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針を置いたらあの海へ

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ニット男子レオ(17)と彫り師たっちゃんさん(28)の協働クリエイティブ青春モヤモヤゆううつ旅行小説
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記事一覧

固定された記事

針を置いたらあの海へ 第1話

しょうしつ‐てん〔セウシツ‐〕【消失点】 遠近法や透視図法における、平行な直線群が集まる…

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「針を置いたらあの海へ」あとがき

もうそろそろ、書いてもいいんじゃないか。 そう思って今、とうとうあとがきに着手しました。 …

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針を置いたらあの海へ 第2話

 高円寺から帰路について、19時ごろに、ニットカフェおよびたっちゃんさんの店からほど近い、…

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針を置いたらあの海へ 第3話

 バイトを初めて三ヶ月ちょっと経ち、季節の限定商品は、しっかりと焼き込んだリンゴのタルト…

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針を置いたらあの海へ 第4話

 朝目を覚ますと、家の中がやけに静かだった。朝のニュース番組の声が聞こえない。その分、窓…

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針を置いたらあの海へ 第5話

 うちのカフェは、十九時にもなれば、お客さんはほぼ、いや全く居なくなる。ばあちゃんのお友…

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針を置いたらあの海へ 第6話

 桜もすっかり散った頃、たっちゃんさんが 「遅くなったけど、レオのお誕生日と入学祝いでもしようか」  と、飯に誘ってくれた。お誕生日は揺るぎない、かつ過ぎた出来事だが、入学は不確定な未来の予定、どっちにしろ中途半端なお祝い会だ。  俺は、三月に十七歳になった。生徒手帳を持たない身になってもう八ヶ月経つ。相変わらず、元高校生フリーター未満という中途半端な立場で日々を謳歌している。でも、それももう残り五ヶ月だ。  俺は周囲の、というか、母さんばあちゃんたっちゃんさんという三人

針を置いたらあの海へ 第7話

 フェアアイルを仕上げて旅に出ようと決意してからは、取り憑かれたように編んだ。秋口に編み…

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針を置いたらあの海へ 第8話

 旅行当日の朝、重たい荷物を抱えて、ばあちゃんのカフェ及び自宅及びたっちゃんさんの店の…

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針を置いたらあの海へ 第9話

 翌朝目を覚ますと、もう九時だった。中途半端に昼寝し、また、初めてたっちゃんさんの剥き出…

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針を置いたらあの海へ エピローグ(終)

 羽田空港の出発ロビーで、俺は、ポーン、ポーンという音を聴いていた。  この音聴くと、あ…

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