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気付かない疲労と砕け散る砂糖菓子(雑記)(04月04日のもの再up)

今日は、何もうまくいかない日である。

まず、朝起きた段階では、かなりすっきりと目覚めた。
よし。今日1日を、やるぞ。

そんな心意気である。

なんなら、1日の予定を決め、やる気万全…
という所まで行った。

しかし、全く集中出来ず、12時、14時…16時。

12時くらいに、う-っすら、気付いた。

(あれ…今日、調子わるいぞ)

一瞬、妙に身体が重たかったり、
集中力が全く続かなかったり、
うっすら…本当にうっすら、

(あっ…今日、無理な日だ)

と、思っていたのだが、

遅くも遅く約16時半。
ついに判断が下った。

(今日、無理。休もう。)

ちょうど数日忙しく、昨日の夜までは元気だったものの、1日遅れて疲れがドッと来る、30代スタイルの疲労である事に、遅ればせながら、気付かされたのであった。

何より、怖かったのが、自分のメンタル的には、ガンガンに1日を乗りこなすモチベーションだったというのに、逆にそれによって、心身のナチュラルな疲労感が掻き消され、夕方まで自分が疲れている事に気付かなかった事である。

朝、もし疲れにハッキリと気付いていたら、今日を意味のある休息に回す事が出来たのである。

空回りするやる気と、重い体の合間に挟まれ、僕はキリキリに磨り減りながら、夕方まで過ごす羽目になってしまったのだ。

自分の心身の状態と、よく相談する事を、忘れてしまっていた。

うまく行かない日に、やる気だけをもてあますと、焦りばかりが積み重なり、メンタルも蝕まれてしまう。

もっと早くに、今日の自分のコンディションに気付けていればな、と、今、思っている。

とはいえ…
まだ就寝まで、時間はあります。

ですので。

僕は、飲酒します。

飲酒しますよ。します。

檸檬堂のこだわりレモンサワー3%はちみつレモンを立て続けに5本は飲み干してしかるのち映画鑑賞でもブチ決めて薄ら笑いの中で泥のように眠りについてやる。

飲酒だ。飲酒。

今日はもっともらしい事はほとんど書けませんね。
申し訳ないです。

読書もしたいが、先日読み終えた竹宮ゆゆこ氏の『砕け散るところを見せてあげる』が
あまりにも重たく、胃もたれマックス、軽い胸焼け、有り体にいえばトラウマになったという事もあり、本を読む事自体に忌避感があるというのが、
現在の状況である。

『砕け散るところを見せてあげる』の内容を軽く説明すると、ヒーローになりたいという思いを持った男子高校生が、ひどいいじめに遭っている女子生徒を助けようとする。
しかし、彼女には他にも事情があり…
という内容なのだが、

まず、設定自体が辛い。

そして、叙述トリックを使用しており、そのトリックによって、どこまでも救いが無い話に一筋の光が差す構造になっている…

のだが、僕はこのトリックを誤読してしまったために、

『親の背負ったカルマをそのままに子供が背負い同じ道筋を辿ってしまう』

という、カルマから抜け出せない話、だと解釈してしまった。

そのあまりの陰惨さに、著者に対して、軽く憎悪を抱くくらいの嫌な気分になってしまったのだ。

誤読による自爆である。

この作品は、同じライト文芸畑から文学界へと転身した女性小説家、桜庭一樹氏の

『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』

との類似点を指摘されているようだが、

大きな視点で見れば、伏線の張り方やヒロインの設定など、
あるいは意識して踏襲した、ないし、影響下にある、事は充分に有り得ると思われる。

しかし、テーマ、という視点で見れば、

『砂糖菓子~』は

空想や小説など、現実に対して力を持たないものに対しての、
いわば自己言及的な皮肉
(小説による小説の否定)



逆説的に現実に立ち向かう事への後押し
(『生活』という現実…生きるためのお金という『実弾』のために自衛隊を志す少女である主人公は生き残ること。
そして、
主人公の兄が死んだヒロインの代わりに成長すること。
主人公の兄という男性がヒロインという少女の死により、大人の男に成長する、
というある意味での『男性の中の少女性の死と成長』、
という隠れたテーマがあると思う。それが、この作品に男性ファンが多い理由なのかもしれない。)

という、ひねくれたポジティブさがテーマなのに対し、

『砕け散る~』は、僕から見ると、

『カルマからの脱出』

がテーマなように感じた。

ヒロインの言う、残酷な現実の比喩である『UFO』は産まれた時に定められたカルマで、

主人公はヒロインをこのカルマから抜け出させようとする。

しかし、主人公は、ヒ-ローになれずに、ヒロインは、新たなカルマを背負う。

終盤の流れが正直僕の頭の中で混線しており、また、一度しか読んでいないために深い読解は出来ていない事を断っておくが、

主人公が、最後、成りたかったヒ-ローになる…事で、

彼の息子が背負ったカルマを、

息子は最終的に『ギャグ』でサラッとかわしてしまう。

この、カルマの連環からの脱出、

次の世代が親のカルマを切り離す、という部分が、

僕がこの作品に読み取ったテーマである。

構造、設定は似ているが、言いたい事は全然違うように感じた。

特に、『砂糖菓子~』が、100%救いようのない話を描ききる事で逆に読者の現実への生きる意志を励ますような内容になっているとすれば、

『砕け散る~』は、99%の悲痛と1%の救いを作品の中に収納した作品だと言えるかもしれない。


…とまあ、本の話が長くなってしまったが、


(いかんせん朝からやる気だけは空回りしているので。)


そんな重たい話を読んだために、読書も一時封印…
という事で。


僕はまた檸檬堂のこだわりレモンサワー3%はちみつレモンを飲み下し、やはり映画でもみようと思います。

マジ、今日を休みきって、明日に備えます。

興味の無い方からすると、あまり面白くない内容だったかもしれません。


ここまで読んで下さり、
ありがとうございました。


皆様も、お身体にお気を付けて、
春を楽しんで下さいませ。

飲みましょう…。


それでは、また。

梶本

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