【事業承継】自分自身が2つの事業承継問題に直面したからこそ気づく課題がある
こんにちは
経営者のカウンセラー おのゆきです
「事業承継」
このテーマは、経営者の方が悩んでいるケースが注目されていますが
実は揺れ動く、家族承継のプロセスにおける感情がたくさんあるということにも注目してほしいなと思います。
なぜなら、私自身が
2024年は2つの事業承継に直面していて、2つとも困難ケースであり1つは承継がうまくいかなかったという苦い経験をしたからです。
2023年には、承継のキーワードは全く出ていませんでした。
承継に関する支援をするだなんて、当時は想像もしていなかったので
2024年10月時点でこんな未来になっているなんて、
過去の私はきっと驚いているんじゃないかなと思うんです。笑
直面している2つのケース
1つ目は、実家の承継問題です。
2つ目は、訪問看護ステーションの承継問題です。
今回は苦い思い出の2つ目について書きますね。
承継がうまくいかず苦い思い出となってしまったのは、
2番目の訪問看護ステーションの事例です。
役員として、約10年間事業に携わってきました。
管理者の熱い想いと、役員一同のホリスティックケアの想いを掛け合わせて
素晴らしい訪問看護ステーションが完成しました。
看護師、精神科看護師、理学療法士、そして公認心理師(私)が専門家としてホリスティックケアを行うというみんなの夢を形にした事業でした。
ロータリークラブで、
特別支援学校の子どもたちへ、ビオトープの自然体験を
というイベントにも看護師の派遣協力させていただきました。
看護師全員が、リンパセラピストの資格を持つという
新しい取り組み。
地域と連携しながら、
走り回る日々。売り上げもどんどん上がりました。
管理者の指揮のもと、支援が広がっていました。
コロナも落ち着き、
これから!という時に。
2023年8月。
管理者が倒れ、緊急入院。
末期がんが見つかり、そのまま現場に帰って来れなくなりました。
これまで、
次世代リーダーの育成を行ってきましたが、
リーダーとしては育つけど、経営的な視点で現場を見るということに関して
難しさを感じていました。
それも、まだ時間があるからゆっくり話していこう
って。延ばし延ばしにしていました。
私自身も、時々会議に参加して意見を伝えるけれど、
医療の現場は、やはり医療。
経営の視点で見るということ自体が理解することが難しい看護師さんがほとんどでした。
だって、カルテと患者さんの容体が一番で
事務作業は二の次だから。
それは、本当に仕方のないことだとわかっているけど、
急に指揮が外れたチームは、不安と忙しさと苦しさが入り混じり
修正不可能な状況まで追い込まれていました。
当時、管理者の承継者として
家族内承継が検討されました。
状況から、意欲を持って引き受けてくださり引き継ぎ等を進めていく準備をしていましたが、経営の視点の話になると感情的になってしまい話が進まない。
なんと、こんな日々が2ヶ月続きました。
売り上げの話をしたい経営サイドと、目の前の患者さんの支援をしたい現場。
折り合いがつかず、苦しい状況が続いていたなと振り返っても辛い時間でした。
期間が迫っていたため、経営のイロハを1から教える余裕もなかったんです。
しかも、看護師の世界。
資格を持っていない私たちが話し合いに参加したところで
何も変えられない。
ここも苦しさの1つでした。
最後に言われるのは、
「幸恵さんは、看護師じゃないから」
無言の「支援スタイルに口出すな」という圧。
このやり取りと、経営の視点が導入できず
売り上げも赤字になってしまったため
2024年2月。
訪問看護ステーションは閉鎖することになりました。
承継がうまくいかなかったのです。
このことは、役員全員が落胆しました。
希望の光を実現してくれるステーションが
継続できなくなったのですから。
ここで、振り返って
何が足りなかったのかというと
スタッフ一人一人の経営視点と
管理者候補者の育成不足
看護師として育成してばかりで、
経営の視点で数字を見ることを「避けていた」
つまり、表面上の数字しか見せていなかったのです。
レセプト上必要な情報を管理していたということです。
管理者候補者は、
レセプトの数字と目の前の患者さんのカルテと向き合っている。
もう、それだけで本来十分なのですが
小さな経営において
管理者だけがその部分を管理していて
急病・入院となった際には致命的であるということです。
もっと早くから取り組んでいれば間に合ったのに。
経営視点が持てる管理者候補者にしていれば未来が変わったのに。
このように、色々な葛藤が出てきました。
でも、
たられば〜の話をしても
結局のところ「継承」に意識がいっていない時点では
きっと結果は同じだった。
こんな風に思っています。
だからこそ、伝えたい事業承継の支援があるんです。
承継者は、経営者の話を聞いても
反論できない。意見を言えないことがほとんどです。
この大きな判断を迫られた時も、
「困っているから良い返事をしたほうがいいんだろうな」
と判断してお返事をする場合もたくさんあります。
だけど、
経営者が質問する内容が、
経営の視点がない方が受け止めた時に
それ、「違う内容として受け取ってます」
ということなんです。
この差があることに
41歳になって気づいたんです。
遅いよってつっこんでいる人たくさんいらっしゃると思うんですが
恥ずかしながら41歳で気付きました。
良い返事をもらったからといって
良い仕事ができるわけではない
経営者としての人生を歩むと決めたわけではない
という事実です。
この背景には、
そもそも
「経営って何?」
「お金をもらうってどういうこと?」
「社会保障ってなあに?」
という経営者にとって当たり前の視点が
従業員の方には皆無であるということが大きいんです。
え?と思いませんでした?
こんなに社会保険料負担してるのに
こんなに手当をつけてるのに
経営サイドは、そう思いますよね。
だけど、そう思っていない方が9割なんです。
気になるのは「手取りの金額」だからです。
だからこそ
早期の育成が重要なんですよね。
気にしていないことを
気にするためには
十分な知識を研修で補う必要があるからです。
事業承継って、5年前から動いても
遅いくらいなんだな。
3年前の時点で、承継者の気持ちが固まっていなかったら
他の方向も考えないといけないんだなって。
これ、体験談から気づいたことです。
事業承継は時間がかかる!って
言われていても、こんなにうまくいかないものなんだと
身を持って体験しました。
こんな私だから、
承継で悩んでいる経営者に寄り添い
承継者の育成に関与させていただきたいんです。
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