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SDGSって一体なに?わかりやすく丁寧に教えます!

「SDGsってよく耳にするけど実際どういった内容かわからない」
「SDGsって何?」「どうしてSDGsが必要なの?」

そんな声をよく耳にします。

メディアや電車の吊革広告などで目にする機会は増えても、実際SDGsについて理解しているという方は少ないのではないでしょうか?

事実、日本のSDGsの認知度は50%未満。
そのため国民のふたりにひとりはSDGsについて知らないという方が多いんです!

そこで今回は「SDGsについて」丁寧に解説!
・SDGsとは?
・SDGsが生まれた背景
・SDGsの目標達成のために私たちができること など…
みなさんの疑問にお答えします☆

1SDGsって一体何?わかりやすく考えてみよう!

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それではまず「SDGs」とはいったい何かについてみていきましょう。

「SDGs」とは、サスティナブル・ディベロップメント・ゴールズ(Sustainable Development Goals)の略称で、持続可能な開発目標という意味を指します。

私たちはこのサスティナブル・ディベロップメント・ゴールズの英語の頭文字を略して「エス・ディー・ジーズ」と呼んでいるんです。

持続可能な開発目標という和訳からもわかるように、目標=ゴールをさしているため、エスディージーエスではなく「エスディージーズ」となります。
意外と間違えて覚えている方が多いので、まずは整理しておきましょう!

(1)SDGsが生まれたきっかけって?

ではそんなSDGsはどのようにして今の日本に広まってきたのでしょうか?

2015年の9月に開催された国民サミット「我々の世界を変革する=持続可能な開発のためのアジェンダ2030」としてSDGsが採択されたことをきっかけに、日本でも徐々に普及します。

2030といったキーワードからもわかるように、SDGsでは採択された翌年の2016年から2030年までといった期間を設けて、国連に加盟している193カ国が取り組むべき「世界共通の目標」としてSDGsは採択されます。

ここまででまず「持続可能な開発目標って?」「世界共通の目標?」「我々の世界を変革する=持続可能な開発のためのアジェンダ2030っていわれても全然わからない」といった方も多いのではないでしょうか。

実際、難しい言葉だけで説明されても具体的に何を指すのかというのはわかりにくいですよね。

つまり、SDGsとは「2030年にはこうなっていたい!」という世界共通の理想であり希望です。

そこで2030年になっていて欲しい世界の姿を具体的に決めるために、SDGsでは17のカテゴリー別目標と169個のターゲットが設置されています。

(2)SDGsの目標とターゲット
2030年にこうなってたらいいなという姿を世界共通で統一するためにも、SDGsではカテゴリー別の目標とターゲットが設定されています。

目標の数はすべてで17項目ですが、ターゲットは169個にもなってしまうので、ここでは目標について少しふれていきましょう。

《SDGsの目標》
テーマ 『誰も置き去りにしない世界』を目指して
目標1 「貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

目標2 「飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

目標3 「
すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

目標4 「質の高い教育をみんなに 
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

目標5 「ジェンダー平等を実現しよう」
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る

目標6 「安全な水とトイレを世界中に」 
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

目標7 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

目標8 「働きがいも経済成長も」
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

目標9 「産業と技術革新の基盤をつくろう」
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

目標10 「人や国の不平等をなくそう」
各国内及び各国間の不平等を是正する

目標11 「住み続けられるまちづくりを」
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

目標12 「つくる責任 つかう責任
持続可能な生産消費形態を確保する

目標13 「気候変動に具体的な対策を」
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

目標14 「海の豊かさを守ろう」
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

目標15 「陸の豊かさも守ろう」
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

目標16 「平和と公正をすべての人に」
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

目標17 「パートナーシップで目標を達成しよう」
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

SDGsの目標に目を通すと、私たちの生活にはあまり関係のないのものもあるような気がしてしまいますよね。
たとえば目標6「安全な水とトイレを世界中に」では、日本の水道水は世界でも安全な中に入りトイレもどの家庭にも設置されていることから、特にすることがないように感じます。

しかし先ほどもご紹介したようにSDGsは「世界共通の目標」であり、世界規模で見た場合に「2030年にこうなっていて欲しい」という願望です。
そのため、日本以外の諸外国でトイレが設置されていない、水が安全ではない地域で安全な水が届けられるように、日本も協力をする必要があります。

つまりSDGsの目標は、理想の世界を2030年に達成できるように世界共通の目標を達成できるように協力して、豊かな環境や新たな都市の開発をしていこうといった内容になっているんですよ。

SDGsの目標やターゲットについて詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてくださいね。
SDGsの目標とターゲットまとめ!ロゴと共に紹介します
SDGsの目標と意味を分かりやすく解説します!

2SDGsが生まれた背景は?どうして必要なの?

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では、なぜSDGsが生まれたのでしょうか?
もちろん先ほど紹介したように「2030年までになっていたい世界の姿」を思い浮かべたから、といった理由もありますがそれだけでは国連で採択はされませんよね。

SDGsが生まれた背景には産業革命があります。

「産業革命って何?」
産業革命とは、18世紀半ばから19世紀にかけて起こった一連の産業の変革と石炭利用によるエネルギー革命、それにともなう社会構造の変革のことである。
(参考:ウィキペディア「産業革命」 より)

ある程度歴史の知識がある方であれば「あ〜、産業革命ね…」となるかもしれませんが、まずは産業革命についても少し噛み砕いて考えましょう。

産業革命の代表とも呼ばれる蒸気機関。
蒸気機関は以前まで人力で行っていましたが、産業革命をきっかけに機械化することに成功しました。これが第一次産業革命です。
そして、第一次産業革命の跡を継ぐかのようにアメリカやドイツなどの当時強い力を持っていた国が、電力や科学技術の発展を図り、国ごとの生産力があがっていきます。

そして私たちに関係のあるパソコンなどのコンピューターを用いて機械の自動化ができるようになる産業革命のことを第三次産業革命、AIによるデータ収集や解析技術など私たちに人の指示がなくても機会が自ら動くシステムなどの開発が第四次産業革命と呼ばれています。

産業革命は実は現代も続いているんです。
しかし、ここで今の私たちの立場になって考えてみると、国ごとの生産力や技術力、そして科学の発展にともなう自然破壊などの問題があることがわかるのではないでしょうか?

たとえば第二次世界大戦などを考えてみましょう。
国の生産力、技術力の差、自然破壊など…
多くのものを犠牲にしたり、労働力の差などが明らかになりましたよね。

今ではこのようなことが起こらないように平和条約が結ばれていますが、その代わりに国ごとでは生産力を競うかのように「経済競争」が起こります。
経済競争が起こることによって、技術の発展のために開発を行い、第二次世界大戦以降も自然破壊は終わりを迎えるどころか悪化してしまいます…

さらに経済力が先進国まで到達していない発展途上国では、貧富の差や不平等、差別などが問題視されていくため「このままではいけない!」と国連がストップをかけたのがはじまりです。

今なお続く産業革命によって私たちの生活は豊かになりましたが、その分地球の環境は悪化の一途をたどり、国ごとの差が激しくなってしまいました。

そこで国連では「2030年までにこういった世界にしよう!」と声をあげて、SDGsが採択されたんですよ。

産業革命やSDGsと産業革命の関係について知りたい方はこちらのサイトもチェックしてみてくださいね★
SDGsとは何か、女性や子供の視点に立ってやさしい言葉で考えてみた
5分でわかる産業革命!第一次から第四次まで、流れと違いをわかりやすく解説

◆SDGsの採択前にはMDGsが存在していた

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しかし、実はSDGsがすぐ採択されたわけではありません。
SDGsが採択される前には「MDGs」と呼ばれる目標が設置されていました。

SDGsとの最大に違いは、SDGsが世界共通の目標なのに対してMDGsが発展途上国向けの目標だったということです。
実際、MDGsについて知っている、見たことや聞いたことがあるといった方が国内で少ないように、一般的に広がることがないまま終わりを迎えてしまったんです。

産業革命での問題点の一つに、国ごとの貧富の差や技術力の差があります。
そういった先進国と開発途上国の差を少しでもなくすためにも、開発途上国向けの目標としてMDGsは採択されましたが、なぜSDGsとは異なり一般的に認識されなかったのでしょうか?

MDGsは開発途上国向けの目標のため、日本をはじめとする技術を持っている先進国は積極的に目標達成のために動かず、政府関係者ばかりが動いていたため良くない結果を残したといわれています。

そのため、MDGsの反省を生かし「世界共通で達成できる目標」としてSDGsを設置しました。

3SDGsは私たちに必要なの?SDGsの効果は?

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世界規模で取り組んでいるSDGsですが、実際に私たちにどれだけの影響があるのかというのはわからないといった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、SDGsの目標を2030年までに達成しようとするのであれば、政府や企業などだけではなく、私たち個人一人ひとりも協力しなければ目標達成に届きません。

では、SDGsの目標を達成するとどのような効果があるのか、私たちに何ができるのかについて少し見ていきましょう。

(1)雇用創出&12兆ドルの経済効果によって国内の企業が大きく動き始めた

最近では企業のホームページでも「サスティナビリティ」や「SDGs」といったワードを目にしますよね。
実は、SDGsの目標達成に向けて動くことで大きなメリットがあります。

それが「雇用の創出と経済効果」です。

農業をはじめとする都市、エネルギー、健康・福祉の経済分野においては12兆ドル、日本円にすると1200兆円(1ドル=100円計算)の経済効果と、それに伴う3臆8000万人の雇用創出が見込まれると国連で発表されました。

経済効果や新たな雇用の創出の期待が見込まれるとされると、日本の国内も本腰を据えてSDGsに取り組み始めました。

雇用の創出が期待できるということは、私たちの転職や就職でもさらにより良い求人情報が期待できるということになるんですよ♪

(2)今日からできる!SDGs目標達成のための行動

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「SDGsの経済効果や雇用創出といったメリット、理想の高さは理解できたけど、実際私たちにできることはないでしょう?」と考えていませんか?

実はそれは間違いです。

たとえば、2020年7月からはじまったレジ袋の有料化。
レジ袋が有料化するようになって、みなさんもエコバッグを持ち歩くことが増えたのではないでしょうか?

エコバッグを持ち歩くということも、SDGsの目標達成のためには欠かせない行動のひとつです。

知らない方も多いかもしれませんが、レジ袋を有料化するだけでもプラスチックゴミの量を減らすことができます。
プラスチックゴミは海洋生物の住処を奪うだけではなく、餌として誤飲してしまった海洋生物が死んでしまったり、環境破壊の問題のひとつとしても中止されていたんですよ!

国民ひとりあたりが毎日レジ袋のゴミを出さなくなるだけでも、だいぶゴミの量は変わると思いませんか?

身近なところからSDGsの目標達成のために行動することはできます。
もし、まだエコ袋を持ち歩く習慣がついていないという方がいる場合には、ぜひエコ袋を持ち歩いてくださいね。

4まとめ

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いかがでしたか?

今回はSDGsについて詳しくご紹介いたしました。
SDGsについて興味が湧いた方、これからの生活を少し気をつけようと思った方はぜひSDGs目標達成のために少しずつ動いてみてくださいね。

SDGsについてもっと詳しく知りたいといった方はこちらのサイトがおすすめです!
SDGsをわかりやすく丁寧に教えるサイト
こちらのサイトではSDGsをわかりやすく紹介しているだけではなく、MDGsの目標についても紹介されています。SDGsとMDGsを比較しながら考えてみたいといった方にはおすすめのサイトです。

《参考サイト》
SDGsとは何か、女性や子供の視点に立ってやさしい言葉で考えてみた
5分でわかる産業革命!第一次から第四次まで、流れと違いをわかりやすく解説

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