ヨーロッパ文化教養講座(エリザベス女王の葬儀 その2)

エリザベス女王の葬儀 次第の続き

礼拝の司式者は、ウェストミンスター教区長である。
礼拝の演奏は、指揮が、ウェストミンスターのオルガニスト兼聖歌隊長である。
聖歌隊は、ウェストミンスター寺院の聖歌隊+セントジェームズ宮殿(注:王室の代名詞)礼拝堂の聖歌隊である。
トランペッター、ファンファーレチームの紹介
オルガン演奏は、ウェストミンスター寺院のサブオルガニストである。

礼拝の前に、エリザベス二世の生涯の年数を反映した96分間、1分ごとにテナーベル(寺院で最も低音の鐘)が撞かれます。 外国の王室関係者、各国首脳、海外政府代表は、ウェストミンスター学長と支部長によって大西門で迎えられ、ランタンの中の席まで案内されます。全員着席を保って下さい。

礼拝前の音楽 アシスタントオルガニストの演奏 以下の作曲者の曲
オーランド・ギボンズ
ラルフ・ヴォーン・ウィリアムズ
ピーター・マックスウェル・ディヴィス
ハロルド・ダーク
ヒーリーウィラン
ハーバート・ハウエルズ
チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォード(アイルランド出身)
マルコム・ウィルアムソン(オーストラリア出身)
エドワード・エルガー
エドワード・エルガー

注:ヴォーン・ウィリアムズとエドワード・エルガー以外の作曲家は始めて聞く名前ばかりだが、全て、WIKIに載っているので、英国では有名なのだろう。大英帝国という枠で、オーストラリア出身の作曲家もリストに入っているのは、さすがである。

宗教者代表の行列は、身廊と聖具室の場所に移動します。全員着席を保ってください。
(注:ここが1番興味深い。イギリス国教会式の葬儀ではあっても、大英帝国内では、信仰の自由を保証されてることがわかる。)
・英国ユダヤ人評議会会長
・バハイ共同体代表(注WIKI:バハイ教 19世紀のイラン(当時のペルシア)において、バハオラによって創設された、独自の聖典、暦を持つ最も新しい世界宗教である。)
・ジャイナ教団代表
・仏教徒代表
・シーク教団代表
・ヒンドゥー教協議会 UK 事務局長
・Al-Khoei Foundation (注:イスラム教の分派?)
・イスラム教学者
・グレートブリテン及び英連邦 ヘブライ合同会チーフ・ラビ

注:キリスト教、イスラム教、仏教、ユダヤ教
とインド起源の宗教(ヒンドゥー教・ジャイナ教・シーク教)
あと良くわかならいバハイ教
の指導者が呼ばれているようだ。ということは、イギリス在住者の信仰の主流は、これらの宗派ということだろう。

ここまで見た限りでも、イギリス文化の現状を反映していると思った。



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