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SAの研究生活紹介

こんにちは!東北大学サイエンス・エンジェル(SA)note編集部のゆきです。
皆さんは研究生活をイメージしたことはありますか?高校や学部の時とは全く異なり、研究生活では1日の使い方は自分次第!そのため、ある意味自由でもあり、人によって全く違う過ごし方をしています。

そこで、今回はSAの普段の研究生活をご紹介します!理系に興味があるものの研究生活のイメージが湧かない方、大学院生の毎日に興味がある方は参考にしてみてください。

学部生活と研究生活はなにが違う?

大学に入学してから学部3年生頃までは、高校生と同じような講義が中心の毎日を過ごします。一方、研究室に所属して研究がスタートするとそれまでの生活とはガラッと変わり、研究の進み具合に応じて自分で毎日のやることを決める必要があります。

そのため、専攻や研究室の方針、個人の性格によって研究生活は十人十色なのです!

SAの研究生活をのぞいてみよう!

今回は次の5つのポイントを中心に、専攻の異なる4人のSAに研究生活についてインタビューしました。

・研究内容
・普段の1日の生活リズム
・研究を行う上での工夫
・コロナウイルスの影響で以前の研究生活と変わったこと
・自分なりの息抜き方法

それでは早速行ってみましょう!

#1 歯学研究科 うめちゃん

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Q. 研究内容は?
ビックデータの解析を行って健康と社会との関わりを明らかにしています。

Q. 普段の1日の生活リズムは?

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基本的に作業は全て研究室で行うようにしています。自宅から研究室までは、徒歩15分、自転車で7-8分と行き来しやすい環境です。普段の研究は、主にデータ解析を行っていてデスクワークメインのため、肩こりと腰痛に悩まされています…

Q. 研究を行う上で工夫していることは?
自宅で集中できないので、研究しやすい環境に身を置くようにしています。

Q. コロナウイルスの影響で以前の研究生活と変わったことは?
春先から在宅ワークが数ヶ月続きましたが、PC上でのデータ解析中心の研究であることから、少しづつ自宅で研究を進めていました。自分なりに、場所を問わず集中するためのスイッチの切り替え方を日々模索中です。やる気スイッチを探しています(笑)

Q. 自分なりの息抜き方法は?
香水収集が趣味で、新しい香りを求めて日々情報を集めています!毎日その日の気分に合った香りを選んで、大好きな香りを嗅いで自分の気分を上げるようにしています!
ちなみに、今日の香水はラルチザンのCALIGNAです😊

#2 工学研究科 ゆりっぺ

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Q. 研究内容は?
特殊な顕微鏡を使った観察実験を行って新しい半導体材料がどのように結晶成長するのか解明しています。

Q. 普段の1日の生活リズムは?

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コアタイムがなく、研究室に行く行かないは比較的自由です。実験装置を学生間で交互に使っているため、実験できる時は休日も研究室に行ったり、逆に実験できない時は平日でも休むことがあります。

休日
基本的に完全オフですが、平日と同じように実験をしに研究室に行く日もよくあります。

Q. 研究を行う上で工夫していることは?
進捗報告ミーティング等の締め切りを意識することで、進捗が滞らないように研究を進めています。

Q. コロナウイルスの影響で以前の研究生活と変わったことは?
コロナ前は昼食夕食どちらも学食で食べていたのが、自炊メインの生活になりました。また、オンラインミーティングのある日は家で作業するため、研究室にいる時間は以前より短くなっています。今まで以上に限られた時間内での実験や測定の効率化を工夫しています。

Q. 自分なりの息抜き方法は?
研究室での一番の息抜きは、同期や後輩たちと実験の待ち時間などの休憩時間に話すことです。プライベートでは、Youtubeを見たり、本を読んだり、オンライン飲み会などが楽しみになっています。

#3 農学研究科 しっぽ

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Q. 研究内容は?
イネのミトコンドリアゲノムにおけるゲノム編集を研究しています。

Q. 普段の1日の生活リズムは?

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農学系あるあるですが、実験材料が植物のため、週末も時々水やりで大学に行きます。また、植物の季節性もあるため、研究室での実験以外に圃場での作業が忙しくなる時期もあります。

Q. 研究を行う上で工夫していることは?
失敗を楽しみ、主体的に取り組むことです!新しい実験を始めるたびに必ず数回は失敗しますが、失敗しても落ち込まず、むしろ負けず嫌いを発揮する勢いでやるように心がけています。さらに、先生に指示された実験に加えて、自分なりの実験や考察ができるよう、興味のある分野の最新の動向や研究者の論文を日々チェックしています。

Q. コロナウイルスの影響で以前の研究生活と変わったことは?
現在は基本的に元の生活に戻りつつあります。しかしコロナの影響でマスク着用がスタンダードになり、夏場は40度を越える温室でもマスクをして作業するため、研究室全体で熱中症に気をつけています。

Q. 自分なりの息抜き方法は?
時には潔く早めに帰り、好きなドラマを見まくることです。他には、主に自粛期間前の話になりますが、イネの市場調査も兼ねて、飲み屋さんに大好きな日本酒を飲みに行ったりしています。

#4 薬学研究科 すし

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Q. 研究内容は?
ガンなどの痛み止めに使われる薬の副作用について研究しています。副作用の少ない薬を開発するヒントに繋がる、副作用が生じる原因を調べています。

Q. 普段の1日の生活リズムは?

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実験がない日はもっと早く帰れます!

休日
特に時間は決めていませんが、休日はたっぷり寝てから、街中に買い物に出かけます。平日お弁当を持参しているため、休日のうちに料理をして作り置きしています。

Q. 研究を行う上で工夫していることは?
月曜日に1週間の予定を立ててしまうと実験がスムーズに行くことに最近気付きました。

Q. コロナウイルスの影響で以前の研究生活と変わったことは?
進捗報告会や論文紹介などの勉強会が全てオンライン開催に変わりました。以前は研究室のメンバーとBBQや飲み会を楽しんでいたのができなくなり、残念です。

Q. 自分なりの息抜き方法は?
研究室にいる時は、他の学生とおしゃべりするのが息抜きになっています。休日は、ドライブに出かけて息抜きしています。


今回は専攻の異なる4人のSAに普段の研究生活についてインタビューを行いました。理系大学院生の研究生活の雰囲気を少しでも感じていただけたでしょうか?
皆さん色々と工夫しながら、日々研究を進めている様子をお伝えできたと思います。
研究に興味を持って、理系に進んでみようかなと思う方が一人でも増えたら嬉しいです。

記事へのコメントやSAへの質問などはいつでもこちらのフォームからお待ちしております。

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編集後記

専門によって日々の過ごし方が異なり、私自身も参考になりました。研究する上での工夫については他のメンバーにもぜひ聞いてみたいところです!(ゆき)

東北大学サイエンス・エンジェル
次世代の研究者を目指す中高校生に「こんな女性研究者もいるんだ!」「理系って楽しい!」という思いを伝えるため、2006年に結成。年度毎に学内で公募され、総長に任命された 東北大学の自然科学系10部局に所属する女子大学院生が、中学・高校での出張セミナーや科学イベントで科学の魅力と研究のおもしろさを伝えている。メンバーは宇宙・自然・ロボット・環境・ヒトや動物の身体のしくみなど、それぞれの専門分野で日々研究中。


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