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【Pay Light for Everyone#3】ちょっとお金の話をしよう デンタルローン


お金の話って、ちょっと口にしにくい…ですよね?

「下世話な話ですけど・・・」「いやらしい話・・・」

という枕詞がお金の話をするときは定番です。

お金が好き!なんて言ってみた日には翌日からは「金の亡者」「銭ゲバ」のような扱いを受けるかもしれません。

しかし、よくよく考えてみると「お金」は我々の生活からどうやっても切り離せないもの、生きていく上でなくてはならないものですし、大切なものです。

誰しもが理解していることです。

みんな心ではわかっているはずなのに、なんだか話すのは憚られる。

日本のちょっと残念な文化なのかもしれません。

なぜ日本人がそういう思考になってしまったかは置いておいて

事実として金融教育は海外よりも遅れていると言われています。


1.日本人はお金に関して自信がない

金融広報中央委員会が実施したの結果によると

金融広報中央委員会 知るぽると「金融リテラシー調査2022年」の結果 p17より抜粋

金融教育を学校等で受けた人の割合は、米国が20%であるのに対し、日本はわずか7%

そのせいなのか、金融知識に自信がある人の割合も、米国では71%と過半数を大幅に上回っているのに対し、日本は12%とおよそ1割に留まっています。

実際、同調査の「OECD調査との比較」においても、日本の金融知識に関する設問の正答率は主要国である英国、ドイツ、フランスのいずれにも及ばなかったという結果が報告されているそうです。

金融広報中央委員会 知るぽると「金融リテラシー調査2022年」の結果 p18より抜粋

みなさんはどう思うでしょう?

あまりにも悲しい数字ではありませんか?

「お金の知識」は知っていれば得をするというものであると同時に

知らないと「損をしていることに気がつかない」場合がほとんどだと思いませんか?


確かに、大きな声で普段話すことではない、としても

知識として知っていなければならないことですし、知っておきたいですよね。

そう、「損はしたくない」ものです。

2.知っておきたい「デンタルローン」という存在

今日はそんなお金の知識の中でも歯に関するお話

「デンタルローン」の話を少しさせてください。

ローンというものには「住宅ローン」に「マイカーローン」「教育ローン」「フリーローン」など様々な種類がありますが、その中の一つにあたるものが「デンタルローン」です。

ちなみに日本人は「ローン」が嫌いな国民性です。

「ローン」=「借金」と考える人が多いからだそうです。

もちろん間違いではないと思いますが

「借金」=「悪」と考えてローンを嫌がっているのであれば...それはちょっと間違いかもしれませんね。

特に歯科治療においてはデンタルローンを使うことは非常にメリットがあると言えるので、ローンという言葉を毛嫌いせずに、知っておけるときっと助けになるかと思いますので、ぜひ覚えていただければなと思います。

3.歯科治療にはお金がかかる

さて、歯に関する治療は様々ですが、ものによっては結構高額になるものもありますよね。

特に歯列矯正やインプラントのようなものは自費診療と呼ばれ、価格の付け方は医院次第。

歯列矯正に関してはアライナー(マウスピース)矯正やワイヤー矯正などありますが数十万円から高いものだと100万円を超えるようなものもあります。

もちろんニコニコ現金一括払いであれば、手数料もかかりませんしその場で支払っておしまいになりますがなかなかそうもいきません。

特に最近のアライナー矯正は社会人になってから行う人も多く、さらに比較的若い層に人気がある治療ですが、それだけに100万円前後の治療費を支払うのは簡単ではありません。

さらに矯正治療にかかるのはお金だけではありません。

アライナー矯正ですと3ヶ月からものによっては年単位で、またワイヤー矯正だと1年から2年かかります。

そうです。時間がかかるのです。

そうなるとお金がある程度溜まってから・・・などと考えるかもしれませんが、できることならば、早く矯正に取り掛かりたいものですよね。

後回しにすればするほど、治るのもどんどん後になっていきます。

早く治療に取り掛かりたい

そこで登場するのが「デンタルローン」です。

高額な歯の治療費のためにお金を借りるということですが、これが結構便利で、メリットの多いものになります。

もちろん、お金の話ですし、興味があればご自身で調べることが大切ですが、そもそもこの「デンタルローン」という存在すら知らない方が多いのです。

4.デンタルローンのメリット

まずはデンタルローンのメリットの部分をお話ししていきましょう。

それはやはり金利の低さにあります。

もし歯の治療費をクレジットカードで分割払いで賄おうとすると年利は8%から18%あたりが相場です。

カードローンだと1.5%〜18%と幅がありますね。

クレジットカードのキャッシングを行ったとしたら15%〜18%の金利が相場です。

では「デンタルローン」はどうでしょうか

2.5%〜8%と幅は少しありますが、3%〜4%くらいで提供しているところが多いです。

もちろんローンである以上、個人の信用調査のうえ審査が入るのですが、最大10年間、金額としても500万円から800万円ほどまで対応しているところも多いです。

高額になればなるほど金利が低いのは助かりますよね。

金額が高いから・・・と言って治療を諦めなくていいのは大きなメリットと言えそうです。

また、デンタルローンは歯科治療に使用を限ったローンであるため、金利が低く設定されているものですが、ほとんどの高額治療に使えると理解して大丈夫です。

歯列矯正や補綴(被せ物)インプラントなど、たくさんの治療が対象になります。

一部、ホワイトニングなど審美に関するものは認められない場合がありますが、総額が10万円を超えるようなものならば多くの治療で使うことができます。

インプラントやセラミックでの被せ物も、ものによっては高額になりますし、ローンで支払いが賄えるのであれば選択肢を増やすことができるでしょう。

クレジットカードでも支払えるとしても、支払う手数料は低い方が絶対に嬉しいですよね。

それにもかかわらずデンタルローンの利用率は非常に低いと言われています。

そもそも、デンタルローンというものがあることを知らなかった、という方も決して少なくはないでしょう。

「デンタルローン」と検索すればたくさんの記事が出てきますし、ほとんどの歯科医院において待合室にデンタルローンに関する案内がパンフレットなどで置いてあるにもかかわらずです。

なぜなのでしょうか

理由はいくつかあると言われています。

5.デンタルローンが普及しないのは?

一つは「説明に時間がかかってしまうこと」

仕組み自体は難しくはありませんがどこまでいっても「ローン」です。
ですからしっかりとした説明が必要です。

ローンという形でお金を貸すのは銀行だったり、信販会社だったりするのですが、窓口として歯科医院にもしっかりとどういったものかを患者さんに説明する責任がありますよね

これが大変だったりします。

カウンセリングルームなどに入り、しっかり時間をとって説明する。

正直、そこまでしたくない...という医院も少なくないはず。

もしご自身で興味があればパンフレットを見てくれたら...わざわざお勧めするほどの時間と手間はかけたくないな...という気持ちがあるために「丁寧にデンタルローンについて説明されたことがないな」という方が多いのかもしれません。

あともう一つは「ローンをすすめること自体に気が進まない」

ローンといえど、言い換えれば借金です。

歯科医院はローンをどんどん組ませようなどと思っているわけではありません。

融資担当の銀行員ではないのです。

また本業は歯科医としてみなさん歯の治療やケアをすることにあると考えているからこそ、ローンをすすめて高額な治療を進めることに気が引けるという思いが出てきてしまうんだそうです。

本音は高額な治療をしてもらえると経営的には助かる...という気持ちもあるかも分かりませんが、患者との大切な信頼関係、無闇に借金を提案して悪い印象がついたら嫌だ...と考える医院さんが多いのは事実

しかし、もし知っていたら違った治療を選択できたかも、なんてことも患者さんからするとあるかもしれませんよね

カードの分割払いよりも手数料も低く、負担も大きくありません。

だからこそ、「デンタルローンは利用できますか?」と自ら聞いてみることが大切です。


自分から聞きにいき、まず嫌な顔をされることはありませんし、ほとんどの歯科医院で丁寧にデンタルローンに関する案内をしてくれるでしょう。

6.大切なのは「デンタルローン」を知っていること

ただ自分から聞きにいかなければ、なかなか案内をしてくれない場合もあるかもしれません。

恥ずかしいことでもなんでもなく、使えるものは使う。本当に必要なら躊躇わずに使いましょう。

「デンタルローン」を使えることは得なこと、とは言いませんが、使わないことは損になるかもしれません。

さらに歯科治療の場合はしっかりと治療をしないと結局、再発してしまい、かえって時間もお金がかかってしまうということも。

中途半端にケチってしまい、後から後悔してしまったり

お金をかけないつもりが逆にかかってしまったり。

「だったら最初からちゃんといい治療を受ければよかった」と後悔してしまうこともあるでしょう。

「自分が選べる選択肢はちゃんと知っておく」

歯のことに限らず、全てのことにおいて必要なことですよね。

この記事を最後まで読んでくださった皆さんに、これからの治療費支払いの選択肢に「デンタルローン」というものが入ってくださると嬉しく思います。

正しく、賢く、適切な選択を、皆さんができますように