちづくりを」
目標12「つくる責任 つかう責任」
目標13「気候変動に具体的な対策を」
目標14「海の豊かさを守ろう」
目標15「陸の豊かさも守ろう」
目標16「平和と公正をすべての人に」
目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」

ターゲットは、目標毎に設定されているもので、目標達成に必要なことがまとめられています。国際社会ではどのようなことが問題になっているのかを知るための資料としても参考になりますよ♬

▼ターゲットはコチラ

◆キリングループ環境ビジョン2050|ポジティブインパクトで社会全体にサステナビリティをもたらす

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キリンは、”ポジティブインパクトで、豊かな地球を”をキャッチコピーとした『キリングループ環境ビジョン2050』を策定しました。

これは、パリ協定を起点として地球環境に関するグローバルなイニシアチブが数多く立ち上がったこと、そして海洋環境問題が深刻化したことを受け策定されたもので、社会全体にポジティブなインパクトを与えられるよう、長期戦略として積極的に取り組むことを公表しています。

✅『キリングループ環境ビジョン2050』4つのテーマ
・生物資源:持続可能な生物資源を利用している社会
・水資源:持続可能な水資源を利用している社会
・容器包装:容器包装を持続可能に循環している社会
・気候変動:気候変動を克服している社会

現在、SDGsに関連付ける形で取り組まれているキリングループ環境ビジョン2050の中から、以下の3つの取り組み事例をご紹介します。

・紅茶農園作り
・水源の森活動
・パッケージの変更

◆レインフォレスト・アライアンス認証取得をサポートして持続可能な紅茶農園を作る

キリンは紅茶飲料国内NO.1ブランド、『午後の紅茶』を販売しています。

午後の紅茶を要となるのが良質な紅茶葉。キリンは、良質な紅茶場を安定して調達するために、レインフォレスト・アライアンス認証取得が進んでいなかったスリランカに着目し、支援を開始しました。

✅レインフォレスト・アライアンス認証とは
生態系や労働環境、水保全など10個の原則によって審査され付与される認証で、持続可能な農園であることを証明するもの。

スリランカの紅茶農園への支援は、トレーニングとそれに掛かる費用の提供のほか、認証取得のための課題抽出方法の指導にまで至ります。

公表されている2019年12月の資料によると、スリランカにおける認証農園の約30%に当たる87農園の取得にキリンが貢献したとのこと。

キリンが支援を開始したことにより、労働者の給料が上昇し、農園労働者の疾病率の減少しました。現在では、大農園周辺の小農園にまで対象を広げ、2025年までに10,000の小農園の認証取得を目指しています。

◆業界初の取り組みとして普及した『水源の森活動』

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私たちが口にしている飲料水は、海の水蒸気が雨や雪として地上に降り、森によってろ過されたものです。

現在、多くの飲料企業が自社が、製造する製品の品質と環境保全を両立させるために森林保全活動をしていますが、飲料企業として初めてその取り組みを始めたのがキリンなんですよ♬

1999年にスタートした『水源の森活動』は、飲料に欠かせない水資源を持続的に使用することを目的にした森林保全活動。

製造拠点で行われていた活動は、現在、全国12ヶ所まで広がっています。

適切な森林の管理は、キリンの従業員だけでなく、地元民も参加しやすい体験イベント型で開催するなど、企業と地域住民のコミュニケーションを図る機会を創出する役割も担っています。

◆エコパッケージを採用し循環させる

キリンは、2019年2月に発表した「キリングループ プラスチックポリシー」にて、以下の3つの項目に取り組むことを公表しました。

・2027年までに日本国内におけるペットボトルのリサイクル樹脂の割合を50%まで高める
・2050年までに、リサイクル材やバイオマスなどを使用した持続可能な容器包装100%化を目指す
・紙容器のFSC認証紙使用率100%を他の事業にも拡大する

FSC森林認証紙とは、国際的な基準で持続可能な森林であると認証を受けた森林の素材を使用した紙のこと。

2020年11月には、キリンビール、キリンビバレッジ(トロピカーナ含む)、メルシャンの紙容器で100%のFSC認証紙使用率を達成しました。

◆キリンのSDGs取り組み事例まとめ

今回はキリンのSDGs取り組み事例をご紹介しました。

【今回ご紹介した内容】
・SDGsの目的と17個の目標
・『キリングループ環境ビジョン2050』4つのテーマ
・スリランカでレインフォレスト・アライアンス認証取得をサポート
・業界初の取り組みとなった『水源の森活動』
・エコパッケージの採用

業界初の試みから、国の成長にも貢献する農園のサポートなど、ビジネスと社会貢献を両立させる取り組み事例でしたね!

今回ご紹介したもの以外にも、たくさんの取り組み事例があり、すべてSDGsの目標に関連しています。是非、今回のnoteと合わせて、下記の参考サイトにも目を通してみてください★

以上、『ポジティブインパクトで環境保全に貢献する『キリン』のSDGs取り組み事例』でした!         

▼参考サイト
キリンホールディングス|私たちのCSVコミットメント
キリンホールディングス|やさしいパッケージ
キリンホールディングス|自然に育まれた原料
国際開発センター|企業事例:キリンホールディングス株式会社
SDGs Insight|キリンのCSV活動を通じたSDGsの達成へのコミットメント
日経Biz Gate|百薬の長SDGsに通ず 令和を導く次代の「医食同源」
ノハム|SDGsの目標12のための取り組み事例を紹介します【企業編】

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